小島教育研究所

教育関連ブログです。数学を筆頭に学問全般に渡る有用な情報を提供致します。
東海生、名高生、半高生に最も読まれています。

IBMは汎用大型機とセキュリティーを売る会社です。では、コンピュータを売る前には、何を売る会社でしたか?

2024-09-18 | コンピュータよもやま話
今は亡き、日本IBM初代社長の椎名武雄さんから聞いたお話。
椎名さんが、IBM本社に研修に訪れた時、トム・ワトソンから受けた質問が面白い。
「現在我が社はコンピュータを開発、販売する会社だが、それ以前は何を販売する会社だったか、君知ってるかね?」
「存じ上げません。」
「IBMの創立当初は、ひき肉を製造する機械を作って、販売していた。」
「そうでしたか。」
「君に教えたかったのは、過去のことではなく、未来のことだ。これから先、しばらくはコンピュータを製造販売する会社だろうが、未来永劫そうとは限らない。」
「はい、そうですね。」
「はるばる東洋の国から研修に来てくれた君に、IBMはお客様に満足を売る会社であることを教えたかった。100年後、何を売る会社か今から楽しみだ。そう思はないかい?」
「ご尤も。」
「社長室のドアはいつも開いている。気のついた点や質問があれば、いつでも来なさい。」
この最後の言葉が、椎名さんの後年のポリシーである、オープン・ドアポリシーにつながる。

大学の大先輩からお聞きした、貴重なお話でした。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 当ブログ初めての満員御礼!? なぜ... | トップ | AIソフトは、メモリーイーター!  »

コンピュータよもやま話」カテゴリの最新記事