聴覚障害者教育で適正教育を提唱した、高橋潔の半生を描いた劇画である「わが指のオーケストラ」を最近拝見しました。全4巻の内、2巻を拝読しました。
手話を否定して、口話法のみを使おうとした時期もありましたが、現在では手話を否定的に捕らえる人は、少なくなってきました。
私の友人に聴覚障害者(片耳が難聴)がいます。それと気付かないと、聞きづらいことがあったと思います。あるときそのことに気付いた私は、それ以降彼と話すときはいつも彼の右側に立つようにしました。
最近は、人口内耳の発達、デジタル補聴器の長足の進歩があげられますが、音が聞こえれば、はい、おしまいにはならないところに、聴覚障害者教育の難しさがあります。
新生児スクリーニング検査を実施すると、新生児の約0.1~0.2%には聴覚に何らか欠陥をもって生まれてくるという。
その発見が早く、その後の療育が重視されてきて、聴覚障害者教育のありようも劇的な変化を遂げつつあります。
現在たとえ健聴であっても、加齢によて、聴力が落ちることは十分に考えられます。
明日はわが身、と常に危機感を持って暮らしたいと思う。