☆・・・ちょいと都内のほうに出掛けたかったのだが、午前中に映画を観て、昼に某幼稚園に用事があって出向いて、その後、昼ご飯を外食…、都内に出たとしたら店の開店までに戻って来れなさそうであった。
だから、今、自室でゴロゴロしている。
昔 書いた文章を読んでいたら、面白いのがいっぱいあるので、逐次、再掲する。
《・・・(2009/03/17)火曜は仕事が暇なので、早く帰宅して『うちの3姉妹』をテレビで見る。...
私は、3姉妹の、一番チビが好きだ。
その声を聞くだけで、心が和む^^
歩くときに、つま先で歩いているみたいなのも可愛い^^
・・・てな訳で、私も、子育てエッセイを書こうと思ったのだが、そもそも、子供はおろか、結婚もしていないので、他人の子供について書くことにする。
◇
第一話 「ジョーズ」(2009/03/17)
私の大きな姪は、今は中二になってしまったのだが、小さい頃は、それはもう、珠のように可愛かった。
母親(妹)が病気がちだったので、ずっと実家である我が家で育った。
2歳の頃のことだ。
私と姉は、いつものように、居間で姪をあやしていた。
テレビはつけっ放しで、夜9時を過ぎていて、テレビでは、金曜ロードショーかなんかで『ジョーズ』が放送されていた。
その時、私たちと遊んでいた姪の視線がはたと止まった。
視線の先はテレビで、そこには、人食い鮫に襲われ、沈んだ漁船を調べる主人公(?)が被害者を発見するシーンだった。
画面には溺死体がアップで映っていた。
私は、「やばい!」と思った。
こんなショッキングな映像は、子供のトラウマになってしまうかも知れない!
で、慌てて、
「あ、変なお人形さんだね。壊れたお人形さんだね^^;」
と、誤魔化した。
横にいた姉も、すぐに「お人形さん、お人形さん^^」と話をあわせて、姪の心がマイナスへ傾かない様に、その要因を封じた。
幸い、姪は、気にもかけないようで、すぐに注意をほかの事に移した。
私と姉は、お互いに安堵の視線を合わせた。
・・・さて、それから小一時間が経ち、姪を寝かせることにした。
ベッドに姪を横にし、私と姉は、姪が寝入るまで近くにいた。
ふと、姪を見ると、目を開けて宙を見つめている。
「どうちたの~?」
と、私と姉はユニゾンで問う。
どうちたの~? は、姪の口癖で、うちの家族全員が真似ていた^^;
すると、2歳の姪は、視線を宙に向けたまま言った。
「さっきのお人形さんについてなんだけど・・・」
私と姉は思った。
(こ、こいつ、覚えていやがった~ッ!!!)
しかも、その妙に大人びた物言いが、姪の心に強烈な印象を、「お人形さん」が残していたことを物語っていた・・・。・・・》
《・・・☆ 第2話 「2文節」(2009/03/25)
姪が、まだ「赤ちゃんに毛が生えた程度」の頃だ。
「ママ」とか「抱っこ」とか、「ちっち(トイレ)」とか、「ジューチュ(ジュース)」とかの単語は話せるようになっていた。
ある日、姉が姪に水を飲ませていた。
すると、姪はニコッと微笑み、
「お水、飲んでるの~^^」
と、言った。
「ああ、マリちゃんが二文節の言葉を喋ったー☆」
姉は、姪が、それまでの「単語」発言から、二つの単語をつなぎ合わせた「台詞」を発したことに狂喜乱舞し、姪を褒め続けた。
すぐに、一族が集められ、姪は持て囃される。
じいちゃん 「ほお^^」
ばあちゃん 「さすがマリちゃん^^;」
おじさん(私) 「こりゃ、神童だな^^」
・・・私にとっては、可愛い姪が何かすると、いつも「神童」扱いするのが常であった^^;
ひとしきり、賞賛を受け、姪は再び、姉と二人きりになった。
姪は、教育テレビで「ドレミファ・どーなっつ!」か何かを見ていた。
姪は、先ほどのことを思い出していたのだろうか、
何やら話してみたら、みんなが大喜びしたので、子供心に嬉しかったようだ。
だから、も一度、姉を喜ばしたかったようだ。
そして、おもむろに姉に振り向くと、言った。
「お水、飲んでるの~^^」
姉 「・・・・・、・・・・・」
姉の心中 (あんた、今は水飲んでないし・・・^^;)・・・》
・・・楽しんで頂けたでしょうか?
(2015/05/27)