真佐美 ジュン

昭和40年代、手塚治虫先生との思い出「http://mcsammy.fc2web.com」の制作メモ&「日々の日誌」

ハラブジャの大量虐殺

2006年04月13日 22時07分13秒 | Weblog
ハラブジャ事件についてメールをもらった、最近新たな動きがあったので紹介する
ハラブジャの大量虐殺 その真相クルドのハラブジャで何が起こったのか?
What happened in Kurdish Halabja?Mohammed al-ObaidiThe People's Struggle Movement
アルジャジーラ
2005年1月4日
http://english.aljazeera.net/NR/exeres/ECD352BE-6B8F-449F-8F97-C7AB0DC08A94.htm
 ハラブジャで起こったことの真実は常に大衆には隠されていて、このクルドの村で1988年3月後半に起こったことを正確に知る多くの者が西側メディアの報道に反論してきた。 CIA(米中央情報局)とイスラエルのモサド(諜報機関の名称)の助けを借りた重要なクルド人指導者が、クルドの政党に都合がいいように、西側メディアと広報活動の幅広いネットワークを使って、1988年にクルドのハラブジャで起こったことの真実を操作し歪曲してきたのは事実である 1993年には、クルド・イスラエル友好連盟と呼ばれる組織がイスラエルに設立され、アメリカのユダヤ・ロビーと緊密に働いてきた。それはもともとイラクのザホー地域から移住したユダヤ系クルド人モティ・ザケンによって創設されたものであった。 彼の努力は、ワシントン・クルド協会が設立されたとき、1996年に終了した。これはシオニストであるマイク・アミティの監視と財政的支援のおかげで創設された組織である マイク・アミティはモーリス・アミティの息子であり、父は議会の法律顧問を長年勤め影響力の強いアメリカ・イスラエル公務委員会のロビイストであった。 老アミティは<フランク・ガフニー安全保障センター>と<国家安全保障に関するユダヤ研究所>(JINSA)元所長の顧問であった。後者は特に米軍とつながりをもつイスラエルのリクードの弁護装置で、米国に拠点を置いていた。 JINSAの提携者にはディック・チェイニー、ジョン・ボルトン、ダグラス・フェイス、リチャード・パールなどがいる。イスラエルのモサドと繋(つな)がりがあることで知られるクルド人グループがワシントン・クルド協会を運営していた。そのグループとは、ナジュマルディン・カリム、オマル・ハルマト、ビルスク・ツガン、オスマン・ババン、アサド・ハイラニー、ケンダル・ネザン、アスファンディアル・シュクリ、モハマド・ホシュナウである。 これらの組織は、もっぱら、「イラク軍が1988年にいたるところでクルドの村に化学兵器で攻撃した」とする主張を擁護していた。 ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)によると、「少なくとも5万人と、おそらくは10万人ほどの人々(その多くは女性と子ども)が、1988年2月から9月の間に手に負えない状態で殺害され、犠牲者(イラクのクルド人)はバグダッド中央政府の命令で多数が殺されていた」。 大量虐殺を主張するもう一人のチャンピオンがいた。それはジェフリー・ゴールドベルクであり、彼の1万8000語の物語『大いなる恐怖』は、『ニューヨーカー』誌2002年3月25日号に掲載され、イラクの大量虐殺を主張する米国務省のウェブサイトの基礎となった。 ゴールドベルクの物語は身の毛がよだつような詳細を十分に含んでいる。例えばわれわれが聞かされてきたのは、ハミダ・マフムードという女性が2歳の娘を看護しているときに死んだといったものだ。ゴールドベルクはまた、ナチスに比較したヒューマン・ライツ・ウォッチの手法にならって、「自国の市民に対するサダム・フセインの攻撃は、女性と子どもを皆殺しにするのに毒ガスが使われたホロコースト以降では唯一のものである」と述べた。 そこでゴールドベルクが読者に語っていないことは、彼がイスラエルとアメリカの二重国籍を持ち、2、3年前までイスラエル防衛軍に勤務していたことである。あるいは、まったく異なる結論を導き出していた米陸軍大学のレポートを、彼は意図的に無視したことを指摘してもよい。 ヒューマン・ライツ・ウォッチが大量虐殺のレッテルを貼った作戦期間中に、イラク軍は「クルド人を標的にした40の軍事攻撃」において化学兵器を使用したと言われている。 ウワサにあがる攻撃のなかで最も突出しているのが、ハラブジャの町に対する1988年3月の「化学兵器攻撃」であり、ヒューマン・ライツ・ウォッチによると、そこでは死者が「5000人を上まわる」とされた。訳註: 英字版の原文ではtown(町)ともvillage(村)とも書かれている。 1980年9月から1988年8月までの8年戦争(イラン・イラク戦争の呼び名:訳者註)では、イランとイラクの双方が化学兵器を使ったことが知られている。ヒューマン・ライツ・ウォチは攻撃が1988年9月になっておこなわれたと言うけれども、クルドに対するイラクの攻撃と言われているもののほとんどは、この戦争中に起こったものである。 イラク側よりも多勢である利点を活かしたイラン側の人海戦術に対抗して、イラクはイラン軍にマスタード・ガスを使ったことを認めてきたが、一般市民に対する化学兵器の使用は一貫して否認してきた。 イラン国境に近いイラクのハラブジャ村で起こった化学兵器によるクルド民間人の殺戮(さつりく)で唯一確認されたものは、1988年3月中旬に数百人がガス中毒で死亡したというものである。 イランは1988年3月15日に、その村とイラク駐屯軍の小部隊を席巻した。ガス攻撃は3月16日以前に起こり、その時のこの殺戮の実行者は誰であり(イランかイラクか)、またハラブジャにいたイラン軍の死亡者は多いのにどうして化学兵器による死者は報告されていないのか? この疑問に答える最適の証拠が、米国陸軍大学の戦略研究所による1990年のレポートである。それは、イラクではなくイランがハラブジャ事件の犯人だという結論を下した。 陸軍大学のレポートは、イラク側がハラブジャの戦闘中にマスタード・ガスを使ったことを認めたが、マスタード・ガスは致命的な薬剤というより身体機能をマヒさせるもので、その死亡率はわずか2%であることに注目し、そこからヒューマン・ライツ・ウォッチが主張するような数千人の死者はもとより、数百人と言われる死者を殺戮することもできないと記した。 陸軍大学が事件をたどったところでは、まず最初にイラン軍が攻撃して村を支配下に収めた。イラク軍はマスタード・ガスを使って反撃した。イラン軍がそのとき再び攻撃し、このときにシアン系塩化物ないしはシアン化水素の『ブラッド・エージェント』を使用し、町を再び支配した。その化学兵器を当時のイランは数ヶ月前から保持していた。 村を支配しおそろしい犠牲者を出したところで、イラン側はガス兵器による殺戮をイラク軍のせいにし、イラク軍による大量虐殺という主張がダマされやすい国際的な報道を経て根付くことになり、それから少しして、皮肉にも米国務省と米国議会によって政治目的を持った主張として増幅されたのである。 イラン・イラク戦争の時期のイラク問題を担当したCIAの上席政治分析官で、「ハラブジャの大量虐殺」の証拠を綿密に研究したステファン・ペレティアは、彼のチームがつかんだ発見を次のように叙述した。 「現地にいた記者ならびに他の観察者の見た犠牲者のほとんどは、手足が青くなっていた。このことは彼らがブラッド・エージェントによって、おそらくはシアン塩化物ないしシアン化水素によって殺害されたことを示している。イラクは決してそれを使ってなく、これらの化学薬品を製造する能力自体を持っていなかった。しかしイラン軍はそれらを配備していた。したがってイラン軍がクルド人を殺戮した」。 ペレティアの報告書は、また、トルコに逃れたクルド難民を調査した国際救援組織は、いかなるガス攻撃の犠牲者も発見できなかった、と述べた。 ヒューマン・ライツ・ウォッチの主張から15年たって、CIAは最終的に、2003年10月に公表された報告書のなかで、イラク軍によって使用されたのはマスタード・ガスと神経ガスのみであったと確認した。 CIAは現在、1990年4月の米陸軍大学によるレポートを完全に支持しているように思われる。それはマスタード・ガスでも神経ガスでもなく、そしてイラクが保有したことのないシアン系のブラッド・エージェントがハラブジャにおいてクルド人を殺戮したとするものであり、イラン側がメディア戦略としてその攻撃を実行したという結論を下している。 CIAの最近の報告と同じように多くの専門家から疑惑が提起されたにもかかわらず、イスラエルのモサドの助けを受けて、何年もの広報活動を通じたプロパガンダがクルド人指導者に同調し、大量虐殺の問題が(歪曲されたまま)国際社会に広められてきたのである。 『ビレッジ・ボイス・イン2002』との電話インタビューのなかで、ステファン・ペレティアは、「ゴールドベルクが書いたような具合に事件が起こったのではない。今日にいたるも、そのことに確信を持っている。それを確信しているのは私だけではない」と語った。 「そして現在これは特に重大な問題である。サダムはモンスター(怪物)であり、自国民を毒ガス攻撃する狂人であり、世界は彼を寛大に扱うべきでないという主張がある。だが、それはなぜなのか? 米国がイラクに戦争を仕掛ける最後の論拠となっているからだ」。
 なんにしても戦争をしなければ、憎しみも生まれず、罪の無い人々が、殺されることも無かった。
 人は頭では、戦争は良くないことだ、と分かっている、なのに、なぜ!
コメント
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