☆昨夜、MOVIX昭島の公開最終日/最終回になだれ込んだ。
意外にも、客の入りが2割ほどもあったので驚いた。
◇ ◇
物語は、孤児院に育った、音楽的才能に溢れた少年が、その音楽の道を貫いていけば、自分を捨てた親に会えると確信し、ニューヨークに家出して物語が進む。
話は至ってテンポ良く、別の意味で言えば「ご都合主義」で展開される。
それは、一概に悪いとも言えず、でも、その主人公が音楽的な才能をあらわにするシーンともども美しさを感じるのだが、物足りなさも感じた。
私は、主人公の「絶対嗅覚」版である『パフューム』(←クリック)や、激しき音楽的世界を描く『4分間のピアニスト』(←クリック)を期待したのだが、『奇跡のシンフォニー』においては、あまり作品的に過激さはない。
◇ ◇
私は、息子である主人公の不遇を知らなかった両親の、特に母親役のケリー・ラッセルの演技に、鳥肌をビシバシ立てさせられるほどリアルを感じた。
息子は死んだと言われての諦め・・・、息子が実は生きていたと分かってからの激しさ・・・。
とても良かった。
母親のお父さん役に、『ダイ・ハード2』の敵役のウィリアム・サドラーが出ていたのは懐かしさをともなって嬉しかった^^
父親役のジョナサン・リース=マイヤーズも、実に寂しげな瞳で良かった。
こりゃ、イケメン俳優として皆に人気があるんだろうなあ^^
◇ ◇
役柄的に、主人公の少年は「天然」なので、それに対して、脇役達は受身の演技派を揃えている。
児童相談所の所員のような役のテレンス・ハワードも、
主人公の才能に畏怖を感じつつも、認めることしかできない少年役としてのレオン・トマス3世も、
性が違うだろうからか、主人公の才能を素直に認める黒人少女役のジャマイア・シモーヌ・ラッシュらが、やはりいい演技を見せてくれた。
また、主人公を取り巻く、音楽学校の大人たちも、実にリアリティを感じた。
◇ ◇
惜しいのは、主人公の才能で、荒稼ぎをしようとするロビン・ウィリアムスだ。
『ラスベガスをぶっつぶせ』(クリック!)での、ケヴィン・スペイシーにも感じたのだが、どうもカントリー歌手風の扮装をした人間は胡散臭い^^;
それはさておいても、そのロビン・ウィリアムスが、最後の最後まで俗物だったのは痛かった。
11年前の、主人公の両親が結ばれるきっかけになったストリート・ミュージシャンでもあるのである。
また、音楽学校で大人に囲まれる主人公を連れ去るときに、「古臭い音楽理論を、この天才に仕込むな!」などといいセリフをかましていたので、彼の人物造詣の甘さが痛い。
◇ ◇
それから、主人公だが、そのクライマックスでのオーケストラを指揮をする様である。
あまり激しさがなく、下手だった。
うまく演技指導することはいくらでも出来ようから、ここは演出陣、あえて、あのような指揮振りをさせたのだろう。
それも惜しかった。
(2008/07/19)
意外にも、客の入りが2割ほどもあったので驚いた。
◇ ◇
物語は、孤児院に育った、音楽的才能に溢れた少年が、その音楽の道を貫いていけば、自分を捨てた親に会えると確信し、ニューヨークに家出して物語が進む。
話は至ってテンポ良く、別の意味で言えば「ご都合主義」で展開される。
それは、一概に悪いとも言えず、でも、その主人公が音楽的な才能をあらわにするシーンともども美しさを感じるのだが、物足りなさも感じた。
私は、主人公の「絶対嗅覚」版である『パフューム』(←クリック)や、激しき音楽的世界を描く『4分間のピアニスト』(←クリック)を期待したのだが、『奇跡のシンフォニー』においては、あまり作品的に過激さはない。
◇ ◇
私は、息子である主人公の不遇を知らなかった両親の、特に母親役のケリー・ラッセルの演技に、鳥肌をビシバシ立てさせられるほどリアルを感じた。
息子は死んだと言われての諦め・・・、息子が実は生きていたと分かってからの激しさ・・・。
とても良かった。
母親のお父さん役に、『ダイ・ハード2』の敵役のウィリアム・サドラーが出ていたのは懐かしさをともなって嬉しかった^^
父親役のジョナサン・リース=マイヤーズも、実に寂しげな瞳で良かった。
こりゃ、イケメン俳優として皆に人気があるんだろうなあ^^
◇ ◇
役柄的に、主人公の少年は「天然」なので、それに対して、脇役達は受身の演技派を揃えている。
児童相談所の所員のような役のテレンス・ハワードも、
主人公の才能に畏怖を感じつつも、認めることしかできない少年役としてのレオン・トマス3世も、
性が違うだろうからか、主人公の才能を素直に認める黒人少女役のジャマイア・シモーヌ・ラッシュらが、やはりいい演技を見せてくれた。
また、主人公を取り巻く、音楽学校の大人たちも、実にリアリティを感じた。
◇ ◇
惜しいのは、主人公の才能で、荒稼ぎをしようとするロビン・ウィリアムスだ。
『ラスベガスをぶっつぶせ』(クリック!)での、ケヴィン・スペイシーにも感じたのだが、どうもカントリー歌手風の扮装をした人間は胡散臭い^^;
それはさておいても、そのロビン・ウィリアムスが、最後の最後まで俗物だったのは痛かった。
11年前の、主人公の両親が結ばれるきっかけになったストリート・ミュージシャンでもあるのである。
また、音楽学校で大人に囲まれる主人公を連れ去るときに、「古臭い音楽理論を、この天才に仕込むな!」などといいセリフをかましていたので、彼の人物造詣の甘さが痛い。
◇ ◇
それから、主人公だが、そのクライマックスでのオーケストラを指揮をする様である。
あまり激しさがなく、下手だった。
うまく演技指導することはいくらでも出来ようから、ここは演出陣、あえて、あのような指揮振りをさせたのだろう。
それも惜しかった。
(2008/07/19)
少年の両親が結ばれた夜のストリートミュージシャンは
ロビン・ウィリアムスですよね・・
そういう、さりげない繋がりが、この映画の深みを
増してたような気がします!
また、遊びに来て下さいね・・
あなたのHNが、何となく微笑ましい^^
『銀魂』と言うマンガに、ハム子と言うコギャル風が出てくるのです^^
>>少年の両親が結ばれた夜のストリートミュージシャンはロビン・ウィリアムスですよね・・
そういう、さりげない繋がりが、この映画の深みを
増してたような気がします!
うまいつくりでしたね。
その頃の彼は、自然に、聴く者の人生に影響を与えられる存在だったわけです。
それが、強引に他者を従わせるような人間へ変わってしまったわけですね。
時の残酷さでもあります・・・。
これからもよろしくお願いします!
私は、ピュアさが足りないせいか(笑)
物語が奇跡続きであまり入り込めなかったのですが、
音楽は本当に素晴らしかったと思いました。
特に父子のギター協演、ゴスペルなど良かったです♪
いい作品でしたが、綺麗にまとまりすぎて心に残らない点もありましたね。
でも、多感な頃なら、こういった作品で人生が変わっちゃうような子もいるかもなあ、とも思っています^^
これからもよろしく!