令和3年10月18日(月)
突如、冬型の気圧配置の影響で、冬入り?
と勘違いする寒さ、衣替えの準備完了で
難を逃れる。
さて、『笈の小文』の序文解説。
「百骸とは体の中にある沢山の骨、
九竅とは体に空いている九つの穴のことで、
二目・二耳・二鼻・一口・一尿道口・一肛門
で、九つの穴。
つまり、百骸九竅は、人の身体のことで
ある。
身体の中に物、つまり心がある。
風羅とは、風に翻る薄物で、
風羅とは、風に翻る薄物で、
破れやすい 芭蕉の葉のこと、
坊をつけて芭蕉は、自分の仇名にして
いるのだ。
さて、風羅坊は狂句、つまり俳句を好んで
さて、風羅坊は狂句、つまり俳句を好んで
生涯の仕事にした。
時には、俳句に飽きてしまったし、
時には、いい俳句が詠めて人に勝ったり
したが、なにせ俳諧師というのは、
厄介な仕事で、ふと士官して楽をしようと
思ったりした。
しかし、好きな道の俳諧師は
棄てられず今も仕事をしている。
西行の和歌、宗祇の連歌、雪舟の絵、
西行の和歌、宗祇の連歌、雪舟の絵、
利休の茶、と道を行く者は、同じ心を
持っている。
四季の変化を、花と月を愛して仕事を
四季の変化を、花と月を愛して仕事を
しているではないか。
花も月もどうでもいいというようなのは、
鳥獣か未開人だ。
造化の妙を楽しむ俳句を棄てるなど、
とんでもないことだ。」