ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

早口ダム

2016-09-01 12:12:02 | 秋田県
2016年8月28日 早口ダム
 
早口ダムは秋田県大館市北西部の米代川右支流早口川にある秋田県営の重力式コンクリートダムです。
青森県境の長慶森に源を発し大館市西端で米代川に合流する早口川は、雪解け水により水量豊かな一方で中下流では蛇行を繰り返し流域にたびたび洪水被害をもたらしてきました。
そこで秋田県は早口川総合開発事業を策定、1976年(昭和51年)に早口ダムを建設しました。
早口川の洪水調節に加えて、約3.8キロの導水路で秋田県企業局早口発電所に送水し最大7500キロワットの発電を行っています。
 
国道103号から早口川に沿って市道をひたすら北上、大野地区から早口林道に入りダートの早口林道を7キロ走ると早口ダムが見えてきます。
 
前面に突きでた操作室が特徴。
 
右岸から下流面。
 
よく見ると堤体に凹凸があります。
 
上流面。
 
右はインクライン、左は早口発電所の取水口。
 
減勢工。
 
ダム湖(長慶湖)。
 
天端は途中で屈曲しています。
 
左岸から。
 
早口ダムへ通じる早口林道は自然災害のため過去数年間通行止めとなっていました。
台風10号が来る前に無事ダムの姿を拝むことができ大満足。
しかし、往復15キロの早口林道は厳しい悪路でした。
 
追記
早口ダムには洪水調節容量が設定されていますが、治水協定により豪雨災害が予想される場合には事前放流によりさらなる洪水調節容量が確保されることになりました。
 
0392 山瀬ダム(0522)
秋田県大館市早口
米代川水系早口川
FP
61メートル
178メートル
6550千㎥/5050千㎥
秋田県建設部
1976年
◎治水協定が締結されたダム


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