高倉健最後の映画。妻、田中裕子の遺言で富山から妻の故郷である長崎まで旅をするロードムービーだ。
いろいろな人と出会い、出会った人の過去や現在のドラマが垣間見えるのだが、やや不自然なところもまま見えて、一番自然だったのは草彅剛のエピソードだったかもしれない。
妻の過去や、どうして結婚に至ったのかはあまり明確に描かれていないので、ややもやもやするところだ。
賞もたくさんとっているのだが、日本アカデミー賞で、主演男優賞には入っていなかった。
ノベライズも出ているようなので読んでみよう。
あらすじはウィキペディアから。
時は、2015年4月1日エイプリルフール。この日、街は朝から様々な嘘で満ち溢れていた。何気なくついた嘘がウソを呼び、あちらこちらで大騒動が勃発。複数のエピソードが同時に進行し、バラバラに起こった事件と全ての登場人物がそれぞれ複雑に絡み合う。そして、エイプリルフールの1日の終わりに、小さな小さな7つの嘘が最高の奇跡を起こす。
と、簡単にまとめられているが、実際にはいくつもの話が絡み合うので、だいぶ頭が混乱する。
面白いのは、メインの話ではなくて、脇の話が意外と効果をあげているところだ。とくに、怪しい占い師をやっているりりぃがよかった。
浜辺美波が小学生役を演じた話も、うまくまとめられていて面白かった。筋を書こうとするとすべてネタバレになるので、こういう話は書くのが難しい。
お勧めの作品だ。
いや、きつかった。
できの悪い個人映画を延々と見せられているようで、ゴダールとかパゾリーニと比較することもできない。
個人的には、寺山修司の作品はいまいち理解できないところがあって、高校時代から好きではなかった。
高校時代に東京キッドブラザースの「八犬伝」を今はない駿府会館で観たときも、意味不明なモノローグが延々と続いて、なんだこれはと思ったが、舞台の「書を捨てよ街に出よう」も似たような舞台だったのだろう。
10時ごろ散歩をしようかと外に出てみたら、雨だったので、部屋に戻って1エミール・クストリッツァ監督の「黒猫・白猫」をU-NEXTで観る。
先が読めないめちゃくちゃなギャグの連発で、圧倒されたが、昼飯になり中断。
昼のあとは西ヶ谷のごみ焼却場に併設された温泉施設へ。料金が410円と安いのは良いのだが、ただ、風呂に入るだけなので、あまり面白くない。
帰ってきてからは、「黒猫・白猫」の続きを観る。
この監督の作品は、どれもハチャメチャで、それでいて政治色があるのだが、この作品には政治色を感じられない。いいような悪いような。音楽は、相変わらず独特で、ブラスの使い方がうまい。
しかし、監督の名前をどうしても覚えられないのはなぜだ。
U-NEXTのお勧めだと、観たいものがなかったので、私のお気に入りの多部未華子を検索したら、かなりの数がヒットした。
今回観たのは、浪花少年探偵団。
ミステリ物としてはかなりいい加減な作品なのだが、キャストが良いせいか見ていて飽きない。しかし、ある回では指紋も取らないのか、と呆れてみていたら、別の回ではしっかり鑑識が指紋を採取していた。
しかし、多部未華子は足もきれいだな、とつまらないところに関心してしまったのが、一番の印象かもしれない。
他にも観たことのない映画もあるのだが、頭を見ただけではずれというのもあるんだよね。