演劇書き込み寺

「貧乏な地方劇団のための演劇講座」とか「高橋くんの照明覚書」など、過去に書いたものと雑記を載せてます。

中高演のパンフレット

2010年06月30日 08時27分40秒 | 演劇情報
娘が友人から買ってきてくれたのですが
くれたのが昨日。
おい、終わっているじゃん。

かなり前に買って
忘れていたらしい。

出場校が少なくなっているなあ。

島田方面が盛んになって
清水方面の凋落が著しい。

参加高が少なくなったのなら、
上演時間が1時間以上でもOKにすればいいのに。
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2本目は「おっとっとっと 三度笠」

2010年06月27日 08時18分06秒 | 観劇の感想

小雨の降る中スクーターでいって来ました。
しかし、昨年も行っているはずなのに
うろ覚えなので、通り過ぎてしまい会場に着いたのがぎりぎり。

良くも悪くも予想通りというか
あ、こういう演出が本来なんだろうなと
思わせる舞台でした。

芸達者でないと、やっていられない。
芸を持っていないと、場が持たない。
初心者にはちょっとつらいか。
前回この会場で観た「江川太郎左衛門」の芝居は
きっちり作らなくてはならないから、作風にも演出も合わなかったようだ。

転換だけは何とかして欲しい。
2割は面白さが増すのに。

あと、素人とプロの混成チームなんで
プロはゆっくりしゃべっているようで
早い、ということがよく分かります。

お客さんはよく笑って
こういうのもありかなとは思います。
お客さんが2/3ぐらいだったのが残念。

あと、地元の中学生の演劇部が「ちゃっきり節」を踊っていた。
新民謡として認識されているからいいのかもしれないが
「静岡鉄道のCMソング」なんだよなあ、と妙なところで違和感が。
ま、可愛いからいいか。
バージョンもザピーナツの「ちゃきり、ちゃ、ちゃ、ちゃ」だし。

ちゃっきり節のウィキ↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A1%E3%82%83%E3%81%A3%E3%81%8D%E3%82%8A%E7%AF%80

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一本目は「楽屋」

2010年06月26日 08時41分00秒 | 観劇の感想

演劇ユニット『 ひ・ま・た・く 』

脚本:清水邦夫 作
『楽屋』
2010.06.18 午後19時の回を観劇。

演出のくぼしょうこからのメールが来たのが水曜日。
初めてあったのが1982年なんで知り合って28年ということになる。
今回で静岡を去って、関東に拠点を移すとのこと。

芝居のほうは、後半に若干息切れがしていたが(たぶん前半と後半とで練習量に差があるのだろう)
全体としてはうまくまとまっていて楽しめた。

最初と最後に画像を使っていたが、これは好みが分かれるところだ。
自分としては文字の意味だけが印象に残るのと
音楽と文字だけの時間が続くのは好みではない。

もうひとつは脚本の選定だが、今この脚本は観客にとって面白いのだろうか。
最近はチェーホフの脚本をほぼノーカットで上演されたものを観たことがない人がたくさんいるのではないだろうか。
実は、1970年代はチェーホフとシェイクスピアが異常にたくさん上演されていた。
民芸の「三人姉妹」と東京演劇アンサンブルの「かもめ」がヒットしたのが1973年だっただろうか。文庫でチェーホフがたくさん出てきたのもこの頃だった。
同じ頃シェイクスピアも小田島新訳が出始めて、俳優座の斬新な「ハムレット」を皮切りに多くの劇団がシェイクスピアを上演し始めた。
映画でも「マクベス」が製作されたのはこの頃だった。
つまり初演された1977年にはチェーホフの作品もシェイクスピアの作品もノーカット版での上演を見ている人がたくさんいたわけで(本もよく売れていた)こういう引用劇も二重に楽しめたわけだ。

初演のリストがWebにあったので引用してみる。

1977(昭52)年7月13日~16日
木冬社第2回公演
会場:渋谷ジァンジァン
演出:秋浜悟史
美術:大野泰
照明:日高勝彦
効果:深川定次
舞台監督:織田忠正
出演:松本典子(女優C)/安部玉絵(女優A)/中野礼子(女優B)/新野加代子(女優D)

ここで注目したいのは美術の大野泰さん。「ぼくらが非情の大河をくだる時―新宿薔薇戦争」「泣かないのか?泣かないのか一九七三年のために?―にぶき光の残酷ショー―」で高く評価された舞台美術家だ。
いずれの作品も雑誌に掲載された舞台写真でしか観ていないが、演出を助ける美術をいつも考えているらしい。今回の舞台を見ていて、鏡の位置が違うのかなって、当時の舞台写真を思い返しながら思った。自分が大野泰さんの美術とかかわっていた時期は、芝居の話は出なかったので、聞きそびれたのだ。

まとまりのない感想になってしまったが、細かいことをグダグダ書いても仕方がない、というか技術的な問題はほとんどなかったし、あとは好みの問題だから、書いても意味がないことだけだ。
美術については個人的な防備録。

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楽屋

2010年06月24日 08時28分14秒 | 演劇情報

続くときは続くもので、またもや知り合いからお誘いが
チケットは売り切れている回が多いようです。
清水邦夫さんは前にラジオの収録でご一緒させてもらったことがあります。
この「楽屋」の初演の演出は私の好きな秋浜悟さんでした(見てないけど)。

演劇ユニット『 ひ・ま・た・く 』

脚本 : 清水邦夫 作
『楽屋』

楽屋・・・そこは女優か集う場所。
彼女達のおもいはどこへ向かうのか・・・
『マクベス』・『三人姉妹』・『かもめ』の台詞と共にか女達を描く。

公演日時

 6月 14時開演 19時開演 
 25日(金) 

 

 

 26日(土)

完売

 27日(日)

完売

 

会場 ; 伽藍博物堂演劇実験室
(ガランハクブツドウエンゲキジッケンシツ)
住所 〒420-0939 
静岡市葵区鷹匠3-23-1 日吉マンション1階
JR静岡駅下車、徒歩13分、 静岡鉄道日吉町駅下車、徒歩2分

構成・演出 : くぼしょうこ

出演 :  平岡寧子
      蒼井さくら
      瀧澤英美


集団のブログ http://himataku.eshizuoka.jp/e593222.html
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おっとっとっと 三度笠

2010年06月23日 17時38分26秒 | 演劇情報

知り合いが出演します。
チケットがまだあまり売れていないようですので応援を兼ねて観に行こうかな。
↓は伊豆の国からHPより

伊豆の国市劇団いず夢公演
『おっとっとっと 三度笠』
ライン

伊豆の国市韮山時代劇場を拠点として活動する「伊豆の国市劇団いず夢」。
この「いず夢」による公演を下記のとおり行います。

小松政夫     藤田弓子     入山学
小松政夫     藤田弓子     入山 学

四角日 時 平成22年 6月26日 (土曜日)
昼の部 開場 12時30分 開演 13時00分
夜の部 開場 16時30分  開演 17時00分
四角会 場 長岡総合会館 アクシスかつらぎ
四角出演者 小松政夫、入山 学、藤田弓子、劇団いず夢
四角入場料 【全席指定】 一般2,500円 中学生以下 1,000円
四角チケット 好評発売中!
四角問合せ 劇団事務局直通電話 080-3684-1168(担当:菊地)
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劇場の楽しみかた

2010年06月22日 22時00分16秒 | 演劇

まあ、えらく馬鹿馬鹿しいことでも
知っていると、見たときにうれしくなることがある。 

いい年になるまで知らなかったのが
「発電車(移動電源車)」。
コンサートのときに会場の電力だと不足するのと高くつくので
コンサートについて回り、リハのときから安定した電力を供給するお仕事。
大体搬入口の外にいて、いったん始まると車の中で電力が下がらないように
じっと調整(たぶん)している。
前見た時はそうだった。

見かけると、ついご苦労さんと心の中でつぶやいてしまう。
ただ、後で調べたら供給電圧が変化しないように使うらしい。
なるほど、時間帯によって変わってしまうからなあ。
http://questionbox.jp.msn.com/qa2412963.html

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理論と原則

2010年06月21日 23時28分41秒 | 演劇
面白かったとか、面白くなかったというのは
自分の価値基準なので言いやすいが
なぜあそこがおかしいのか、というのを技術論としていうのは難しいし、
文系の人間には理解してもらえないこともある。

照明の例を挙げる。

エリヤスポット※にネタを入れてポチポチした照明を見せるやり方だ。

※エリプソイダルリフレクタースポットライト。長いのでこう呼ぶ。反射鏡が楕円(エリプス)形なのでこう呼ばれる。一種のレンズプロジェクターで、金属製の種板(GOBO)を入れることにより様々な模様を投射できる。カッターを使って余分な部分を切ることも可能。

普通は舞台全体を色で染めて
白い光でポチポチ模様を作る。

でも、アマチュア演劇で時々見るのは
地明かりに、ポチポチ色をかけている例。

1.色を使うと光量が減るので、ぽちぽちっと色をつけようとすると
地明かりに対して大量の光源を使わなくてはならず現実的ではない。

2.もともとが木漏れ日のような表現のために作られているので、人工的で不自然なシーンになる。
例)青く染めた中に不規則な白い光を落とせば、月光のシーンとか。

とまあ、言葉で説明しようとするとなかなか難しい。
見れば一発で分かるのだが。
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演劇カタログ

2010年06月20日 08時24分50秒 | 演劇情報
演劇カタログは1999年にサールナートで開かれている。

2010年の参加募集ビラがゆららに置いてあったので読んでみたら
「5年以上の実績があること」
「若手の劇団」や「こういう企画があるのだったらやってみようか」というところは無理だ。
自分たちの費用をまかなうための単なる予算取りか?
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本番直前

2010年06月19日 08時34分38秒 | 演出
本番が近づいてくると
慣れていない演出は演技のことばかりが気になるものだが
演技はきちんと台詞が入っていれば
舞台の上で流れができるので、なんとかなるものだ。

むしろ、本番が近づいたら次の点に注意したい。

1.始まり方

幕が開いたときに、何を見せるのかだ。
誰もいなくて音楽だけが鳴っている、なんてのは頭の中のイメージでは素敵に見えるが
自分が観客の立場だったら、退屈だ。
音楽からはじめたかったら、客席の電気が消えたときから鳴らし始めるとか
観客が飽きない工夫が欲しい。

あと、幕が開いたときに、役者は動いているのか、それともストップモーションから入るのか。止まっている役者の間を一人だけが動くとか。
シーンによっては全員が足踏みしていたり、歌っているのもいいだろう。

2.転換

本当に暗転が必要なのか、もう一度チェックしよう。
暗転するなら、暗転時間を短くする工夫をしてみよう。
さらに、止まって暗転するのか動いたまま暗転するのか
暗転してからどのぐらいで動き始めるのか、チェックする。

逆に明るくなるときにどういう状態でいるのか。

転換がきれいだと芝居はスマートに見える。

3.終わり方

幕をどう下ろすのかだ。
これは、観客にどういう感情を見せたいかを考えると
案外簡単に決まる。

余韻をどこにもたせるのかだ。

どたばただったら
幕が下りる瞬間まで大騒ぎも面白いだろう。

台本の内容によっては
照明がぱっと消えて
誰もいない舞台に天井からの
スポットがひとつ入って終わるのが
一番かっこよかったりもする。

余韻を計算して
音楽と照明をさりげなく使う
これがコツだ。

4.照明を感情に合わせて変えない

悲しいシーンだからホリゾントをブルーにするとか
怒りのシーンだから赤にするとかを、してはいけない。
感情は役者が表現するもので、照明は役者をよく見せるためのものであるのが基本だ。
役者がかっこよく見える照明を考えるのが重要だ。
照明がかっこよく見えるのは本末転倒。

5.笑い

ここまできたら笑いは無理にとりに行かない。
自分たちがつまらなくなったことでも
客には新鮮だから。
妙に大げさな演技にしたりすると
かえってすべる。

6.部分にこだわらないで通しの練習をする

とにかく、舞台全体が流れないと作品にならない。
細かいところが気になるかもしれないが
全体を通すことで、出演者は全体の流れを体に覚えさせることができる。
台詞の忘れ防止につながる。
とにかく、一日一回は通しで練習するのが望ましい。

うまいシーンを作るのではなくて
だめなシーンを作らないほうが、舞台はスマートなのだ。



自分が高校生の演劇部を教えていた時
本番直前1週間前に言っていたことをまとめてみた。
あまり約にはたたないかな。
コメント (2)
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寺田寅彦は忘れた頃にやって来る

2010年06月18日 22時08分18秒 | その他
集英社新書 松本哉著

寺田寅彦を読んだのはいつごろだろう。
父親の角川日本文学全集だった。

中学三年か、高校一年の頃だっただろうか。
夏目漱石よりも面白かった。

たぶん自分が理系のせいだからだろう。
いや、物事の本質を探る力を感じた随筆だったからかもしれない。

そんな寺田寅彦の生涯を
分かりやすく書いている。

面白かったです。
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