☆・・・「ドカベン」について②
そのスピード表現!
犬飼小次郎の豪速球!
『ドカベン』15巻(1975)
当時、こんなページの使い方をするマンガはなかった。
投げた次のコマでは、打者のバットを抉る!
凄まじいスピードであり、それでも当てた 山田太郎!
この斬新な表現は、後に『ジョジョの奇妙な冒険 第3部』26巻(1992)の、悪の帝王 ディオの、時間を停める超能力(スタンド)のマンガ的表現として活きている。
破壊される町…、しかし、崩れさる塔が、その瞬間で時間停止されている、ディオによって!
瓦礫や粉塵までも停まった世界…、その中をディオだけが移動でき、花京院典明にトドメを刺す。
犬飼小次郎にも、ディオにも、絶対に勝てっこない…、と思わせられる壮絶なマンガ表現!
(2023/09/02)