真佐美 ジュン

昭和40年代、手塚治虫先生との思い出「http://mcsammy.fc2web.com」の制作メモ&「日々の日誌」

わんぱく探偵団

2006年10月23日 10時24分54秒 | 虫プロわんぱく探偵団
原作の「少年探偵団」は、明智小五郎探偵と助手の小林芳雄少年探偵団団長が中心で、団員はその他大勢、人数も不特定であったが、「わんぱく探偵団」ではサブレギュラーとしてリーダー小林芳雄 動物好きの デブとん、 機械に強いまめタン、顔の長いステやん、紅一点 オトコ その弟の チビちんの6人をおきました。そして明智小五郎探偵 と中村警部 そこに悪役の怪人二十面相が登場して起こす、難問事件を解決するストーリーとしました。

二十面相は変装の名人で、常に変装しているので、実際の人物が誰なのか、映像化するに当たって擬人化する必要があったので、「わんぱく探偵団」の映像として、見破られ最後に現れる「怪人二十面相」のキャラクターが必要となりました「怪人二十面相」は決まった、派手な服装で登場させることとして、試行錯誤の結果、左半分が白、右半分が黒という、はっきりしたコントラストのマスクをかぶらせました。はしがぴんと立った口ひげ、大きな襟付きマントと黒コート。最後に敗北する怪人二十面相は変装をといて、このコスチュームで現れ、逃げ去っていくというパターンにしました。
白黒の漫画映画ではこの怪人二十面相はかなりのインパクトを与える事となり、若山弦蔵の低音の魅力の声とあいまって,今までの「二十面相」の表現とは違う、最高の「二十面相」となりました。のちに描かれる「少年探偵団」(日本現代企画)や「怪人二十面相」(大映テレビ室)では、マスクに口ひげ、そしてマントの二十面相として描かれているのでよろこびました。
また、少年探偵団では、団員は「BDバッジ」(BD=ボーイズ・デテクテヴ)をつけていたが、飛礫(つぶて)に使ったり、道しるべとしていくつも道に落として目印などしました「わんぱく探偵団」では「Vバッチ」にした。V はヴィクトリーのVで、Vサインが団員の挨拶で、勝利のポーズでもあったのです。そのほか毎回常にいろいろのアイディアーが考えられ、秘密兵器として登場させました。
 放送当時、軽自動車の運転免許は16歳で取れたので、運転免許を持っているものがおり、移動など、軽バンを使用したが、
いくら漫画とはいえ、室内が、だだっ広く見えてしまった失敗もありました。いろいろな面で斬新なアイディアーで制作していったがそのことが、原作の不気味さを消してしまい、「少年探偵団」ファンからあまり歓迎されなかったのではという声もありました。
しかし、なんといっても、本作品で目立つのは二十面相だろう。殺人を嫌い、犯行は明智小五郎を出し抜くためのもの。という原作通りのキャラクターと正体を現すときに変身としかいいようがないマスクと衣装をはぎ取る姿はのちのアニメに多大な影響を与えており、適役の声優とともに歴代二十面相の中でも屈指のできとなっている。  
 本作品は、二十面相の魅力ばかりが語られることが多いが、少年達が二十面相との戦いをとおして、知恵と勇気と団結でどんな困難も乗り越えていく。明智と二十面相は脇役に過ぎない。という原作の主旨を見事に表現していることが一番評価できるところだろう。
 ストーリーにあわせて雑誌COMにも連載された、大野ゆたかさんの漫画であった。

9月26日最終回第35話二十面相の最後(後編)が放送されたが、
傷を負った二十面相は、大爆発と共に炎の中に消えたが死体は発見されなかった。二十面相はいつかまたあらわれるかもしれない。わんぱく探偵団は悪と戦い続けることを誓う。
7月末には、一番初に担当が終わったので、火曜会(虫プロ組合)が借りた海の家に行ったまま、8月一杯、泊まり通しで居た。という今までとは違ったスケジュール管理ができた作品でした。
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わんぱく探偵団

2006年10月22日 20時23分00秒 | 虫プロわんぱく探偵団
そして演出家との打ち合わせも進行を立ち会わせた。 りんたろう(林重行)さん、瀬川よしふみさん 出崎 統さん 平田 敏夫さん 波多 正美さん 勝井 千賀夫さん 北野 英明さん 上梨 満夫さん 林ちゃんの弟さんの 林 政行さん 村野 守美さん  正廷 宏三さん、などが演出家として選ばれた。
作画班の人選も決まった 沼本 清海さん、金山 明博さん、 岡崎 邦彦さん、  神宮 慧さん、新田 雅利さん、 猿山 二郎さん、牛越 和夫さん、小川 隆雄さん、朝戸 澄子さん、  杉野 昭夫さん、八幡 正、荒井 則与、
内海 武雄さん、森田 浩光さん、三浦 晃志さん、 鈴木 正俊さん、谷沢 豊さん、若林 常夫さん、などで、出崎 統さんのジャガードが作画協力 2スタに勉強部屋を立て、外注作画で村野 守美さん、はてなプロの波多 正美さん   アートフレッシュの協力してもらえることになった。
背景は阿土 延子 鈴木 森繁 明石 貞一 田島 和加子 渡辺 毅 渡井 和昭 山本 義也藤井 勝江 渡部 孝 宮本 清司 協力 セツ・アドセンター 協力 ジャック

 余談
りんちゃんには弟さんがいた林 政行さんがそうであるが、もう一方にグループサウンドにいた弟さんが居た。レコードも出していて人気もあったが、グループ名と、お名前を、度忘れしてしまった。
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わんぱく探偵団

2006年10月21日 20時17分57秒 | 虫プロわんぱく探偵団
 わんぱく探偵団
昭和43年 前年9月から「わんぱく探偵団」の制作準備が始まっていた、虫プロでセールスした作品ではなく、フジテレビからの、ものであった。
式根島事件のもと「リボンの騎士」の進行もいた、 森 柾プロデューサーと林 重行チーフディレクターから連日第三スタジオ1階の制作室に集合して体制作りの指導を受けていた。進行はのちにアシスタントプロデューサーを任される岩崎 正美さん 神田 武幸さん  下崎 闊さん  渋江 靖夫さん  綱田 靖夫さん  国井 洋一さんなどで  森 柾プロデューサーの事務をサポートする事務の藤井 慈子さん 岡部 江利子さんも、この昼間の打ち合わせに参加した。
林 重行チーフディレクターと森柾プロデューサーとは「ジャングル大帝」ですでに気心も知れ、お互いの相性が非常に良いことに気がついていた。「わんぱく探偵団」は2人で事前に話し合って、すでに方向性を決めており、それを知ってもらって、進行が手足となって動くことで、作品の質と効率、それに手塚作品ではないので、スタッフの作業をする意欲を上げようとした。
いつも二人の話は丁寧であった、このわんぱく探偵団は「江戸川乱歩」の「少年探偵団」をもとに、ストーリーを作っていくという。今まで何度もラジオや実写で取り上げられているそれとは、違うアニメにしたいと、細かく説明してくれた。主題歌はすでにおなじみの、作詞壇上文雄 作曲 白木治信「少年探偵団の歌」で歌詞をぼ、ぼ、ぼくらはわんぱく探偵団と換えただけで、使うことに主題歌が決まった。
コメント (1)
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