演劇書き込み寺

「貧乏な地方劇団のための演劇講座」とか「高橋くんの照明覚書」など、過去に書いたものと雑記を載せてます。

Noism1「OTHERLAND」│ 滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール

2011年05月31日 14時17分02秒 | 演劇情報

知り合いの鶏卵さんがmixiの日記で絶賛していたNoismの公演が滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホールであるそうだ。
鶏卵さんがオッカケをしたほどの舞台、観たいが遠い。

ただ、25歳以下だと1500円という
若者にとってとてつもなくリーズナブルな公演であることは間違いない。

養成学校の先生をやっている鶏卵さんがほれ込む舞台。
観てみたい。
おまけに、25歳以上なんで4000円なのだ。

Noism1「OTHERLAND」│公演カレンダー│滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール
http://www.biwako-hall.or.jp/event/detail.php?c=10200178


「剣豪将軍義輝」ほか宮本昌孝作品

2011年05月25日 23時19分48秒 | 読書

和田はつ子さんの小説のほかに最近よく読んでいるのが
宮本昌孝作品だろうか。
先日お亡くなりになった児玉清さんがラジオで推奨していたので読んでみたのだ。
今のところ読んだのは下記のもの。

剣豪将軍義輝 徳間ノベルス、1994  
尼首二十万石 講談社 1997.8  
青嵐の馬 文藝春秋、1998  
北斗の銃弾 講談社 1998.4 
影十手活殺帖 講談社 1999.6 
藩校早春賦 集英社 1999.7 
将軍の星 義輝異聞 徳間書店 2000.4 
陣借り平助 祥伝社 2000.7 
夏雲あがれ 集英社 2002.8
おねだり女房 影十手活殺帖 講談社 2007.3
海王 徳間書店 2009.1
天空の陣風(はやて) 祥伝社 2010.3

今は「風魔 祥伝社 2006」を読んでいる。

宮本作品の特徴は適度なエロティズムと冗談のような登場人物の強さだろう。
ただ、「剣豪将軍義輝」のように実在の人物がかかわってくると多少絵空事の度合いが強くなる。
続編の「海王」だとほとんど「北斗の拳」に近いくらいめちゃくちゃな設定やキャラクターになっている。

いちばん面白かったのは「藩校早春賦」「夏雲あがれ」のシリーズだろうか。
失敗したのは読んだ順番が逆になってしまったことだ。
宮本作品は 後半になるほど設定がめちゃくちゃになるので
当然続編のほう、最初よりも派手な設定になってくる。
「夏雲あがれ」がかなり派手な話だったので「藩校早春賦」を読んだら意外とあっさりした印象だった。

展開が楽しみなのは「影十手活殺帖」シリーズだ。
「尼首二十万石」が最初だということなんだが、記憶があいまいなのはなぜなんだろう。
いちばん最近の「おねだり女房 影十手活殺帖」は女性がうまく書けていて面白い。


電車の中で読書

2011年05月25日 08時30分43秒 | 読書



就職のために松江まで
面接の結果はまだ不明です。

行きは車窓が興味深かったのですが
帰りは同じ風景なので読書を

和田はつ子
「悲桜餅」
「おとぎ菓子」
「末期葵」
「幽霊蕨」

最初の2冊が料理人季蔵捕物控シリーズ
あとの2冊が口中医桂助事件帖シリーズ

どれも軽く読めて面白かったです。

ただ、口中医桂助の時代背景が江戸末期なのに
いまさら気がつきました。
そのうち、坂本竜馬とかも出てくるのだろうか?


ひねくれた人に振り回されない88の方法 ーその後

2011年05月23日 18時25分29秒 | 読書

「ひねくれた人に振り回されない88の方法」はが面白かったので
「無神経な人に傷つけられない88の方法」というのを借りてきて読んでみた。
まあ、わかりやすい本で、今回も「幼いころに親に虐げられたのが原因」というのが結論のようだ。
ついでだから、著者を検索してみた。
岩月謙司
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A9%E6%9C%88%E8%AC%99%E5%8F%B8
わいせつ罪で捕まって、懲役2年。
香川大学を懲戒免職。

ベストセラーを連発していい気になったのだろうか?
ネットで検索すると相変わらずファンも多いようだが。


ちょっと待って、神様

2011年05月18日 19時09分54秒 | DVD

さるさる日記 - 月虹舎日記
http://www4.diary.ne.jp/user/415664/
向こう様の都合で終了だそうです。

自分の書いた日記のなかに、「ちょっと待って、神様」にはまっているというのがあった。
すっかり忘れていたが、デビュー直後から私は宮崎あおいの
ファンだったようだ。

ちょっと待って、神様
http://www.youtube.com/watch?v=ncsl2Fo-xdA&feature=player_embedded#at=21

今、観なおしているけど
やっぱり傑作です。
出演者がいい。
名優ぞろいです


ココア共和国vol.6

2011年05月15日 00時19分23秒 | その他

 仙台在住の秋亜綺羅さんから「ココア共和国vol.6」を贈っていただきました。
地震で被災されて1ヶ月遅れの発行になったようです。
以下は「ココア共和国 - Yahoo!ブログ」からの引用です。
http://blogs.yahoo.co.jp/cacaodokoda

季刊ココア共和国 vol.6

秋亜綺羅(),一倉宏(),吉田義昭(),みゆき(),倉田めば(),寺坂理恵(),とも(),柏木美奈子(編集,イラスト)
 
 
  
2011年5月1日発行
  
価格:¥525 
 
商品の説明 
内容紹介 
  詩人・秋亜綺羅による個人季刊誌第6号。 
  右開きからが詩。左開きではブログを編集。
  招待詩として6名の詩人が登場します。
  ※
  一倉宏は、「きれいなおねえさんは、好きですか」 などで有名なコピーライター。
  詩を2篇書いてもらっています。 「数字のうた」 は楽しく、だれもが納得できます。
  「詩の書き方を思い出す」 は、30年ぶりに書く詩との葛藤をリズミカルに。
  ※
  詩壇の最前線にいる吉田義昭からは 「先生の休暇」 をもらいました。
  「先生は自殺した。 先生は自殺するために、今日、学校を休まれた。
    きちんとした理由があったので、僕は今日の先生の欠席を、
   この学校の中だけで許していたと思う。」
  ※
  みゆきは 「おじいちゃん」 という詩を。 「寒い冬のトイレで脳溢血で倒れて入院
  したおじいちゃん/お見舞いに行って流動食をスプーンで口に運んであげた
  ら//『どうもありがとうございます』 ってすごく丁寧に言ったおじいちゃん/もう
  私のこともわからなくなってた」。 ギンズバーグっぽい口調で、生と死のすきまに
  滲む、ユーモアのひらめきと、ときめきが冴えます。
  ※
  パフォーマンス・アーティストの倉田めばの詩は 「嘘つきの耳」。 「わたしには舌
  が二枚ある/一枚は噛み切って死ぬために/もう一枚はその時に流れる血を
  味わうために」。
  ※
  寺坂理恵の詩はいわゆるナンセンス詩というわけでもなさそうだけど、わたしは
  やっぱりナンセンスの楽しさを感じてしまいます。 「短い爪を摘む/雨は剥がれ
  て/空を//目の前は青く/静止して//夢みたいだ/つぶやく声は遅れて/
  まぶたのなかへきえる」。 ひょっとすると新しい方法論の詩かもしれないですね。
  ※
  ともの「僕の母」は、ブログで見つけたものです。ともは15歳の女の子。「母のこ
  とを考えると/髪の毛が抜けていきます/爪を噛んでしまいます/体をかきむ
  しってしまいます//母はとってもいい人//僕を 僕を 僕を/僕を 僕を 僕
  を/僕を 僕を 僕を/僕を 僕を 僕を/僕を 僕を 僕を/僕を 僕を 僕を」
  ※
  秋亜綺羅の詩は 「国際風の会議」。 震災以前に書かれたものですが、震災の
  預言書だと騒がれています。 うそです。 騒がれてもいいんじゃないかな、と。 
  ふふふ。 「遠くから視えているのは/波の音波である」 「透明海岸の海には/水
  平線がないのだ」 「事件だけが/海岸にとり残されている」 「火のついた導火線
  が/砂浜を走る」 「壁が消えたので/うわの空とうわの心//疑っているけど、
  信じてる/なにか壊れる音がするのに/信じない」。
  ※
  ブログの編集ページは、秋亜綺羅の 「大震災──仙台から」。
   
著者について
一倉宏=コピーライター、作詞家。 1955年生。 東京都在住。
 
  著書に 『ユーク』 『人生を3つの単語で表すとしたら』 『ななえがトイレでないたこ
  と』 など。
 
吉田義昭=詩人。 1950年生。 東京都在住。
  詩集に 『海の透視図』 『北半球』 『空にコペルニクス』 『ガリレオが笑った』 など。
  日本クラブ新人賞。
 
みゆき=主婦で詩人。 関東在住。 ブログで詩、童話などを発表。
 
倉田めば=詩人。パフォーマンス・アーティスト。
  1954年生。 大阪市在住。
  霜田誠二主催の 「日本国際パフォーマンス・フェスティバル」 に参加。
 
寺坂理恵=詩人。 1973年生。
  詩誌 「ばらた」 「青」 「の」 同人。
詩集 『雨を売る男』。 
 
とも=15歳。(おそらく)
  不詳。
   (ともさん。 もしこれを見ていたら連絡をください。 秋亜綺羅)
 
秋亜綺羅=詩人。 1951年生。 仙台市在住。
  名まえは、 40年まえ高校生のとき、 寺山修司がつけてくれたもの。
  角川文庫の 「書を捨てよ、町へ出よう」(寺山修司) に、
  ハイティーン時代に書いた詩 「百行書きたい」 が載っている。
  詩集 『海!ひっくり返れ!おきあがりこぼし!』 (1971)
   
 
目次

  一倉宏 「数字のうた」
        「詩の書きかたを思い出す」
  吉田義昭 「先生の休暇」
  みゆき 「おじいちゃん」
  倉田めば 「嘘つきの耳」
  寺坂理恵 「きえる」
         「朝顔」
        「手紙」
        「白を」
  とも 「僕の母」
  秋亜綺羅 「国際風の会議」    
ブログ=ココア共和国
  秋亜綺羅 「大震災──仙台から」
 
  装丁=柏木美奈子

福の神あります

2011年05月12日 09時41分59秒 | 脚本

 


映画のシナリオです。
5分間ぐらいの映画を実習で撮りたいという友人の要望で書きました。
瀬戸物屋にはモデルがあります。
写真は2003年に撮影したものです。
映画の撮影が実際に行われたかどうかは、しりません。
連絡が来なかったので、撮らなかったのだと思います。


瀬戸物屋の写真。張り紙には「福の神あります」と書いてあります。

「福の神あります」

1 不幸が続いた

K「よくないことはたてつづけに起きる」

K「うちを出ようとしたら、靴のひもが切れた」

K「アイスクリームが落ちた。……あっ」

K「彼氏に振られた」
A「ごめんな。好きなんだ、あいつのほうが」

K「バイトを首になった」
店長「高校生の方が時給が安くてすむんだよ。うちもたいへんなんだ」

K「おやじが勤めていた会社が倒産した」
電話の向こうで
父「というわけで、悪いが今月から仕送りはちょっと厳しいかもしれない。すぐなんとかするから」

K「ぼーぜんとして、歩いていたら自転車にはねられた」
W「(声だけ)大丈夫」
K「はい」

K「私はなにか悪いことをしたのだろうか」

2 福の神あります

すぐ目の前の瀬戸物屋のウィンドウに「福の神あります」の張り紙。
店に入っていこうとするK、店の前でこける。Wがついて店に入る。

K「福の神っておいくらですか」
店主「○○円です」
K「(財布の中を確認して)じゃあください」
振り向くとW。
W「病院とか、いかなくていい?」
店主「(Wのことはまるで見えていないかのように)はいおつり」

店を出ていくK。後ろからWがついてくる。

3.アパートへ行く道
W「俺、石神っていうんだ」
K「福の神さんですよね」
W「えっ、いや……」

4.Kのアパート

K「どうぞ」
W「いや、送ってきただけだから」
K「それじゃ意味ないでしょ。」
W「はっ?」

部屋の中で、見つめ合う二人。
K「おなか空きましたね。」
W「はあ」
K「ご飯食べましょうか」
W「はあ」
K「やっぱり私が作るのよね」
W「えっ」

食べ終わった二人。
置物の福の神と見比べて
K「福の神がある。福の神がいる。福の神がある。福の神がいる」
W「帰ります。大丈夫みたいだから」
K「神様、帰っちゃうんだ」
W「いや、だから」
K「また明日。待っているから」
W「(独白)こないって」

5 Wの帰り道

W、コンビニのレジで金を払おうとするが、財布がないのに気づく。
W「財布忘れたんでやっぱりいいです」
時計を見て
W「明日の朝早くいけばいいか」

6 (なくてもいいシーン)

Kが財布を見つけて
K「福の神も貧乏なんだ」

7 Kのアパート

翌朝6時半。ドアをノックするW。
W「朝早くごめん。たぶん、個の部屋に財布忘れちゃって、出かけちゃう前じゃないとまずいかなって、あれないと飯も食えなくて」
K「朝御飯食べます」
W「はっ、はい」

8 道を歩く二人

K「で、お父さんが勤めている会社が倒産しちゃって……どうなっちゃうんだろう」
W「はあ」
K「神様、なんとかしてくれますよね」
W「本当に神様がいれば、何とかしてくれるんじゃないですか」
K「ずいぶん他人事なんですね」
W「一応他人だから」
K「あの、神様ってあるだけでも、いるだけでもだめだと思うんですよ。人間だってがんばっているんだから神様もがんばってもらわないと」
W「それってもしかして俺」
K「はい。それで、とりあえずはアパート代なんですけど」

9 病院

W「なぜか神様は私を、病院に連れて行ったが、入り口で引き返した」
K「医者にかかる金なんてないしさ、とりあえず、バイト探して金用意してからだよな」

10 道路工事現場

旗振りをしているW。
W「(ふっとわれに帰り)俺なんでこんなことしているんだろう.」

11 1ヶ月後、Kのアパート

W「(金を渡して)これで病院に行ってください」
K「でも、その前にアパート代が……ご飯食べていきます?これで何か買ってきますから(とWの持ってきた金をつかむ)」

12 2時間後

W「ごちそうさまでした」
K「どういたしまして」
W「ところで、仮に俺が福の神だとして、もちろん違うんですけど福の神だとしたら、努力しない人にはご利益をもたらさないと思うんですよね」
K「はあ」
W「あなたも働くべきです。いや、働きなさい」
K「でも、バイト首になっちゃったんですよね」
W「観つける努力をしてみなくちゃ」

13 コンビニ

Kが出てくる.WにOKサイン.

14 道路

にこやかに買い物をする二人.これを見ている中年の男。

15 部屋の中

電話。
K「はい」
男「すみません。あの、そちらにですね、うちの貧乏神がお世話になっていませんか」
K「いえ……福の神さんだったらいらしてますけど。いえ福の神さんです、」

16 翌日アパートの部屋

男「ちょっとした事故で、記憶をなくしたらしくて、人間界で研修中の身だったんですが。まあ、連絡が取れなくなったのでこうして探していたというわけで」
K「そう言われても。福の神だと思っていたら貧乏神だったなんて」
男「……あいつも、今が大切な時ですから……それに今返して頂かないと、今後ますます貧乏になる可能性もあるわけで」
K「はあ」
男「人間と同棲なんて、まったくあいつにも困ったもんだ」
K「貧乏になるんですね」
男「もちろんです」

17 夜

K「福の神がある。貧乏神がいる.」
W「俺って、やっぱり貧乏神なのかな.働けど働けど暮し楽にならないもんな。でも、貧乏なのはおまえの分の家賃まで働いているからだぞ」
K「でも、一緒にいるとなんとなく幸せな感じだよ」
W「そうだよな」

18 2時間後

一緒の布団で寝ている二人.天井を見つめて。
K「結局、私は福の神が貧乏神でも一緒にいたほうがいいと決心をした。貧乏と幸せとは関係ないはずだもの」


19 働く二人

20 3ヶ月後。アパート

K「3ヶ月がなんとか過ぎた。貧乏神にも昇級試験があるらしい。」

Wが封筒を広げると「じゃん」内定合格。
次に宝くじを新聞で確認し
W「1等1億円。やったー」(電話をかけ)
W「親父、就職内定。おまけに宝くじ1億円ゲットだぜ。彼女は出来るしさ……えー、会ったことがある。いつだよ」

K「どうやら、昇級して本当に福の神になってくれるかもしれない」

21 瀬戸物屋の前

福の神ありますに×がしてあり朱文字で「売りきれました」

END


ひねくれた人に振り回されない88の方法

2011年05月08日 22時47分18秒 | 読書

「ひねくれた人に振り回されない88の方法」岩月謙司(大和書房)
読めば読むほど、このひねくれた人というのが自分に思えてきます。

結論としては、ひねくれた人と接するときには「ひねくれた人」として理解して対策を練るしかないのだそうで、自分がひねくれた人間だと思ったら、なぜひねくれたのかを直視して、トラウマを克服し、人に寛容になって生きるしかないのでそうです。

難しいなあ。