2022年4月22日 佐和田ダム
佐和田(さわた)ダムは新潟県佐渡市山田の石田川水系片貝川にある灌漑目的のアースフィルダムです。
大佐渡山脈南麓各河川は流域面積が小さく雨水の河川流出が早いため、灌漑期に用水不足が頻発していました。
1977年(昭和52年)に農水省の補助を受けた県のかんがい排水事業佐和田地区が着手され、その灌漑用水源として1990年(平成2年)に竣工したのが佐和田ダムです。
運用開始後は国仲西部土地改良区が管理を受託し、佐和田地区600ヘクタール超の水田に灌漑用水を供給しています。
ほぼ前後して建設された藤津川ダム同様ロックフィルとしては珍しい傾斜コアを採用したほか、取水設備も同ダムと同じヒンジパイプ昇降型フロート式取水設備を採用しています。
ダムを下流から一望できるポイントはなく、樹林越しのこの1枚が精いっぱい。
上の写真を撮った場所はこちら
ダムからの幹線水路が片貝川を跨いでいます。
ダム建設に合わせて公園や遊歩道などが整備されました。
しかし車両進入禁止のバリケードが一見立入禁止にも見えるせいか、あまり利用されている風には見えません。
こちらは右岸ダムサイト。
佐渡を模した植栽や藤棚、記念碑、ベンチが置かれています。
ダムサイトの竣工記念碑。
上流面。
右岸のインクラインと巡視艇
湖面に浮かぶ取水設備は同時期に建設された藤津川ダムと同じフローティングアーム方式
天端から
真野湾が遠望できます。
ダム下
右手のコンクリートの建屋は調圧水槽
左手の赤い橋が2枚目写真の幹線水路橋です。
右岸の管理事務所
窓を大きくとった洒落たデザイン
職員の常駐はありません。
左岸から下流面。
左岸の横越流式洪水吐
左岸ダムサイトは公園やキャンプ場として整備されています。
この時期人気はありませんが、ハイシーズンには利用者がいるようです。
新潟農業水利百選の説明板。
ダム西方標高290メートルの富室山から
個人所有の山ですが、地主さんがベンチや遊歩道などを整備され誰でも立ち入ることができます。
展望台からは佐和田ダム越しに国仲平野や真野湾まで一望できます。
0785 佐和田ダム(1792)
新潟県佐渡市山田
石田川水系片貝川
A
E
45.6メートル
129.1メートル
1656千㎥/1649千㎥
国仲西部土地改良区
1988年
設計上はアースフィルタイプダムでした。
又、工事中は石田ダムでした。
ご指摘のように佐和田ダムはロックではなくアースフィルダムでした。
訂正しておきます。