ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

揚川ダム

2017-07-04 11:08:00 | 新潟県
2016年6月11日 揚川ダム
2017年6月24日
 
揚川ダムは左岸が新潟県東蒲原郡阿賀町谷沢、右岸が同町黒岩の一級河川阿賀野川本流にある東北電力(株)が管理する発電目的の重力式コンクリートダムで、東北電力により1963年(昭和38年)に建設されました。
福島から新潟へと豪雪地帯を貫通する阿賀野川は、支流の只見川ともどもその豊富な水量を背景に日本有数の水力発電所密集エリアとなっています。そんな阿賀野川の発電ダム群の中で最下流に位置するのが揚川ダムです。
揚川ダムで取水された水は蛇行した阿賀野川の山向こうにある揚川発電所に送られ最大出力5万3600キロワットの発電を行っています。
揚川発電所は最大使用水量460㎥/秒と一般水力発電では最大使用水量日本一の発電所となっています。
 
三川から国道49号を福島方面に走り黒岩トンネルの手前で旧道に入ると揚川発電所に出ます。さらに蛇行する阿賀野川に沿って進むと揚川ダムに唐突に飛び出します。
ずらっと並ぶスライドゲートと巨大な足のような導流壁、独特の減勢工が対岸まで続く姿は圧巻です。
 
減勢工をズームアップ。

鉄骨トラスのゲートピアに被覆された管理橋が乗るスタイルは東北電力のダムではおなじみ。

導流壁にスポットを当てて撮ってみます。
巨人の足ですね。

右岸の取水口。
 
天端は車道で、時折車が通り抜けてゆきます。

右岸高台から俯瞰。

左岸下流から
ようやくダムの全景がファインダーに収まりますが、横幅が広すぎるので実際の姿よりも小さくまとまった感じになります。

切り取ったほうが迫力があります。
 
左岸上流側から
対岸にバッチャープラントが残りその上に管理事務所があります。

揚川ダムの一番の展望スポットは下流を走る磐越道ですが、さすがにそれは・・・・

(追記)
揚川ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。
 
0751 揚川ダム(0452)
左岸 新潟県東蒲原郡阿賀町谷沢
右岸         同町黒岩
阿賀野川水系阿賀野川
19メートル
316.2メートル
13748千㎥/5039千㎥
東北電力(株)
1963年
◎治水協定が締結されたダム


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