文化祭でこれを始めたころは、午前と午後の2回公演で、客入りも満席とまでは行かなかったような記憶があります。
しかし、毎年観客が増えて、昨年からは3回公演になっています。
ただ、文化祭の終わる時間が早いので、作品自体を短いものにしなければならないといった、妙な弊害が出てきています。
正直言うと、教室公演だから1時間半ぐらいの作品をやらせてあげたいのですが、できませんでした。
面白いお芝居というのは、1時間半以上の長さのものが多いのですが、普通の合同公演とか、コンテストは1時間縛りとか50分縛りがあるので上演できません。
もっとも、文化祭の時に体育館でやろうとすると20分縛りだそうで、これでは何もできないといっていいでしょう。
本当は、劇場を借りて単独公演ができるといいのですが、いろいろあって実現できませんでした。
実は教室を暗くすることが実は一番難しい。
指導していた高校では、音楽室が練習会場で、視聴覚授業もおこなられていたので、基本的な暗幕はあったのだが、完全に暗くするためには、段ボールや、ほかの暗幕を使う必要があった。
さて、暗くなると今度は照明だが、予算の関係で、今のところ最低限の照明しか使えていない。
今は、led照明がいろいろ出ているので、予算さえかければ、かなりのことができるのだが、予算が年間数万円では照明を充実させることもできない。
教室を一時的に暗くするには、ビニールマルチを使う方法がある。
常磐大学の学園祭に招かれた時の教室は、三面ガラスで暗幕なしという悪条件だったが、ビニールマルチをセロテープで張り付けて対応した。3重ぐらいにすると、ほとんど明かりを通さないし、軽いので、セロテープで簡単に固定可能なところがメリットだろう。
あと、客が出入りする入り口は、二重構造にして、出入りがあっても光が漏れてこないようにする工夫が欲しい。
高校生を指導していく中で、一番重視したのは、満席の舞台を経験させることだった。これは、簡単なようでいて、意外と難しい。
一番簡単なのは、学校の文化祭で全員に鑑賞させることなのだが、空調もなく照明も効かず、音響もいい加減でセリフも聞き取れない舞台を、生徒が見るはずもなく、惨憺たるものだった。
そこで、教室を舞台化することとした。キャパは50人ぐらいだが、満席の舞台は確実に生徒に充実感を与えることを確信した。
20年も教えてきて、なおかつ自分自身が体験してきた高校演劇、今更なんですが、よく分かりません。
まあ、しっかり指導すると、いい舞台にはなりますが、勘違いしてプロになろうとするのが、増えたりします。
食えれば別に問題ないんですが、高校演劇でうまくいったからと言って、食えるとは限りません。
そこらへんは、指導する側の問題とは違う、という考え方もありますが、指導方針が違うときには、プロになろうという生徒も現れません。
高校演劇って、ほかの部活と比較すると、達成するものがあまりはっきりしていないのかもしれません。
昔と違って、映像に残すことが比較的容易になったので、記録として演劇を残すことはできるようになりましたが、映像で見ると、生とは何か違うのが舞台です。
高校演劇の指導を気が付いたら20年もやっている。
数年前に、辞めるつもりだったのに、なぜか続いているのだが、最近は土曜日に部活がないことが多いらしく、あまりお呼びもかからないので、そろそろ今までの軌跡を総括しようかと思っている。
ただ、誰も喜ばないものになりそうなので、なかなか書き始められないでいる。高校演劇の指導法としては(あるいは指導の考え方としては)画期的なものを提示できるとは思っているのだが、それを受け入れる人がどれだけいるのだろうか?
まあ、「貧乏な地方劇団の演劇講座」も「こんなの書いて読む人がいるのかな」という思いで始まって、結構読んでくれた人がいたのだから、とっとと始めればいいのだが、年を取るにしたがって、腰は重くなる一方だ。
久しぶりに、演劇部に顔出ししてきました。
きさらぎ演劇祭に出るとのことだが、大丈夫なのか?
今後買うときに注意するものとか、作ったほうがいいものなどを説明して帰ってきた。
生徒から台本がへんっ校になったというメールが。
「トシドンの放課後」という台本です。
だそうです。
まあ、いいけど。
なんで、暗い話ばかり選ぶのかな?
「トシドンの放課後」を最初に見たのは10年ぐらい前だろうか。
面白いのだが、全体として違和感の残る芝居だという印象だった。
先生役がなんか中途半端で、あと、こんな無責任な学校と保護者でいいのか、という記憶がある。
同じことを感じた人もいるようだ。
生徒行かないかな?
引用は「百景舎」のHPから。
iaku
『人の気も知らないで』
作・演出:横山拓也
出演:橋爪未萠里(劇団赤鬼)、吉川莉早、海老瀬はな
2018年9月23日(土)
13時30分開演
※開演の30分前開場
川根本町文化会館
静岡県榛原郡川根本町東藤川909-1
MAP
○大井川鉄道「千頭駅」から徒歩約15分
○新東名「島田金谷IC」より国道473号線を車で約60分
Ticket
【料金】自由席
一般:1,000円
小中高生: 500円
【購入】〈川根本町文化会館〉
TEL 0547-59-3106(9時~17時)
〈カルテットオンライン〉
https://www.quartet-online.net/ticket/hitonoki_shizu
【作品紹介】
春の日曜日の午後。桜は散った。彼女たちは交通事故で入院中の同僚のお見舞い帰りにカフェでお茶をしている。今日は寿退社する別の同僚の結婚式の余興の打ち合わせをしなければいけないのだけど気分じゃない。入院中の彼女の治療痕があまりにもショッキングだったから。「目に見える身体の一部欠損」を負った彼女をどのようにサポートしていくか。それぞれの事情や思いに“繋がれた”ところから激しい議論が交わされる…。
様々なところで様々な団体に戯曲をつかってもらい、全部あわせたら100ステージ近く上演されているiakuの代表作のひとつ。その観察眼、描写力で「婦人科劇作家」の異名をとった。第1回せんだい短編戯曲賞受賞作。
6/9にスタッフワークを教えに行くこととなっています。
公演一週間前に指導に来てくれと連絡があって、「何を期待しているのか?」と問うたら
『裏方の新入生へ知識を伝授していただくこと』だそうです。
6月16日(土)に静学祭があります。
演劇部は13時から
「伝えたい、」作:高橋和生
を上演します。
http://www.moon-light.ne.jp/scenario/playbook/tsutaetai.htm
それで、今日音響と照明の簡単な説明をネットで拾って準備しました。
ただ、内容が少し古いので、いろいろと補足説明をする必要があるようです。
照明の調光器の作り方のところに「えびすい」君の名前がありましたが、18年前以上前に彼とは知り合いになったので、さらに昔なのかもしれません。
えびすいクンとのことを調べにMIXIを久々に開いたら、梶尾さんからお誕生日メッセージが届いていてビックリ。