貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

芭蕉とかのこ・・・二碑

2019-08-20 09:49:17 | 日記

芭蕉とかのこ・・・二碑

令和元年8月20日

 松等三樹の中に、句碑。

 芭蕉の句碑だ。

 芭蕉の句は、

「梅若葉 丸子の宿の 

      とろろ汁」 

 ほんと。美味しそうだなあ!

そして、

上の碑は、岡本かの子さんの

『東海道五十三次』の文章。 

 以前かの子夫妻が東海道を旅し、

当店に来店。

 その時の様子。

「午前の陽は流石に眩しく

美しかった。

 老婢が『とろろ汁が出来ました』と

運んできた。

 別に変った作り方でもなかったが、

炊き立ての麦飯の香ばしい湯気に

神仙の土のような匂いのする自然薯は

落ち着いたおいしさがあった。

 私は香りを消さぬように

薬味の青海苔を撤(ふ)らずに

椀を重ねた。」

が、刻印されている。

 自然薯は、幼い時から大好き!

 山の物は粘りも香りも違う。

ほんとの自然薯をつかっている

のだろう。

 「神仙の土のような匂い」という

表現の仕方には、舌を巻く。