貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

當麻寺の「法の松」

2021-10-08 10:35:56 | 日記
令和3年10月8日(金)
 二上山当麻寺を詣でて
僧朝顔 
  幾死かへる 
      法の松
 境内の松が見守る中、寺の僧も朝顔も、
今までどれほどの生死を繰り返して
きたことだろか、
の意。
 貞享元年(1694)の作。
「法(のり)の松」・・・當麻寺境内の
   中将姫伝説に因む来迎の松。
 紀行本文に、
「二上山當麻寺に詣でて、庭上の松を
見るに凡そ千歳もへたるならむ、
大イサ牛をかくす共云べけむ。
 かれ非情といへども、仏様にひかれて
斧(ふ)斤(きん)の罪を免れたるぞ
幸いにしてたつとし」
として掲載。
 行文には『荘子』の影響が強く、
長寿を保つ松を通して、
仏法への讃歎を示す。
つづく。