貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

旅の具の重さも身に沁みる・・・加齢?

2021-10-24 16:29:33 | 日記
令和3年10月24日(日)
旅寐して 
  みしやうき世の 
     煤はらひ
 この煤払いの習慣は、私が生誕地を離れる
十八歳まで、田舎では風習になっており、
近隣で一緒の日にやっていたような記憶が
残っている。
 日本手ぬぐいでマスク代わりにして、
やっていた。
 煙突掃除もいっしょだったなあ。
 さて、俳諧師の日常を簡潔な一句に
まとめた世間離れの秀句を、本日も。
 旅の具多きは道さはりなりと、
物みな払い捨てたれども、
夜の料にと紙子ひとつ、合羽やうの物、
硯、筆、紙、薬など、昼餉なんど
物に包みてうしろに背負ひたれば、
いとど臑(すね)よわく力なき身の、
あとざまにひかふるやうにて
道なほ進まず、ただものうきこと
のみ多し。
 そして、次の句へ。
 次回に!