今年も、日本数学コンクールが夏休み中(8月7日)に実施されます。詳細は「日本数学コンクール」で検索ください。
数学オリンピックにしろ、数学コンクールにしろ、4,5時間をかけてじっくりと問題に向かい合うことはとても大切で、貴重な体験となります。日頃は、短時間で(せいぜい4,50分)での解答が当たり前の数学の試験。腰を落ち着けて、じっくりと構えた学習の大切さを学べる数少ない機会です。
ところで、皆さん、問題作成の裏側をご存知でしょうか。結構厳しいです。問題のネタ、題材はそうそうあるものではなく、かつ考えて楽しものとなると、砂漠で金を探すようなものです。日常の業務の傍ら、題材を常に探すくらいでないと、問題は作成できません。筆者の体験からすると、表彰式(例年11月3日)当日、進行を見ながら、あるいは今年の問題の解説をしている最中に、次年度の問題の着想を得ることが多々あります。5,6年前は正解にたどりつけても2,3人とか、正解者なしのような状況でしたので、このところ、しっかりどの生徒も手が出て、それなりの作業学習が出来る題材を選んで出題するようにしています。
ようやく、コンクールのまとめができ、昨年のコンクールの参加者や各学校に配布され始めました。「シャッフルの数理」いかがでしたでしょうか。解説をしだすと、色々な解法があり、楽しいのですが、中高生に分かりやすく解説するとなると、準備が大変です。1時間にまとめるのは大変ですが、何とかまとめて、今年の「数理ウェーブ」での発表しようかと検討しております。
請う、ご期待。