この間、入学式があり5月の連休が明けると、中間試験が待っている。
月日の経つのは早いものです。
「時蝿は矢が好きだ。」
何のことか、お分かりですか?
ある英文を、機械式翻訳ソフトでその昔、あることわざを英訳させたときに、出てきた訳が
「時蝿は矢が好きだ。」なのです。
さて、原文はどんなことわざか、考えてみてください。
AI(アーティフィシャル・インテリジェンス)ソフトによる見事な英訳(誤訳)です。
正解は「Time flies like an arrow.」です。
「光陰矢の如し。」が原文です。
ソフトがどのように間違えたか、もうお分かりですね。
以下のお話も、その昔、実際にあったお話です。
中学生の卒業式に、英語の先生がクラスでお祝いの言葉として、黒板に以下のように書きました。
「To be to be ten made to be.」
先生「皆さんへの、お祝いの言葉です。」
だれか、訳せますか?
クラス一同、シーンとしていました。
すると、一人の男子生徒が手を挙げました。
「〇〇君。分かりましたか?」
「多分。」
「では、訳してみてください。」
「はじめは、英語の先生なので、てっきり英語かと思ったのですが。いや、まてよ、 英語ではないかも知れないと思い、色々考えました。」
「それで、どういう意味か、分かりましたか?」
「はい。おそらく『飛べ、飛べ、点まで、飛べ』ではないかと思います。」
「正解!」
「先生の、はなむけの言葉なので、何か我々をはげます言葉だろうと思い、他に読み方が無いかと。ローマ字式に読んでみたら「とべ、とべ、てん、まで、とべ」と読めました。」
「人間には、思い込みがあって、てっきり英語かと大半の人が思ったはずです。いやまてよ、それは思い込みかも知れないと、他の読み方を考えなさい。」
「中学生ではなく、小学生になったつもりで読んでみました。あ、そうか、ローマ字かも知れない。とふと思い、読んでみたら、その通りだったのです。」
「皆さん、今後の人生で、何事も思い込まないことです。常に柔軟な姿勢を忘れてはいけません。そして、より高く、飛躍してください。」
一同「ハーイ」
いまから40年近くも前のお話です。
文中の少年は私(マリオ)です。英語の担任はY先生でした。