貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

月を愉しむ風雅の友は、川上にも・・・!

2022-04-05 15:03:49 | 日記
令和4年4月5日(火)
「川上と
   この川下や
      月の友」

 この句の前書きに、
「深川の末、五本松といふ所に
船をさして」
とある。
 ここ川下で
月見をする私たちと同様、
川上でも風雅の友が、
月を見ているだろうな、
の意。
 元禄六年以前の作。
 「五本松」は、深川の地名。
「月の友」は月見をする仲間のこと。
 月を介してつながっていると
感じた「友」は、
葛飾住の素堂であろうとも
指摘されているそうな。
 ギリシャの小学生の女子が、
「私たちと同じ月を見ている
日本の友に・・・」
と別れの挨拶を受けた感動は、
今も鮮明に残っている。             
 小名木川五本松等の説明が
きちんとなされ、

出口には、 
芭蕉庵跡の碑に、
蛙の置き物が添えられている。

 小名木川の夕べを
楽しみたい気分になるほどいい処。