『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
ここでは、気軽に読めるエントリーを記していきます^^

[東日本大震災 (東京の私の思い・44 「転載記事<モンゴルに日米が核処分場>」)]

2011-05-09 21:39:48 | 保守の一考
☆なんか、この記事、色んな意味で興味深いので転載しておく。

   《核処分場:モンゴルに建設計画 廃虚の村、原発の夢 見返りに技術支援(毎日 2011/05/09)》

 <日本と米国がモンゴルに国際的な核廃棄物の貯蔵・処分場を初めて建設する極秘計画が明らかになった。モンゴルは「核のゴミ」を引き受ける見返りに、日米による技術支援で原子力発電所の建設などももくろむ。地下資源が豊富なモンゴルが原子力を必要とする理由は何か。モンゴルが国内初の原発を建設したいと切望する最有力候補地、中部ゴビスンブル県バヤンタル(豊かな草原の意味)村を訪ねた。【ゴビスンブル県・会川晴之】
 首都ウランバートルから東南に約200キロ。中国国境に向かう鉄道沿いに、蜃気楼(しんきろう)のようにたたずむ廃虚のビル群が姿を現した。
 群青の空の下、乾いた風以外は物音ひとつしない広漠の大地。その中にポツンと、90年代初めまで駐留した旧ソ連空軍部隊が残した5階建て士官宿舎が10棟。住民がひとつの建物に住む以外は、どのビルも窓ガラスなどが持ち去られた廃虚だ。
 日米がモンゴルで核廃棄物処分場の建設計画に乗り出した昨年9月、その「見返り」としての原発立地に、モンゴル原子力開発計画トップで物理技術研究所のチャドラー所長が、ここを「最適地」に選んだ。ソ連軍が残した舗装道路、鉄道、電線などがあるからで、原子炉冷却用の「豊富な地下水や大きな河川も近くにある」という。
 しかし、さらに北東40キロの第2候補地バヤンジャルガン村や第3候補地ダルハン村周辺は、乾燥しきった大地。地図には湖があるが、枯れていた。これでは原子炉を冷やす大量の水が期待できない。
 モンゴルの国土は日本の約4倍、人口は大阪市とほぼ同じ約250万人、1人当たりの国民所得は日本の30分の1だが、石炭、金、銅、ウラン、レアアースなどの鉱物資源が眠る。
 中でも世界最大とも言われるウランを産出、活用すれば「石油や天然ガスで潤う中東諸国のような豊かな国になれる」(経済産業省幹部)との夢がある。
 チャドラー所長も「レーニンの言葉を借りれば、ソ連はエネルギーで16もの衛星国を支配した。モンゴルの原子力開発に協力した国は、この国で強い影響力を発揮することができる」と語り、日本の技術支援に強い期待感を示した。
 ◇中露影響排し発展模索
 モンゴルが原子力技術を求めるのは、旧宗主国の中国とロシアにはさまれた内陸国であるためだ。
 モンゴルには豊富な石炭が埋蔵しているが、モンゴル南部で開発予定の巨大炭鉱から中国天津港まで鉄道で1100キロ、ロシア極東ナホトカ港まで3000キロもある。大量輸送が可能な豪州炭、南アフリカ炭などとの価格競争には勝てない。
 「石炭は結局、中露両国から安く買いたたかれるだろう。これからは、原子力燃料製造など高付加価値産業を育てなければ、豊かな国は永遠に実現しない」(モンゴル政府関係者)との危機感が強い。
 国営原子力会社モンアトムのバダムダムディン会長兼最高経営責任者は2020年にはモンゴル産ウランを原料とした核燃料加工を始める目標を示し、「技術力のある東芝と協力したい」との構想を語った。さらに「民主化直後の92年から無償援助を続けた日本の人々の気持ちは、モンゴル国民の心に届いている」と強調した。
 しかし、東京電力福島第1原発事故を機に、モンゴルでも原発の安全性への懸念が高まった。モンゴル国営モンツァメ通信のアディヤソレン記者(政治担当)は「計画が事実ならば極めて危険な話。国民の健康と安全を損なう恐れがある」と警戒感を隠さなかった。
 それでも原発推進派は「モンゴル国民は日本に強い親しみを感じている。日本の原発なら受け入れる素地がある」(チャドラー所長)との期待がある。
 ◇米「核なき世界」へ思惑 再処理狙う新興国封じ/国際施設設置で主導権
 日米モンゴル3カ国による核廃棄物の貯蔵・処分場建設を巡る極秘交渉は、原子力ビジネス拡大のほか、核不拡散体制を実質的に整備したい、「核なき世界」を掲げる米政権の思惑も絡んでいる。
 核兵器の原料となるプルトニウムは、原発で使用した核燃料の再処理で抽出される。北朝鮮はこの手法で核兵器を開発し、核拡散防止条約(NPT)非加盟国のイスラエルやパキスタンなども同じ手法で開発を進めているとみられている。
 また、原発輸出市場に参入した韓国などが、米国に再処理施設の建設容認を要求。非核国をうたいながら核兵器開発が可能な再処理を認められている日本、NPT未加盟のまま核兵器を保有するインドが米国から原子力技術を供与されている「不公平感」が源泉だ。
 同様の不公平感は、核兵器を持たない国々に潜在している。原発を持つ国が使用済み燃料の再処理を始めれば、核拡散に事実上歯止めがかからなくなり、「第2、第3の北朝鮮」が生まれる恐れがある。米国は、国際的な貯蔵・処分施設を主導して造ることで、「核なき世界」に向けた秩序を構築したいのだ。
 また、国際的な施設は国際原子力機関(IAEA)も必要性を訴えてきたが、他国の核ゴミまで引き受ける国は現れなかった。欧州連合(EU)は2015年までに域内での処理態勢を整える計画だが、それ以外の地域では見通しがなかった。
 米国務省のストラトフォード部長(原子力安全担当)は3月末、ワシントンでの核専門家会合で、「台湾や韓国などは使用済み核燃料の扱いに困っている。国際的な処分施設は諸問題を一気に解決する」と強調した。
 モンゴル政府内には、見返りとして核燃料加工などの技術供与も得ることで、核燃料の輸出国として経済を発展させたいとの思惑がある。アラブ首長国連邦(UAE)とも同じ狙いで今年1月から交渉を始め、日米との計画に「保険」をかけている。日米が2月上旬に外交文書の署名を狙ったのは、UAEより交渉を有利に進めるためでもあった。【会川晴之】>

 ・・・ギブ・アンド・テイクの関係でなかなかよろしいですな。

 でも、モンゴルが中国を出し抜けるのでしょうかね?

   ◇

 関係ないけど、ふと思ったので、一言。

 福島第一原発事故から漏れた放射能では、一人として被害者はいない。

 でも、「焼肉酒家えびす」の生ユッケを食って、4人もの被害者が出てしまっている。

 先の、てんかんの運転手によるクレーン車事故では、6人の児童が亡くなっている。

 ・・・本来の、社会的問題にすべきことの優先順位が、何らかの歪な時代経緯によってちぐはぐになってしまっている。

                                                      (2011/05/09)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

[改革者<リーダー論>(前篇)]

2011-05-09 20:20:48 | 保守の一考
☆私は、自分が現場の責任者を任せられたことが何度もあったので、「リーダー」と言うものについて、何度も考えさせられてきたし、今まで何度も「リーダー」と言うものについてエントリーしてきた。

 また、ちょいと書いてみようと思う。

   ◇

 上司(リーダー)が変わったことは既に記した。

 今までの上司も、私が責任者に一番あってはならないと考える、一部の部下との「癒着(この会社においては精神的な面)」がなかった(つまり、配下の者への効率的な平等)ので、なかなか好感を持っていたものだが、

 4月の中旬、給料日締めの変わり目の日から、新しいリーダーが配置転換されてきた。

 この方は、今まで、近接する他の部署のリーダーだったが、今回、私の働く部署にやってきた。

 簡単に言うと、倉庫作業の表玄関、メインとも言えよう<出荷>の部署だ。

 <出荷>の部署は、倉庫作業の全ての部署と密接に絡む大事な部署であるし、お客さんと直接顔を合わす部署でもあり、そのリーダーたるや現場の統括者的な意味合いもある(もちろん、大きな会社なので、その責任者に過重な負荷が掛かってしまうわけではない)。

 私はシニカルな男であり、それまで、その新リーダーを知っていたが、イメージ的には、そんなに高い評価で見ていなかった。

 人員を小まめに動かしていたが、効果があるようには思えず、何もしないで成り行きに任せる他のリーダーと結果的に同じに思えた。

 だったら、メンバーの集中力を阻害する「人員回し」はないほうが良いと考えていた。

 事務方の上司とよく言い合いしていたが、その言い方がややエキセントリックなのも嫌だった。

 でも、頭の回転は早いように思えた。

 だから、私の部署のリーダーになり、チャキチャキと指示を出していったけど、私は、「右の物を左に」「これまでのやり方を逆にしただけ」のイメージしか抱いていなかった。

 つまり、見掛けは変われども、実質はこれまでと変わらない。

 まあ、新しい上司なので、従いましょうともさ! 程度の認識であった。

 ・・・だが、新リーダーは、新しいやり方をドンドン推進していった。

 先ず、組織の情報伝達のピラミッド形式の厳守や、

 その各所のサブリーダーの責任の所在を明確にした。

 私にも役割が与えられた。

 その役割を任せられた以上は、私は、それを責任持って遂行しなくてはならない。

 面倒だが、任命された以上はやらなくちゃならない。

 そんな具合に、あやふやだった役割を、部署の目立つ人材に割り振っていった。

 面白いのが、役割を任命された人物のほとんどが、私を含め、必ずしも新リーダーに好印象を持っているとは言えない人材だった・・・。

 だが、上記のような手法は、かつて、私も責任者の時に読んだものだけど、幾つかのリーダー論を読めば書いてあることだ。

 他にも、リーダー・マニュアルに忠実な方式を丁寧になぞっていたので、私は、「この人、マニュアル人間か?」などと、やはりシニカルに見つめていた。

「もしドラ(「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」)に影響されたか?^^;」

 などとも思って、お手並み拝見をしていた。

 ・・・が、結果は早かった。

 一週間が過ぎると、明らかに効率が良くなっているのだ。

 だから、私も、薄々と認めざるを得なくなった。

 この人は、統括的役割のリーダーは現場に居続けられっこないことを、他人の目を気にせずに実行できていた。

 現場リーダーは、現場の指示系統ピラミッドの頂点で適切な指示を出し続けてればいいことを認識していた。

 そこが、私のリーダー時と違った。

 私は、どうしても現場で体を動かすことに拘った。

 そこが私の小者振りだし、貧乏性だ。

 また、私は、部下の能力を信用することが出来なかった。

 全て、自分で手を加えなくては気が済まなかった。

 頭はいいと思うが、ある一定の規模の現場以上は機能させられなかっただろう・・・。

   ◇

 ・・・さて、話を新リーダーに戻す。

 現場は効率的に機能していた。

 私だけに集中していた残業は、分散され、私は全く稼げなくなった^^;

 しかし、まあ、全体を思えば、それはしょうがないことだ^^

 そして、暇なときは、バイトは早上がりで帰らされていたものだが、それが極力なくなった。

 バイトと言っても、常勤である。

 暇だからと言って、「ハイ、本日はサヨナラ」が続いては生活が成り立たないだろう。

 作業のつながらない時間は、他の日に予定されていた課内安全ミーティングの前倒しや、3S活動がフレキシブルに行なわれた。

 それは、新所長の「スピードより品質重視」に則っているのだろう。

 でも、私は、これについては、ちょいと不安だ。

 震災後で、物量は減っている。

 数百人の従業員の働く職場である。

 明らかに人件費がかさむ様な気がして、それは数ヵ月後に、かなり大きなダメージになるのではないかと心配している・・・。

 休憩時間など、いつもの仲間と話しているのだが、小百合さんなどは、「なんか、その日しのぎの仕事にモチベーションが生まれてきたよね^^」などと言っていた。

 新リーダーになってから、多くの新しい手法がいい方向に機能していた。

 私は、「改革」を掲げた民主党の実力と失敗を、政権交代以前から看破し得ていた。

 そもそも、「改革」と言う言葉自体が胡散臭いので嫌いだった。

 だが、私の職場の新リーダーの「改革」はうまくいっていた。

 何故か?

 簡単である。

 人間は、100%の「無私」にはなれないが、新リーダーは、見た目はけして良くないが、その心は清く、「無私」のパーセンテージがかなり高かった。

 言い換えれば、全体(会社)のスムーズな進行を自分の喜びと出来るタイプの人間だったのだ。

 これは、自民党と「なあなあ」だった集票組織(企業)に、自民党に成り代わって、更に酷い癒着関係でおさまった民主党のお粗末さとは全く逆ベクトルの思考・指向・志向・嗜好・・・、であった。

 そこは、全く以て、私も共感できるポイントであった。

 多くのリーダーが認識していると思うが、リーダーとは孤独なものなのである。

『もしドラ』&『ドラッカー マネジメント(エッセンシャル版)』 2巻セット
クリエーター情報なし
ダイヤモンド社


   ◇

 ・・・だが、そんなリーダーの足を引っ張ろうとするヤカラも出現するもので・・・。

                                                     (続く 2011/05/09)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする