貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

名乗る 代々孫兵衛

2019-08-22 08:59:03 | 日記

名乗る 代々孫兵衛

令和元年8月22日

 今朝は涼し。ちょっとだけ

寒いかなと感じるような陽気。

 風邪に留意?

 島田市へ到着。

 塚本如舟(じょしゅう)邸(やしき)

跡へ。

 塚本如舟邸跡は、現在静岡銀行

島田支店前。

 塚本家は代々孫兵衛を名乗り、

元禄9年(1696)、初代の川庄屋を

代官から任命される。

 その他組頭、名主、問(とい)屋(や)

場(ば)の年寄、六代目からは問屋を

努めるなど、代々宿役人要職を務

める。

 三代目孫兵衛は、「如舟」と号

する俳人でもあり、後に子孫が、

彼のことを、

「家業に精を出し、酒造・製茶を

営んで江戸に送り、東叡山上野

寛永寺への献茶の御用を蒙るなど

繁昌して富貴となり、宿高の内

150石を持っていた」

と伝えている。

 塚本家は主に茶商と大地主として

財を成したようだ。

 また彼は、島田出身の連歌師

宗長を偲んで、長休庵という草庵を

南裏に建てる。

 後の宗長庵という寺になる。

 元禄4年(1691)、俳諧師芭蕉が

江戸に向かう途中、俳人として

知られていた如舟宅を訪れる。

 芭蕉48歳、如舟51歳。

 また、元禄7年(1694)、芭蕉は、

江戸から郷里伊賀上野へ向かう途中、

再び如舟宅を訪れる。

 川留めのため四泊五日滞在。

 この時にも、石碑に記されている

ような有名な句をいくつか残し

ている。

 芭蕉の句は、

「田植とともに たびの早起」
 

 如舟の句は、

「やはらかに たけよことしの 

      手作麦」

 なお、芭蕉は、この年十月に永眠。