データ系学部に人気、国公立大2次試験の志願倍率3.9倍
文部科学省は3日、国公立大学の2次試験の出願最終日となる3日午前10時現在の志願状況を発表した。志願者数は前年最終日の同時点の集計より4548人少ない38万7085人で、募集人員に対する倍率は0.1ポイント減の3.9倍だった。新設のデータサイエンス系学部などが人気を集めた。
国立大前期日程の学部別で志願倍率が高いのは東京芸術大の美術学部12.2倍、鹿児島大の共同獣医学部10.3倍、東京工業大の情報理工学院9.6倍など。一橋大で72年ぶりの新学部となるソーシャル・データサイエンス学部は5.8倍で9番目に高く、後期日程も25.4倍と上位だった。
データを活用して課題解決策を探るデータサイエンス分野は私立大も含めて学部・学科の新設が相次いでいる。2023年春は少なくとも17大学で誕生する。人手不足の解消が課題となる中、全国の定員は約1900人増える見込みだ。
和歌山大が新たに設ける社会インフォマティクス学環の前期日程は5.4倍、全国に先駆けて17年4月に開設された滋賀大データサイエンス学部は3.9倍(前年比0.5ポイント増)だった。
国立82校(395学部)の志願者は27万6846人で倍率は3.6倍、公立92校(206学部)は11万239人で4.9倍だった。独自日程で試験を実施する国際教養大などは含んでいない。
2次試験の日程は前期が2月25日から、後期が3月12日以降。中期日程は3月8日以降に実施される。