数年前から、5月の連休に静岡市が企画している主に野外で演じられる演劇やダンスなどのパフォーマンス。
大道芸とどこが違うのか、あまり明確な線引きもなく、観るのは基本無料であるため、30分未満の短い作品が主体となる。
今回は、静岡学園出身の大石慶が出るというので観に行ったのだが、彼の作品(「few」)はなかなか面白かった。
ただ、やはり照明がない、場が解放されすぎている、入場料が発生しないから観客が無責任、とうことを勘案すると松本演劇祭のように市内のいくつかの劇場を使って、ある程度長さがあって、入場料を取る芝居を上演する方が望ましいと思う。
5月4日の大石慶の舞台。一人芝居だった。
葉室麟の青春時代もの。
あまりできの良くない若侍が、若殿に可愛がられ、藩内の陰謀に巻き込まれていく物語なのだが、まとまりがなく、登場人物もぼやけていて魅力が少なく、結末もやっぱりね、というもので残念だった。
読んでいてつらくはないので、文章はうまいのだろう。
井上尚登の小説。料理学校の話なのだが、推理小説的な部分もあり、冒頭はややかったるいが、後半に行くにしたがって楽しく読める。
主人公の理恵ちゃんは、元警察官で極度のあがり症。緊張すると、頭が真っ白になってしまうというだけでなく、そばに来た人をついつい投げてしまうという、困った癖がある。
料理学校はSWATと呼ばれる有名校で、ここを卒業すると給料がいいということで、プロの料理人も入ってくるのだ。そんなプロの料理人だった正木君と理恵ちゃんは何かというと、いがみ合っている。
理恵ちゃんは28歳まで、どんな生活を送っていたのやら、全く男の影が見えません。続編があるのかな?
近藤史恵の料理にかかわる人たちや客を描いた小説も面白かったが、これもなかなかだった。この作者のほかの小説も読んでみよう。
テレビをあまり見なくなったのだが、時々GYAOのお世話になっている。
好きな時に、観ることができるので便利だし、無料なので、懐も痛まない。
観るのはドラマか映画で、アニメはほとんど観ないのだが、「スーパーカブ」というアニメのタイトルにひかれて、観始めたら、意外と面白い。おまけに明日まで6話一挙配信とのことで、一気に6話まで観終えた。
で、このアニメがものすごく説明不足で、背景がちっともわからない。WIKIで検索してあらすじを読んで、初めて背景を理解することができた。
ただ、背景を知らなくてもなんとなく面白い。
こういうアニメもあってもいいのかもしれない。
ノンストップ一気読み、と紹介されていたので図書館で借りてきたが本当に一気読みしてしまった。
詳しいあらすじはウィキペディアの「ジェノサイド」を読んでもらった方が早いだろう。
どうみてもSFなのだが、ミステリー枠になっているらしい。
途中途中の専門用語がいかにもそれらしく、かつ正しいのかどうかも判断できないので、雰囲気に流されてしまう。じっくり読んでも分からないものは分からないので、深く考えずに「そんなもんなのね」と字ずらだけ追いながら読んだ。
「南京大虐殺と関東大震災時の朝鮮人虐殺について書かれているが、これは「コンゴ、ルワンダ、ナチスの虐殺を書きながら、日本がしたことを書かないのは不公平だと考えた」ため」とウイキペディアにあるが、南京大虐殺はあったらしい、というあいまいなもので、読んでいて違和感を感じた。
結末は、いささかご都合主義のような気がしないではなかった。
あまり知られていない、アフリカの現状、特に現在も行われているピグミーの虐殺が物語の副旋律になっており、その点も面白かった。
昨年、仕事を辞めてから、やや引きこもりになり、図書館で本を借りてきては読んでいた。
近藤史恵の自転車シリーズや時代物などを読んでいたのだが、ネットの「小説を読もう」に投稿されている「本好きの下克上」を読んで以来、このサイトの小説にどっぷりはまって、現在に至っている。
面白かったのは「本好きの下克上」、「クロの戦記」、「おかしな転生」、「八男って、それはない」、「薬屋のひとりごと」だったが、残念ながら完結しているのは「本好きの下克上」だけだ。
こうした、WEB小説の多くが書籍化されたり、コミカライズされており、かなり売れていることから出版業界は一時期の不況を乗り越えているらしい。
全部無料で読めるので、お勧めなのだが、はまると2週間ぐらい、読み続けても終わらないので、注意が必要だ。あと、ゲーム用語とか異世界物特有の魔物が出てくるものがあり、ゲームをやらない私には最初分かりにくい作品も多かった。
前述の5作品は、「おかしな転生」にドラゴンなどが出てくるのを除いて、そういう要素がないので、ゲームをやらない人にもお勧めだ。