このところ二週続けて水曜日に映画を見た。スピルバーグ製作総指揮の「SAYURI」とニキ・カーロ監督の「スタンドアップ」の2本である。「SAYURI」は桃井かおりがオーデションを受けて出演したというので関心があった。チャン・ツィイー主演の究極のゲイシャ・ムービーとかで、ハリウッドが作った日本映画である。時代は戦前から戦後にかけての物語で、祇園の町や衣装、日本がアメリカ人が作るとこうなるのかと面白かった。一緒に行った友人は「あんなのおかしい!」と憤慨していた。「スタンドアップ」は実話に基づいた作品で、離婚して子どもを抱え生活のために女性鉱山労働者となった主人公が、男性社会の中で耐えがたいセクシャル・ハラスメントを受けて立ち上がり、やがては回りの意識さえも変えていくという内容であった。両方とも女性を主人公にした映画で、描かれ方は違っていたが、生活のために男性社会の枠の中で働くという共通点を感じた。この季節の楽しみは映画、温泉、料理教室にスキー、私の充電期間である。