小島教育研究所

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衛星ネット「スターリンク」日本で利用可能に。KDDIは法人や自治体への提供を発表

2022-10-20 | コンピュータよもやま話

スペースXは日本時間2022年10月11日に、同社の衛星インターネットサービス「スターリンク(Starlink)」の提供を日本で開始したと発表しました。

スターリンクとは、地球低軌道へ投入された「スターリンク衛星」による衛星コンステレーション(多数の衛星で構築されたネットワーク)によって実現した高速・低遅延の衛星インターネット接続サービスです。2022年10月6日時点でスターリンク衛星の総数は「3451機(プロトタイプを含む)」で、スペースXは将来的に衛星の数を最大4万2000機まで増やすことを計画しています。

■東日本と北海道の一部から提供開始 Starlinkキットは7万3000円・月額利用料は1万2300円

スターリンクを利用できるようになった地域は日本全国どこでもというわけではなく、サービス提供開始時点では東日本や北海道の一部などに限られています(2022年10月12日時点)。詳細は公式サイトで確認可能で、非対応の地域も2022年第4四半期から提供開始予定と案内されています。

スターリンクの導入には、Starlinkキット(ハードウェア)の購入が必要です。キットにはフェーズドアレイ(位相配列)アンテナの「Starlink」をはじめ、「ベース(土台)」「WiFiルーター」「電源コード」「接続ケーブル」などが含まれます。また、iOSやAndroid用の「Starlinkアプリ」が用意されていて、スターリンクの設定やアップデートの受信、ダウンロード速度や遅延・稼働時間などのリアルタイム表示ができるとのことです。

価格はStarlinkキットが7万3000円で、月額利用料は1万2300円。注文は各提供地域内で先着順に受付されていて、30日間の無料お試し期間も設けられています。

※スターリンクのサービス一覧には「レジデンシャル」「ビジネス」「RV」「マリタイム」とありますが、2022年10月12日現在は住居用を意味する「レジデンシャル」のみ注文可能となっています。

■KDDIが法人企業や自治体を対象にスターリンクのネットワーク提供を発表

また、KDDIは2022年10月12日に『国内の法人企業や自治体への衛星ブロードバンドインターネット「Starlink」提供に関する契約の締結』を発表しました。同社のプレスリリースによると、安定・高信頼な通信を求める法人企業や自治体に対して、同社は「認定Starlinkインテグレーター」としてスターリンクの高性能なネットワークを提供できるようになるとのこと。山間部や島しょ地域といった通信環境の構築が課題だったエリアや、自然災害の発生時などが想定されています。

KDDIとスペースXは2021年9月にも、スターリンクをau基地局のバックホール回線(基地局と基幹通信網をつなぐ回線)に利用することで契約を締結しています。KDDIは同年から国内にてスターリンクの技術検証に取り組み、サービス品質と性能の実証を行ってきたといいます。法人企業・自治体向けのスターリンク提供とバックホール回線へのスターリンク利用について、同社はいずれも2022年内の開始を目指すとコメントしています。

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