芭蕉とかのこ・・・二碑
令和元年8月20日
松等三樹の中に、句碑。
芭蕉の句碑だ。
芭蕉の句は、
「梅若葉 丸子の宿の
とろろ汁」 。
ほんと。美味しそうだなあ!
そして、
上の碑は、岡本かの子さんの
『東海道五十三次』の文章。
以前かの子夫妻が東海道を旅し、
当店に来店。
その時の様子。
「午前の陽は流石に眩しく
美しかった。
老婢が『とろろ汁が出来ました』と
運んできた。
別に変った作り方でもなかったが、
炊き立ての麦飯の香ばしい湯気に
神仙の土のような匂いのする自然薯は
落ち着いたおいしさがあった。
私は香りを消さぬように
薬味の青海苔を撤(ふ)らずに
椀を重ねた。」
が、刻印されている。
自然薯は、幼い時から大好き!
山の物は粘りも香りも違う。
ほんとの自然薯をつかっている
のだろう。
「神仙の土のような匂い」という
表現の仕方には、舌を巻く。