食道がんと脳溢血で倒れ、療養中の吉田元所長が昨日亡くなった。放射との因果関係はない旨の報道がなされているが、実際はどうであろうか。確実に放射能が吉田所長の身体をむしばんだことは疑いようもない。まさに身を賭しての、決死の覚悟による原発事故対応であった。東京工業大学で原子核工学を学んだ吉田さんは、当時のまぎれもないエリートだ。私の友人にも、2人、優秀な研究者がいる。一人は高校の同級生のF君。名古屋大学の原子核物理の博士課程を修了した。もう一人は、慶応の機械科出身で放射シールドの専門家であるA君。なんとA君のいとこが、高校時代の同級生でもあった。見えない縁があることが実感されます。
脱原発が叫ばれる中、最後の幕引きをするのが、ひょっとしたら、友人のA君、F君なのかもしれないと思うこのごろです。
友人の無事であることを祈る毎日です。