貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

御所市 葛城一言主神社 その由緒と芭蕉句「猶みたし・・・神の顔」!

2024-07-22 09:55:32 | 日記
令和6年7月22日(月)
御所市  葛城一言主神社                
 風強く、土砂降りの中到着。

小学生の登校時刻とぶつかり、
子どもたちが近くの学校へ。
 制服が薄焦げ茶で、
神社と奈良の色彩かな。
「いちごんさん」
と地元では呼ばれ、
「私は一言しか聞かない」
という神様で大事にされている。
<社殿>

 神社正面を降りると、
銀杏の木の傍に芭蕉句碑あるという。
 舞い戻り、銀杏の木を探す。
<銀杏の古木400歳>

 樹齢400年の古木は
大事に保たれている。
 句は、
「猶みたし
   花に明行  
     神の顔」
<芭蕉句碑>

さて、この一言さんの由緒。
 『古事記』より。
「雄略天皇が幸して葛城山に登った時、
(百官)悉くが紅の紐を著けた
青摺の衣服を給わる。
  その時、
向こうに山を登る人があり。
 天皇の御幸と等しく、
装束の状も人々もよく似ている。  
 そこで天皇は山を望んで問わしめ、
この倭の国に我を除いてまた
王はない。
 そににいるのは誰か、と訊ねる。
<至福の像>

 すると、
答える状も天皇の言うとおり。
 天皇はいたく忿り矢を番え、
百官の人も悉く矢を番える。 
<至福呆け除けの心得>
    
 ところが、
その人々もまた矢を番えたので、
天皇はまた問いかけて、
それでは名を名告れ、
各々名を名告って矢を放とう、
と言う。
 これに応えて、
我がまず問われたので名告ろう、
 我は悪い事も一言、
善い事も一言、
判断(ことわり)する神、
葛城の一言主の大神というもので
ある、と。
 天皇はそこで惶れ畏って、
我が大神が現し御身があるとは
知りませんでした、
と申して、御刀・弓矢を始め、
百官の人々の着る衣服を脱いで
拝し献った。

 そこで、
一言主大神はその捧げ物を
手ずから受け取られた。    
 天皇が還幸する時、
大神は送り奉った。
 この一言主大神は
その時顕現したのである。」
という由緒。
 万葉集の歌碑もあり。
 「善悪を一言で言い表す。」
ことの大事さもあろう。



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