貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

旅の疲れも・・・愚痴の一句?

2021-10-25 13:59:08 | 日記
令和3年10月25日(月)
草臥て 
  宿かる比や 
      藤の花
 歩き疲れて宿屋を求める夕暮れ頃、
藤の花が私の目をとらえる、
の意。
 貞享五年(1688)の作。
 4月25日は、惣七宛書簡の
「ほととぎす 宿かる比の 藤の花」
が初案で夏来る。
 『猿蓑』の前書きは、
「大和行脚のとき」。
 それを出発からほど近いころの吟と
とらえ直し、本文
「旅の具多きは道さはりなり。・・・
道猶すゝまず、物うき事のみ多し」
と対応させたもの。