貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

豊橋市聖眼寺その2二つの貴重な松葉塚!

2023-09-17 10:21:51 | 日記
令和5年9月17日(日)
 1687年
芭蕉は杜国の身を案じ、
渥美半島へ向う途次に、
聖眼寺に立ち寄っている。
 その時詠んだ句
<松葉を焚て 
   手拭あふる 
     寒さ哉>
の碑が、
聖眼寺に2基ある。
 1754年
芭蕉50年忌に建てられた句碑が
「古碑松葉塚」、
1769年建てられた句碑が、
「再建松葉塚」。
 この2基の松葉塚を
境内に並んで建立。
 
 この3基は
資料的にも貴重と考えられ、
豊橋市の史跡に指定されている。
<古碑松葉塚>
<その説明>

句は、
「こを焼て
  手拭あぶる
     寒さ哉」
<再建松葉塚>


「ごを焚いて  
   手拭あぶる
     
寒さ哉」
 「ご」は三河方言で、
枯れた松葉のこと。
 焚き付けとして最良の燃料。 
<太鼓橋>
   
 なお、『如行子』には、
「ごを焚いて 
   手拭あぶる 
      氷哉」
とある。
 私の田舎では、
焚き付けは杉の葉。
 柴刈りと杉の葉取りは
子どもの仕事だった。
 懐かしい!!