『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
ここでは、気軽に読めるエントリーを記していきます^^

[「義理はないが、まあ、アドバイスしとくか…」の巻!]

2017-09-13 23:46:25 | 新・保守の一考

☆・・・昔、私は空港の貨物地区の職員だったのだが、そこでの仕事に、なんかイマイチ乗れない点があった。
 それは、私が、途中から「搬送」と言う部所に回されたからだ。
 搬送と言うのは、飛行機から下ろされた荷物をフォークリフトで拾い、倉庫の中に蔵置する作業だった。
 つまり、前作業には、飛行機から下ろすという、空港で働くには見た目 華のある作業(名前は忘れた)があり、後工程には、お客さんに荷物を引き渡すという「搬出」作業があった。
 なんか、私の「搬送」作業は、貨物地区内をコチョコチョ動き回っているだけの、かたちのない、輪郭の定まらない作業に思えていた。

 ・・・戦争を紐解くと、日本軍の敗北の原因に、「兵站」を重要視していなかったという一つの原因が浮かびあがる。

 「兵站」・・・戦場で後方に位置して、前線の部隊のために、軍需品・食糧・馬などの供給・補充や、後方連絡線の確保などを任務とする機関。その任務。

 エリート幹部を育成し、エリートは、考えうる最高の作戦を立案し、現場に実行させようとする。
 そして、最前線では、いぶし銀の兵士たちが大和魂で戦い続ける。
 だが、現代の日本人には考えつかないような真摯さと愛国心のあるエリート上層部だったが、実際の戦争においては、少なからずの齟齬を現場と生じさせる。
 頭の中では、全ての局面に最善を尽くさなくてはならないと考え、前線は途方もなく広がっていく。
 そして、兵站距離はとめどもなく長くなっていった。
 そもそも、よく揶揄されるが、日本軍は精神論を重視していた。
 当初はそれが機能していたが、兵站ラインの延長に伴い、精神論だけでは乗り越えられない「物資の欠乏」に繋がった。

 その兵站を疎かにされた状況は、私が、「搬送」作業を、なんかカッコ悪いと思っていたのと同根だ。

 さて、人は新しいことを始めるときに、「大風呂敷」を広げたくなるものだ。
 人は、自分の新規事業に、自分の多くの想いを託す。
 それは、途方もなく戦線を広げていくことでもある。
 だが、それをまっとうするには、綿密緻密なシミュレーションが必要だ。
 私は、うちの店を開店させるにあたり、そのお店の営業の流れのフォーマットを、弟に一任していた。
 弟は、業界の経験が長い、まあ、業界エリートだ。
 うちの店の営業システムは、ほぼ完ぺきに出来ていて、それは、開業してからの4年半、まったく赤字がなく、まったく業務転換をしていないことでわかろう。
 ただ、その弟でも、業界エリートであるがゆえに、たまにムチャ振りしてくる。
 私は、それをさりげなくかわし、実行しない。
 私の現場には、そぐわないだろうことは多々あるのだ。
 かくして、うちの店は、最初から、その営業形態を変えていない。
 変わっていると言えば、徐々に、プラス方向へのヴァージョンアップしていることぐらいだ。

 1日15時間ぐらい営業、二人で働き、月に100万稼ぐのと、
 1日5時間ぐらいの営業で、一人で頑張り、月に70万稼ぐの、どちらが効率がいいか言わずもがなだ。
 もちろん、効率重視が仕事ではないが、効率重視を主張していて、非常に不合理な無駄をしている営業者は多い。

 さて、・・・綿密なシミュレーションを行うことなく、見切り発車で新規事業をすると、絶対的に「機能不全」に陥る。
 「夢」と「現実」の<つなぎ>の想像が全くできていないからだ。
 <つなぎ>とは、ズバリ! 作業工程の「搬送」であり、そう「兵站」的なものなのである。

 仕事のほとんどの失敗と言うものは、夢を追うための方法論の、どこかしらの段階を蔑ろにしていることにある。

 うちの店は、最初から、破天荒なようでいて堅実に営業している。
 それは、営業時間を変えない、なんていう基本的なことに顕著だ。
 それが普通におこなえているのは、
 例えば、自分の夢としてはやってみたい「24時間営業」などを、無謀に実行したりしないからだ。
 メニューも、当初は最低限に絞っていたものだ。

 多くの新規事業者は大風呂敷を広げてパンクする。
 そして、慌てて方針転換し、周囲の失笑を買う。
 私は、飲食業の全くの素人であったが、お店の営業時間を日替わりでコロッコロ変えたり、営業形態を節操なくコロッコロ変えたりする事業者が無様だと言うことは、よーく知っている。
 よくもまあ、恥ずかしげもなく、などと思う。

 だが、新規事業には失敗がつきものだ。
 恥ずかしいけど、方針転換して、軌道修正をはかるのも大事なことだよ。

 夢をかなえるには、コツコツと積み上げるしかないのである。

                          (2017/09/13)


[ポスティングの極意と、お店の盛況と]

2017-09-13 11:47:51 | 新・まあまあ楽しい話

☆・・・昨日のミドラン散歩(ポスティングバイト)は、ノルマはボチボチだったのだが、途中で雨に降られた。
 朝から降っているときは休ませてもらうのだが、朝の時点で降ってない場合、休むとは言えない^^;
 私は、非常にポスティングが早い。
 多分、オリンピックがあったらメダルを狙えるだろう。
 ポスティングと言っても、バカにしたものではない。
 地図を読み込み、一番合理的な道筋を一瞬で判断、個々のポストへの一番効率的な入れ方、楽なウォーキングの仕方、ポストをいっぱい擁するマンションの管理人からの許可を得るための対応(表情、言葉、立ち居振る舞い)、後からクレームが入るポストへの瞬間の判断による断念、階段の昇降の身体へのダメージ軽減、ヤバそうなやつを避ける、ヤバそうなやつはだいたい友達~♪ などなど色んな要素を併せ持つ複合作業、そう、「総合職」なのである^^;
 で、私は、色んな人から作業の速さの秘訣を聞かれ、名言を残しているのだが、今日も、ポスティング会社の事務の方に、「雨の中、大変でしたね」と聞かれた。
 私は、「雨の中では、けして立ち止まらずにチラシを配布し続けます。立ち止まらなければ、次に入れる一番上のチラシは数十粒の雨粒を受けるだけです。それなら濡れずにポスティング出来ます。しかし、雨だからと立ち止まると、すぐに雨で塗れてヨレヨレになっちゃいます。それはチラシとして成り立たなくなり、処理に手間も時間も掛かっちゃうのです」と。
 ・・・とは言え、所詮はポスティング・・・^^;

(写真・2)…いつもの猫がいました。

   

(写真・3)…緑に食われる家屋!

   

(写真・4)…王道のラーメンでメチャうまかった。素朴に感動した! カツミ軒・谷保

   

(写真・5)帰りに、中神の富士見湯に行き、

   

 その後、先に報告した映画『散歩する侵略者』を観て、
 お店に行くのでした。
 お店に行くと、オノッチ軍団の予約が入りました^^
 暇だと思っていたので、ありがてぇ~!!
 ちょいと一杯かと思いきや、かなり飲み、夜の12時ごろまでいてくれた。
 ボトルは2本空けましたが、他のビールやハイボールなどを含むと、一人ボトル1本以上は空けている感じだ。
 なーんか、こうして、楽しく飲んでくれると、私はガンガンサービスしたくなる^^
 また、とあるお客さんが、会員制リゾートの会員で、その宿泊枠が余るので「ミドランさんのお客さんなら客層良いので、お勧めしてみてくれ^^」と言われているので、私、みんなに勧めていて、オノッチ軍団などは軍団員も多いので、せめてもの感謝の思いで勧めている。
 高級リゾートに格安で泊まれるチャンスは少ないからにゃ^^
 こういうのを、良いお客さんそれぞれに勧めるのも、なかなか難しく、純粋に楽しんでもらいたいんだよ、の気持ちを伝えるのは、毎回、なかなか大変なのだ^^;
 ただ、オノッチ軍団は、軍団員が多いゆえに、みんなの予定がなかなか合わないのも玉にキズ!^^;
 続いて、ミッピィ&ユッピィも、いつもよりも遅い時間に来て、かなり飲んで食べてくれた。
 ミッピィ、風邪の病み上がりなので、いっぱい食べてパワーを回復させてくりょ!
 ユッピィは中性的な外見なのだが、ミッピィがちょいとユッピィの髪型を変えたら、男の子みたいな顔になって、メチャ面白かった!
 おっ! キタサンブラックも顔を出してくれたぞ、一杯だけの飲みだけど、おかげで、売り上げの「万円レベル」が1段階あがりましたッ!!^^v
 で、12時には店を閉めることが出来たので、あたいは、うちの店の唯一無二のライバル店<サイゼリア>で晩酌するのだった!
 正直、福生の駅の直近にサイゼリアが出来たことに、私はいささかの恐怖があった。
 が、皆様の来店のおかげで、お店は非常に盛況だ!

                             (2017/09/13)


[映画『散歩する侵略者』を観た]

2017-09-13 09:34:25 | 新・物語の感想

映画『散歩する侵略者』予告編 【HD】2017年9月9日(土)公開

☆・・・手触りが映画っぽくないなぁ、と思っていたら、もともとは舞台劇だったそうだ。
 舞台の脚本と言うのは、言葉重視で、なんか手作りの丁寧な作りにある。
 その丁寧さは、テーマに向かってであり、時に世界観の細部に粗があり、映像化するとそこからおかしくなる時がある。
 が、この作品では、その曖昧さがファンタジーになっていたかな。
 私は、どうにも主演の松田龍平の目つきが苦手なのだが(とぼけた味わいとはみなせない^^;)、この方、もう地位を築いていて、芸能界のそこかしこで目につくので避けては通れない^^
 観に行った。
 ・・・と、かなり良かった。
 精神体のような異星人に地球は侵略されていた。
 三人の使者が、三人の身体に乗り移り、地球の動向を探っていた。
 かなり人類の価値観と異なる異星人で、「情」が欠落していると言おうか、周囲の人間は、すぐにその奇矯さに気づく。
 その描写はユーモラスで、ブラックコメディしてる^^
 三人の異星人が、斥候となり地球人を知ろうとするってのは、手塚治虫の『W3』みたいだ。
 が、三人は甘くない、侵略が前提だからだ。
 一人はすぐに暴れまわり、その女子高生の外見が、「ヒットガール」的に時代に乗っていよう。
 もう一人は冷静に、言動に余裕がありのイケメン若者、人間に順応していると思っている様子が、人間界に潜む「寄生獣」のよう・・・、侵略計画を淡々と進める。
 最後の一人が、松田龍平で、なんかおかしくなったことを訝る奥さん(長澤まさみ)と暮らしつつ、地球の概念を得るべく、周囲を散歩しまくる。
 「概念を得る」とは、地球の「人となり」を知るために、相手の頭に浮かんだ考えを盗むのだ。
 そもそもが精神体のような異星人は、人間の思惟を「盗む」ことが出来るのだ。
 盗まれた者は、それこそ、手塚治虫や藤子不二雄の作品でよく表現される「パ~」の状態になる。
 例えば、「仕事」という概念を盗まれると子供のようになり、「兄弟」と言う概念が盗まれると兄弟姉妹に気遣いがなくなり、「厄介者」という概念が盗まれると、呆けたようになり「みんな仲良しだよね」と呟く、また、これは割といいパターンだが「所有」の概念が盗まれると周囲のものに献身を訴えるボランティアみたいになる。
 そうして、侵略者は、地球の思考様式を学びつつ、侵略を進めていく。
 異星人が地球を知るためのガイドに選んだ者が、奥さんと、ジャーナリスト(長谷川博己)で、彼は、いかにも舞台での役柄のように作品内を立ち回る!
 しかし、いつも気になるのだが、長谷川博己の演技は20%くらいいつも変だ、宇宙人の役でもないのに・・・^^;

 ・・・と、物語の途中で、私などはオチが見えてくるのだが、そのオチは、愛のあるオチなので、悪くない。
 正義は素晴らしい! 愛は素晴らしい! という直球のオチは、おいら、大好きさ!
 そして、愛の喪失は哀しい・・・。

                       (2017/09/12)