赤瀬川原平没後に出版された日記と小説集。
日記の中にしばしば石子順造氏の名前が出てくる。墓参にも行っていたらしい。
前にも書いたことがあるが、高校生の頃Uさんに誘われて、石子順造さんと対談をしたことがある。片田舎の高校生相手に、それも、現代美術に関心も知識もない相手に2時間近く暑く語ってくれた記憶がある。
その様子はVTRに撮っていたので、後年見せて欲しいとUさんに頼んだら、「なんの話?」と記憶に残っていないらしかった。
石子さんの本をくださった、杉山さんも若くして亡くなられてしまった。
下の名前を思い出せないのはなぜだろう。
頂いた「表現における近代の呪縛」には「前田守一様1970.12.8石子順造」とある。版画家の前田守一さんなのだろうか?
実はこの本をもらってから一度も読んだことがない。なぜなら、そこに紹介されている作家評は現代美術への造詣が深くないと、誰のどの作品、あるいはその行動の過程について記載しているのか、理解できなかったからだ。しかし、今本を手にとって、ネットがあれば、その人がどんな人か、どんな作品を残してきたかを知ることができることに気がついた。