神戸の一人暮らしの婦人を訪ねる。 夫と次女と三人で。
展くんは神戸本社で、大阪の社員も一同に介し、営業成績発表及び新たな指針等の会議。
50人中6位。 良くがんばった。 日々のがんばりは毎日伝う。
次女が作るお弁当やお茶やおしぼり、欠かさないメッセージにも元気をもらっているかな。
縁とは不思議なもので、本社は婦人の家まで歩いて行ける近い距離にあるのだ。
お昼を食べた建物の中には、東南アジア系の人たちが多く、
七夕飾りも国際色豊か、読めない・・。
婦人は八十歳を過ぎられて、老いが早くなったように感じられるが。
先月よりも白髪が少し増えているような気がする、外出もあまりすることはなく殆どが家の中。
天涯孤独、震災後仮設におられた頃は大勢の人たちと生きようと言う、勢いや明るさがまだあった。
新設の市営住宅は一人暮らしで、殆ど家から出ないから以前は人の気配を感じさせず寂しかったが、
いつの間にか高層住宅が増え、付近には美術館、日赤、大量販店や大きなスーパーが入った
HAT神戸も出来、街はにぎやかになった。 離れている私たちにはその事が少しは救いである。
異常なほどに汗をかかれるし躊躇しておられたが、夫が二月開港の神戸空港へ案内することに。
会議の終った展君もやってきてみんなが始めての、神戸空港へ向かう。
思ったよりずっと小さく、しかし展望のデッキには発着や離陸を見る人たちが結構いる、暑いのに。
本当なら、色々な事にいっぱい興味や関心があった方なのに、最近は特に頭がふわふわするらしい。
足もおぼつかなくなって来ている。 何に対しても意欲が失せている。
四国のお墓参りでもどこでも、連れて行ってあげますよと、私たちは言っているのだがそこまでの
気力や体力は無くなっている。 なんとかして連れ出そうと夫は常に思っている。
神戸空港には行って見たいと言う気持ちはあったようで、行きと帰りとでは顔が全く違った。
「行って良かったわ」と、とても嬉しそうである。
北側は市街地がまるでパノラマ。 (次女撮影)
見送られるのが辛い別れの後、家に着いたからと電話をしたときは話し中だった。
唯一上の階の友だちに、早速行ったことの報告をしていたようで、喜んでいただいて良かったと
私たちはただそのことが嬉しかった。
歩行に手を添えていた私故、空港内などの写真は撮れなかったけれど。
このあたり一帯は一人暮らしの方が多く、年金暮らしや収入のない老人が多い。
税金や保険に新しい法律は、弱き高齢者にあまりにも無情で冷たく、心が痛む。
* 紫陽花今日の一枚 *