「はりこのトラの穴」というサイトに脚本を登録している。
まあ、たいした作品ではないからアクセスもさほどではないのだが
先月ぐらいからなぜか「ラストピクチャーショー」という作品だけ
アクセスが増えている。
なぜだ?
http://www.infonet.co.jp/apt/march/Aki/LastShow/index.html
追記:はりこの虎の穴だとパスワードを要求されるようなのでリンクを変更しました。
「はりこのトラの穴」というサイトに脚本を登録している。
まあ、たいした作品ではないからアクセスもさほどではないのだが
先月ぐらいからなぜか「ラストピクチャーショー」という作品だけ
アクセスが増えている。
なぜだ?
http://www.infonet.co.jp/apt/march/Aki/LastShow/index.html
追記:はりこの虎の穴だとパスワードを要求されるようなのでリンクを変更しました。
「幽霊探偵とポーの呪い」アリス・キンバリー
3巻目を借りてきました。
楽に読めます。
日本の最近の時代小説の流れは、アメリカとは無関係かと思っていましたが
よく考えるとシャーロット・マクラウドの推理小説は和田はつ子さんとか高田郁さんの料理シリーズに似ているような気がする。
講談社ランダムハウス文庫にはこうした軽く読める推理小説が多いようで
アメリカも日本も基本は変わらないのかもしれない。
あと、文字が比較的大きめなのもうれしい。
さて肝心な内容だがほかの作品と比較すると、いろいろ唐突な感じが否めません。
だから、登場人物に感情移入がしにくい作品となっています。
蛇足ですがシャーロット・マクラウドさんが亡くなっているとは思いませんでした。未訳の作品が気にかかります。
「メモリー・ラボへようこそ」梶尾真治
梶尾さんの作品の中で読み落としていたもののひとつ。
人の記憶を保管できる機械にまつわる中篇2つが収められている。
正直言って、梶尾さんの作品の中で出来がいいほうとは思えないけれど、好きな作品です。
特に表題作は、気に入りました
似たような話はSF映画で観た記憶がありますが、タイムマシンものと同じで設定の面白さはすぐに普遍化してしまいます。
この作品の面白さは普遍化した設定の中でどうドラマを作っていくかというところに視点が移っている点だと思います。
山口瞳の短編に葬儀のときだけしか会わない男女を描いたものがあったけど、まあ、メモリーラボもそうした設定のひとつだと考えれば、この小説の面白さが見えてくると思う。
先日SPACで上演した「真夏の夜の夢」はシェイクスピアの作品を野田秀樹が日本の話として潤色したものだった。
SPACの作品は鈴木忠がコラージュで売り出したためか、こういういわゆる本歌取りの作品が多い。
しかし、こういう作品の作り方は今の時代には合わないのではないかと最近思うようになった。
自分が高校生のころには、チェーホフやシェイクスピアを読むのは一般教養だった気がする。本屋の文庫コーナーへ行けばシェイクスピアの戯曲が平積みされていた。
つまり、高校生ですら元作品を教養として受け入れていたという時代だったのだ。
まあ、観客層を見れば60台もかなりおられたようなので、残滓はあるにせよ、そろそろもう一度新しいオリジナルを作り出す時期は来ていないだろうか?
それがどういう形なのかは自分自身にも見えてはいないのだが。
東北大震災や経済の疲弊など日本がどんどんだめになっているいまこそ文化を復権させていくことがこの国の未来を作ることだと思うので、新しいオリジナルの方向性を手探りしないといけないと、自分に言い聞かせている今日この頃なのだ。
もうひとつの問題点
シズカン関係者と話をしていて驚いたのは、大学生がとても貧乏になっていて2000円の飲み会すら成立しないというのだ。
電話代がかかるのか、ほかにもいろいろかかるのか。飲み会する成立しないのでは、本や舞台にお金をかけることは難しいだろう。
貧乏なら図書館の本でもいいので読んでもらいたいものだが、ゆとり教育の弊害からか本すら読まなくなっている気がする。
さらに、ゆとり教育の見直しが極端な方向にぶれてバイトもできないほど大学生のカリキュラムがぎちぎちになっていて、授業もサボれないという状況を聞いて何かが違うような気がするのは私だけなのだろうか。
昨日は一日かけて図書館から借りてきた幽霊探偵シリーズを読んだ。
「幽霊探偵からのメッセージ」
「幽霊探偵の5セント銅貨」
「幽霊探偵と銀幕のヒロイン」
「幽霊探偵と呪われた館」
3巻目の「幽霊探偵とポーの呪い」は残念ながら貸し出し中だった。まあ、どのシリーズも似たような話で一巻ぐらい飛ばしてもどうということはない。主人公の幽霊探偵をはじめ女主人公ペネロピーが魅力的と称するさ男性がみんな筋肉質なのが笑える。
ただ、横文字の登場人物のため、これはいったい誰だったのだろう、とわけがわからなくなったり、名前の長さにうんざりすることも。
あと、この登場人物は結局なんだったのだ、というのも。「幽霊探偵と呪われた館」のオフィーリア・タトルなどがそうだ。
推理小説として読むよりは、軽い町おこしのお話として読むほうがいいかもしれない。
以下ミステリ散歩道からの引用。
http://www.sgy2.com/vic/mystery/nakajima/honbun/06.html
夫を亡くしたペネロピーは、ひとりで息子を育てるため、生まれ故郷の小さな街でミステリ専門書店〈バイ・ザ・ブック〉を伯母と共同で経営している。「夢で会おうぜ、ベイビー」ペネロピーにささやきかけるのは、私立探偵ジャック・シェパード。だが、その姿は夢のなかでしか見られない。
フェドーラ帽とダブルのスーツの似合うジャックは、50年前、事件に巻き込まれて落命し、なんの因果か幽霊となって〈バイ・ザ・ブック〉に縛り付けられ(こういうのを地縛霊というのだろうか?)、これまたどんなはずみか、その声はペネロピーにしか聞こえないのだ。
次々起こる殺人事件を解決するため、ハードボイルドな幽霊探偵と書店主の素人探偵がコンビを組んで推理を繰り広げる。
コージーとちょっぴりハードボイルドを同時に楽しめるのが、このシリーズのいいところである。古今のミステリの名著や映画が随所にあらわれるのが、ミステリファンには嬉しい。現在進行中の事件の合い間を縫って、ジャックを死に至らしめた50年前の事件が少しずつ明らかにされていく。
「ICHI」監督:曽利文彦
綾瀬はるかの「ぼくの彼女はサイボーグ」がよかったので
同時期の「ICHI」も借りてきた。
最近うわさになっている大沢たかおとの初共演作品だ。
憎らしいほど大沢たかおとの息が合っているように思える。
ストーリーも見せ所がきちんと作られていて面白い。
しかし、綾瀬はるかは何をやらせてもうまいなあ。
音楽のよさも目立った作品ですね。
「ベンジャミンボタン」監督:デヴィッド・フィンチャー
1918年のニューオーリンズ。80歳の姿で生まれた赤ん坊はある施設の階段に置き去りにされていた。黒人女性のクイニーはその赤ん坊を拾い、ベンジャミンと名付け、自身が働く老人施設でベンジャミンを育てる。ベンジャミンは成長するにつれ若返っていった。
という話なんです。
誰かが単調で長いと書いていたけど、分からないではない。
病院のシーンとでのハリケーンの話とかはあんなに繰り返される必要があるのだろうか?
でも、役者の演技がうまくて、魅せる。特にケイト・ブランシェットがよかった。
「ラブリーボーン」監督:ピーター・ジャクソン
スージー・サーモン(シアーシャ・ローナン)という魚の名前のような彼女は、14歳のときにトウモロコシ畑である者に襲われ、殺されてしまう。そしてスージーは天国にたどり着くが、父(マーク・ウォールバーグ)は犯人探しに明け暮れ、母(レイチェル・ワイズ)は愛娘を守れなかった罪悪感に苦しむ。
という話で、シアーシャ・ローナンが可愛くてよかったです。
「THE LOVELY BONES」という原題なんですけど、題だけ見たときには
生まれてよかったね、という意味なのかと思っていたのですが
骨なのね。
幸せな死者ってことになるのかな。
賛否両論の映画のようですが、子供受けはいいのではないかな。
ただ、CGはいらなかったかもしれません。
親としては複雑な気分になりました。ここまで、子供を思ってやれるのかどうか。
「ソルト」監督:フィリップ・ノイス
アンジェリーナ・ジョリーとフィリップ・ノイス監督が、「ボーンコレクター」以来のタッグを組んだ作品とのことで、サスペンス満載で面白かったです。
アメリカCIA本部。優秀な分析官イブリン・ソルトは、突然現われたロシアからの亡命者・オルロフを尋問する。特殊スパイ養成機関の元教官だという彼は、アメリカに長年潜伏してきたロシアのスパイが、訪米中のロシア大統領を暗殺すると予告する。そして、そのスパイの名は「イブリン・ソルト」だと告げる。一転して二重スパイ容疑をかけられたソルトは、身の潔白を訴えるが聞いてもらえず、最愛の夫の身を案じてCIA本部から逃走。だが自宅に夫の姿はなく、何者かに連れ去られた形跡が残っていた…。
という話なんですけど、まあねえ、細かいところを突っついても仕方がないような作品です。
アクションと奇想天外な展開を楽しめばいいので、他は望んじゃいけません。
評価が分かれる映画ですね。
地震のシーンなんて笑っちゃいましたから。
ぐろいシーンも多いし、日本映画でなくて韓国映画だったらよかったのでしょう。
でも、個人的には好きです。
ただ、韓国で撮ったら綾瀬はるかの役を他の誰ができたのだろうか?
韓国映画は嫌いではないのだが
よく考えるとみんな演技はうまくない。
らしい演技しかできていないから。
チョンドヨンさんとペドウナぐらいかな、できるとしたら。
でも、似合わないなあ、この映画に限れば。
宮崎あおいとか綾瀬はるかとかは
他の国にはいないタイプの
役者かもしれない。
静岡県立美術館の「小谷元彦展 幽体の知覚」へ行ってきました。
http://www.spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/japanese/
作品はこんな感じ
http://www.yamamotogendai.org/japanese/artist/odani.html
久しぶりの美術館です。最後に行ったのは石田徹也展だったでしょうか。
石田徹也の世界 - 飛べなくなった人 -石田徹也公式ホームページ
http://www.tetsuyaishida.jp/
展示そのものは面白かったし、造形に対する才能も感じられたのですが
なんか、人間の暗い部分にばかり目が行っているようで
楽しくはならなかったです。
そういう意味では石田徹也に共通するものがあるのかもしれません。
あと、作品展示の位置と照明が作者の意図に合っていたのか疑問でした。
シンメトリーを意図している作品が多いようなので、もっとそういう点を強調してくれると面白かったのではないか。
ロダン館も初めてだったが、自分はロダンをあまり好きではないのを確認した。
考える人の髪型って変だよね。
私はどちらかというとカミーユ・クローデルの方が好きかもしれない。昔、展示会で観た記憶があります。