若いときに海外へ留学することはとても意義あることと思います。以下に紹介するのは、過去にアメリカの大学を目指した高校生の実例です。
彼の夢は、コンピュータソフトの著作権を国際法の立場でどのように整備すべきかを研究し、将来の仕事につなげることです。したがって、コンピュータそのものの勉強と法律関係の勉強を海外、特にアメリカですることを希望していました。
彼の留学希望先は、カリフォルニアのスタンフォード大学であった。
多くの大学がそうであるように、Toeic(英語)とSatⅡ(数学、物理、英語のライティング)のスコア提出が応募の条件であった。
Toeicとライティングは英語科の先生に指導をお願いし、私は数学と物理を指導しました。指導といっても、過去問と予想問題を彼が自分で解き、不明なところを私が解説するものであった。もっとも、問題も解説もすべて英語であり、レベルは大学教養課程の微積が当たり前のように出題されていた。物理は、日本のセンター試験より現実的な設定の問題であった。(紐の質量も考慮させる問題であった。)
必要なテストを受験し、得点結果は、Toeicは300点満点中260点、数学、物理は2科目とも満点。ライティングは正答率68%(ネイティブで正答率50%前後)と好成績を収めた。正式に応募したところ一次審査(書類選考)に合格。二次審査(面接試験)を受けることになる。面接は試験管がこちら名古屋まで出向いて、ウェスティン・名古屋にて行われた。(もちろん旅費会場費用は先方スタンフォード大学持ちであった。)2時間強の面接が終了し、約2週間後に結果が送付されてきた。彼をもってしても、惜敗であった。大学院から留学することに切り替え、大学は慶應義塾大学湘南藤沢にAOにて受験し、めでたく合格。在学中にカーネギーメロン大学に交換留学生で1年間留学。英語はToefl900点満点中850点、英検1級の実力であった。(高校3年夏段階)
海外留学を考えている方、日本の大学の修士課程を修了し、一般企業につとめ、企業派遣の形で、海外大学の大学院へ留学することが費用的にも楽だと思います。日本企業からの派遣留学生はひところと比べ人数は減少したかもしれませんが、今でも一定人数がかの地で大学院でお世話になっています。
頑張れば、あなたにもチャンスはあります、是非海外の空気を若いうちに吸ってください。その経験はきっと貴方の財産になります。