貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

豊橋市: 東 観 音 寺 木槿は一瞬にして眼前から・・・!

2023-09-21 10:19:11 | 日記
令和5年9月21日(木)
豊橋市: 東 観 音 寺          
 東観音(とうかんのん)寺は、
臨済宗妙心寺派の寺院。
<山門>
 
 山号は小松原山。
 本尊は馬頭観音菩薩。
 寺伝には、
天平5年(733)行基が自ら
本尊馬頭観音を刻み創建。
 平安時代には真言宗に属したが、
室町時代には現在の臨済宗に改宗。
 国の重要文化財に指定されている
馬頭観音懸仏は
文永8年(1271)、
三河の地頭安達泰盛が寄進したもの。
<本殿>

 同じく国の重要文化財の多宝塔は、
戸田氏の重臣藤田左京亮定光が、
大永8年(1528)に寄進したもの。
 近世に入ると、
徳川家から寺領を寄せられ、
江戸時代には多くの末寺を有する。
<本寺所蔵の文化財説明>

<文化財所蔵の多宝塔>

 元々遠州灘沿いに位置していたが、
宝永4年(1707)の津波で被災し、
正徳 6年(1716)に
現在地に移転する。
 境内には「木槿塚」という
<木槿塚>

芭蕉句碑がある。
<芭蕉句碑>

 句は、 
「道のべの 
  木槿は馬に 
    くはれけり」 。
 芭蕉は馬の上。
 前方に槿の花が咲いている。
 芭蕉の目は
この花に放心したように
吸い付けられる。
 世界はただ一輪の
槿の花だけしかない。
 とその時、
馬の長い口がひょこっと現れて、
瞬間槿の花が消えている。
 消え去った槿の鮮やかな白さが
残像として前より強烈に
瞼に映じている。
 芭蕉、
中期の最高傑作の一句。
 ムクゲは、「キハチス」ともいい、
朝顔に似た花をつけ、
朝咲いて夕方に萎んで落ちる。