『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

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[映画『フライトナイト/恐怖の夜』を観た]

2012-01-07 22:29:33 | 物語の感想
☆私は、怖がりなので、ホラー映画では体をばたつかせたり、「ウォッ!」と叫んだりしてしまうので、周囲との緩衝材として姪っ子と見に行く事にしている^^;

 しかし、この作品、ホラーの括りで見に行くと、期待はずれかも知れない。

 が、ちょっとした「ハリーポッター」風味のティーンエイジ・ラブファンタジーとして見ると、かなりきっちりと作られた佳作だと思う。

 冒頭も、雲を突き抜けてタイトルクレジットが流れてゆき、「ハリポタ」風だ。

 主人公は元オタクなのだが、そのオタク風味を強くすると、「キック・アス」や「ゾンビランド」的にもなったのだろうが、作り手は、それは避けて、カップルがエンジョイして楽しめるようなデートムービーに仕立てた。

 それが良いのか悪いのか、結論は、私にゃ、分からん^^;

 ・・・元オタクの主人公チャーリーが、イメチェンして学園一の美女を彼女として射止めた。

 だが、昔のオタク仲間がつきまとう。

「お前の隣りの家の住人はヴァンパイアだぞ!」

 チャーリーは相手にしないのだが、その後、その友人は姿を消す。

 この、ラスベガス郊外のニュータウンでは、行方不明事件が頻発しているのだった・・・。

 私は、この「箱庭」のようなニュータウンだけが舞台で、シチュエーション・プロブレム的に物語が展開されると思ったのだが、その期待は満たされず、ちょいと残念。

 そんなおり、チャーリーは、その隣人のジェリーの正体を知ってしまう。

 ジェリー・・・、甘いマスクのマッチョで、その立ち居振る舞いはキザである。

 それが非常に不気味なのだ。

 チャーリーと、中盤からは、何ラウンドとなくバトルを繰り広げるが、そのキザさは最期まで続く。

 逃げおおせた後に、優しい笑顔を浮かべて立ちはだかるジェリーの気持ち悪さたるや!

 わりと節操なく吸血しまくっているジェリーにブラックコメディ的な楽しみかたをしたほうが良いのかなと思わせられるも、

 対する主人公は、かなりの名演技で、直面した状況に目を充血させながら挑むので、「おっ、リアルだなぁ」と妙に感心してしまうのだ。

 で、チャーリーの彼女のエイミーである。

 イモージェン・プーツ・・・。

 正統派のメッチャ「イイ娘」である。

 しかも、今回の役は、アメリカンな、男を導くような娘でもあり、いたってサッパリとしていて、男の勝手な願望をいい意味で裏切る役で、でも、チャーリーのことは大好きと言う、魅力ある性格だ。

     …今回の役と関係ないが、ネット上で拾った。

 私は、惚れ惚れしながらエイミーを見続けたので、

 作中で、主人公らが知り合った「ヴァンパイア・ハンター」風イリュージョニスト・ピーター(かなりのイケメン。ラストバトルでは助けに来るのだが、いい立ち位置のキャラなので死なないで良かった^^)の屋敷で、ジェリーらと、クライマックスの如き激闘を繰り広げた後に、エイミーがジェリーによって血を吸われ、そのしもべとされてしまった時は、

 なんか、「彼女が寝取られた」かのようなショックを受けてしまった。

 かなり切なかったよ・・・^^;

 まあ、ラストにはハッピーエンドが待っているのだが。

 それから、ストリッパーのドリス(だっけ?)が、ジェリーの家の奥で、血を吸われ、捕らわれの身になっていて、

 チャーリーは助けようとするが、そこにジェリーが帰宅したので救出中断・・・、ドリスが血を吸われる状況を覗き見ることしか出来なかったことになる。

 その時、血を吸われながらドリスが、人差し指を口の前に寄せ、あたかも「あなたが覗いていることは黙っておくから、あなた、私を助けてね」とでも言っているようなシーンが、特に素晴らしかった。

                                                     (2012/01/07)

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