今夜は次女宅へ招かれた。
自転車で行く交差点、赤信号で止まった。 角っこには、ちょうどお花屋さんがある。
信号待ちの時には、ついつい眺めてしまう。
小学生の低学年らしい男の子が、黄色いガーベラを2本ラッピングしてもらって嬉しそうにお店を出た。
(ガーベラが好きなのかな、お母さん)
子供を抱いた若いママが、カーネーションの花束のラッピングを待っている。
(子を持って知る親の恩・・感謝いっぱいだろうなぁ)
車が止まって、サングラスをかけた顔にはひげ、おまけに黒いTシャツに迷彩柄の短パン、サンダルはいたちょっといかつい若いお兄ちゃん。
お店の前に並んだカーネーションを、選んでいた。
カーネーションと、そのお兄ちゃんの組み合わせがなんと面白く可愛かった。
(えらいえらい・・お母さん喜ぶよ)
誰もが今日はお母さんのために・・その微笑ましい光景に、思わず頬が緩んだ。
ずっと前、プレゼントは品物ばかりでカーネーションがなかったとき、ちょっと寂しい気持ちがした。
「お母さんは何もいらない、一本でいいからカーネーションが欲しいわ」
そう言ったことがあった。
長女夫婦から、息子夫婦から、次女夫婦から・・
今年はカーネーションをもらった。
そして、つばの広い麻混の涼しげな帽子、晴雨兼用の日傘。 まるで申し合わせたようなプレゼントだった。
嬉しいなぁ。
カーネーションは母親の特権。
今日だけは、私は主役。
色やアレンジがそれぞれ違ったカーネーション。
これから大いに役立つものたち。
モンブランとチョコケーキはルピノー。
ろうそく? それも孫たちがふうー! なんでやねん。