☆先ず言いたいのは、あれだけ「円盤」ネタはないと言いつつ・・・。
まあ、面白かったから良いけど^^;
最初のエリア51でのロズウェルネタも、ただの独立前振りエピソードかと思っていたら、物語全体を覆うネタだったのね。
まあ、プロローグにしては、長いなあとは思ったが。
◇ ◇
最初に、軍人たちの車輛を挑発する若者たちの乗用車が出てくる。
また、インディが、マットと最初に語り合うダイナー(って呼び名でいいのかな?)での、二つの抗争中の若者グループネタがあったが、
ルーカスなどは、『アメリカン・グラフィティ』の時代に段々と近づいているインディ世界に嬉々としているんだろうなあ。
◇ ◇
・・・しかし、『ダイ・ハード4』でも思ったのだが、なんで、こんなにも豪勢に、アクション映画にアイディアを詰め込まなくてはならない時代になってしまったんだろう。
冒頭から、個々のアクションを堪能・咀嚼する間もなく、矢継ぎ早に物語が進んでいく。
私は、そのあまりにものスピード感を、瞬間的に納得する程度の鑑賞テクを身につけてはいるから良いとしても、一緒に行った人が理解できるか不安だった。
私は、映画を複数で観に行く時は、なるべく、一緒に行った人ともどもエンジョイしたいと思っているので、みんながみんなちゃんと楽しんでいるのかどうか、非常に気になるのだ。
まあ、一緒に行った方は、インディ・ジョーンズの各所の、ちょっとコミカルなアクションをゲラゲラ笑って見ていたのでノープロブレムか^^
もしかして、私だけが40歳を前にして、映画のスピード感についていけなくなってしまっているのか?^^;
◇ ◇
冒頭で核実験に出くわしたインディだが、あんなにも放射能がないがしろにされたシーンは見たことがない^^
また、ジェット実験機絡みのアクションがあるが、あそこは、あまりにも捻りのないアクションシーンに感じた。
必然性にかけるのだ。
でも、エリア51倉庫では、「聖櫃(アーク)」がオマケ出演したのは嬉しかった。
さすが、ゼメキスの先輩である。
スピルバーグもルーカスも、こういう小技に長けている。
◇ ◇
多くの個所で、前3作のセルフオマージュやセルフパロディを見せてくれていたが、一番感動したのは、私が、最も優れたアクションの一つと考えていた『レイダース』での「走るトラック前部に落とされたインディが、トラックの下を通り抜けて、後ろから生還するシーン(映画『駅馬車』アクション模倣)」が、捻って踏襲されていたシーンだ。
そう、マットの運転するバイクの後ろに乗っていたインディが、横付けされたKGBスパイの車に引っ張り込まれる。
しかし、インディは、車内でKGBスパイをのして、先程の反対側を走行していたマットのバイクの後ろに生還するのだ。
分かりにくいかも知れないが、このアクションシーンは、スピルバーグやルーカスの確信的なセルフオマージュなので注目してほしい。
◇ ◇
いやはや、続いて、ペルーの地上絵など、豪華な舞台が足早に語られていく。
ここでは、『ナショナル・トレジャー2』で大きなアクション場面として語られていた、<遺跡バランス・シーソー>が小技として描かれていた。
本家の風格が感じられた。
数年前、藤木凛と言う探偵小説作家がデビューしもてはやされていたとき、名探偵蘭子シリーズを書いていた二階堂黎人が、「自分の作品で没にしたネタを最大のトリックに使ってやがる^^;」と言っていたが、
『ナショナル・トレジャー』の大ネタが、『インディ』の小ネタとして使用されているのを見て、それを思い出しました^^;
でも、「インディ」不在の19年間を、「ナショナルトレジャー」や「ハムナプトラ」が果たした役割は大きいですよ。
◇ ◇
アマゾンでのチェイスシーン・・・。
これでもかと長く、しかし、全く飽きさせず、非常に面白かった。
今回のインディのチームは、マックを含めて、5人の大所帯だったが、その5人ともが、全く無駄のない役割を演じていて、非常に面白かった。
途中で、マットは蔓に絡まれて、一時退場かと思われたものだが、それが見事に復活するくだりは、『ドンキーコング』的で、「インディ」世界には違和感が感じられたが、戦線復帰の位置間のリアリティには感服した。
私は、シリーズに毎回出てくる大量のヘビや虫などのお約束が、
今回は、サソリなのか、それともモンキーなのか、などとニンマリとしたものだが、最終的には、それが「軍隊蟻」だったので、その心地良い三段構えのはぐらかしに満足した。
◇ ◇
「インディ」シリーズは、割りとカタログ的なアクションの見せ方をしてきた。
例、『レイダース』の冒頭の連続する罠や、『最後の聖戦』の三つの試練など・・・。
しかし、今回は、こちらに「さあ、見せ場だぞ!」てな前置きなく、さりげなく「罠」が配置されているのは、スピルバーグ&ルーカス&ハリソンの作劇的成熟のように思えて好感をもった。
◇ ◇
ソ連の将校を演じたケイト・ブランシェットは非常に良かった。
単純な悪ではなく、自分の興味あるものに対しては純粋に嬉しそうな顔をしたり、恐怖を感じる表情を見せるのが良かった。
そうそう、それは、SM女王に対し、イニシアチブを取れたような愉悦を感じるのだ^^;
◇ ◇
ただ、そのソ連兵たちが、黄金郷を守る原住民一族を虐殺するシーンはやだった。
確かに、撃ち殺すシーンはなかったが、原住民の死体が無数に転がっている図が出てくるのは、「インディ」シリーズには不向きな感じがした。
もっとスマートな表現があったと思うのだ。
◇ ◇
19年ぶりのインディは、驚くほど違和感なく、私は満足した^^v
・・・さて、ここ二年は、ロッキーにマクレーン刑事、ランボーにインディと復活し、嬉しいひと時が続いた。
さすがにロッキーは続編はなさそうだが、他の3大ヒーローは、もう一つづつ新作を作って欲しい。
それから、私はマッドマックスの復活もキボンヌ^^v
(2008/06/15)
まあ、面白かったから良いけど^^;
最初のエリア51でのロズウェルネタも、ただの独立前振りエピソードかと思っていたら、物語全体を覆うネタだったのね。
まあ、プロローグにしては、長いなあとは思ったが。
◇ ◇
最初に、軍人たちの車輛を挑発する若者たちの乗用車が出てくる。
また、インディが、マットと最初に語り合うダイナー(って呼び名でいいのかな?)での、二つの抗争中の若者グループネタがあったが、
ルーカスなどは、『アメリカン・グラフィティ』の時代に段々と近づいているインディ世界に嬉々としているんだろうなあ。
◇ ◇
・・・しかし、『ダイ・ハード4』でも思ったのだが、なんで、こんなにも豪勢に、アクション映画にアイディアを詰め込まなくてはならない時代になってしまったんだろう。
冒頭から、個々のアクションを堪能・咀嚼する間もなく、矢継ぎ早に物語が進んでいく。
私は、そのあまりにものスピード感を、瞬間的に納得する程度の鑑賞テクを身につけてはいるから良いとしても、一緒に行った人が理解できるか不安だった。
私は、映画を複数で観に行く時は、なるべく、一緒に行った人ともどもエンジョイしたいと思っているので、みんながみんなちゃんと楽しんでいるのかどうか、非常に気になるのだ。
まあ、一緒に行った方は、インディ・ジョーンズの各所の、ちょっとコミカルなアクションをゲラゲラ笑って見ていたのでノープロブレムか^^
もしかして、私だけが40歳を前にして、映画のスピード感についていけなくなってしまっているのか?^^;
◇ ◇
冒頭で核実験に出くわしたインディだが、あんなにも放射能がないがしろにされたシーンは見たことがない^^
また、ジェット実験機絡みのアクションがあるが、あそこは、あまりにも捻りのないアクションシーンに感じた。
必然性にかけるのだ。
でも、エリア51倉庫では、「聖櫃(アーク)」がオマケ出演したのは嬉しかった。
さすが、ゼメキスの先輩である。
スピルバーグもルーカスも、こういう小技に長けている。
◇ ◇
多くの個所で、前3作のセルフオマージュやセルフパロディを見せてくれていたが、一番感動したのは、私が、最も優れたアクションの一つと考えていた『レイダース』での「走るトラック前部に落とされたインディが、トラックの下を通り抜けて、後ろから生還するシーン(映画『駅馬車』アクション模倣)」が、捻って踏襲されていたシーンだ。
そう、マットの運転するバイクの後ろに乗っていたインディが、横付けされたKGBスパイの車に引っ張り込まれる。
しかし、インディは、車内でKGBスパイをのして、先程の反対側を走行していたマットのバイクの後ろに生還するのだ。
分かりにくいかも知れないが、このアクションシーンは、スピルバーグやルーカスの確信的なセルフオマージュなので注目してほしい。
◇ ◇
いやはや、続いて、ペルーの地上絵など、豪華な舞台が足早に語られていく。
ここでは、『ナショナル・トレジャー2』で大きなアクション場面として語られていた、<遺跡バランス・シーソー>が小技として描かれていた。
本家の風格が感じられた。
数年前、藤木凛と言う探偵小説作家がデビューしもてはやされていたとき、名探偵蘭子シリーズを書いていた二階堂黎人が、「自分の作品で没にしたネタを最大のトリックに使ってやがる^^;」と言っていたが、
『ナショナル・トレジャー』の大ネタが、『インディ』の小ネタとして使用されているのを見て、それを思い出しました^^;
でも、「インディ」不在の19年間を、「ナショナルトレジャー」や「ハムナプトラ」が果たした役割は大きいですよ。
◇ ◇
アマゾンでのチェイスシーン・・・。
これでもかと長く、しかし、全く飽きさせず、非常に面白かった。
今回のインディのチームは、マックを含めて、5人の大所帯だったが、その5人ともが、全く無駄のない役割を演じていて、非常に面白かった。
途中で、マットは蔓に絡まれて、一時退場かと思われたものだが、それが見事に復活するくだりは、『ドンキーコング』的で、「インディ」世界には違和感が感じられたが、戦線復帰の位置間のリアリティには感服した。
私は、シリーズに毎回出てくる大量のヘビや虫などのお約束が、
今回は、サソリなのか、それともモンキーなのか、などとニンマリとしたものだが、最終的には、それが「軍隊蟻」だったので、その心地良い三段構えのはぐらかしに満足した。
◇ ◇
「インディ」シリーズは、割りとカタログ的なアクションの見せ方をしてきた。
例、『レイダース』の冒頭の連続する罠や、『最後の聖戦』の三つの試練など・・・。
しかし、今回は、こちらに「さあ、見せ場だぞ!」てな前置きなく、さりげなく「罠」が配置されているのは、スピルバーグ&ルーカス&ハリソンの作劇的成熟のように思えて好感をもった。
◇ ◇
ソ連の将校を演じたケイト・ブランシェットは非常に良かった。
単純な悪ではなく、自分の興味あるものに対しては純粋に嬉しそうな顔をしたり、恐怖を感じる表情を見せるのが良かった。
そうそう、それは、SM女王に対し、イニシアチブを取れたような愉悦を感じるのだ^^;
◇ ◇
ただ、そのソ連兵たちが、黄金郷を守る原住民一族を虐殺するシーンはやだった。
確かに、撃ち殺すシーンはなかったが、原住民の死体が無数に転がっている図が出てくるのは、「インディ」シリーズには不向きな感じがした。
もっとスマートな表現があったと思うのだ。
◇ ◇
19年ぶりのインディは、驚くほど違和感なく、私は満足した^^v
・・・さて、ここ二年は、ロッキーにマクレーン刑事、ランボーにインディと復活し、嬉しいひと時が続いた。
さすがにロッキーは続編はなさそうだが、他の3大ヒーローは、もう一つづつ新作を作って欲しい。
それから、私はマッドマックスの復活もキボンヌ^^v
(2008/06/15)