箕面市では、東日本大震災で行政機能が被害を受け、被災自治体の災害対応に支障が生じたことを教訓に、大規模地震の発生を想定した実践的な防災訓練である「全市一斉総合防災訓練」を平成24年度から実施しており、今年で13回目を迎えます。訓練は毎年、阪神・淡路大震災が発生した1月17日に、曜日に関わらず行っており、地域住民や自治体、関係機関が一体となって取り組みます。
今年で、阪神・淡路大震災から30年を迎えます。
阪神・淡路大震災の発生以降も、日本では、平成23年の東日本大震災や平成28年の熊本地震、平成30年の大阪府北部地震、まだ記憶に新しい昨年1月の能登半島地震などの大規模地震が発生しました。
マグニチュード7.3であった阪神・淡路大震災は、平成7年1月17日火曜日の午前5時46分に発生し、同じくマグニチュード7.3の熊本地震は平成28年4月16日土曜日の午前1時25分に発生するなど、災害はいつ発生するか分かりません。
曜日によって家族や地域の状況が大きく変わるため、箕面市では、曜日に関わらず毎年1月17日に「全市一斉総合防災訓練」を実施し、いろいろな曜日に防災訓練を行うことにより、いざというとき命を守る行動につながるよう取り組んでいます。
訓練当日、市役所の庁舎内では、災害発生時に設置される災害対策本部の運営訓練を行いました。また、避難所では小学校区ごとに、地域住民により結成されている自主防災組織の地区防災委員会による訓練などが全市一斉に行われました。
1月17日(金曜日)午前10時に箕面市内各所に設置された防災スピーカーから「ただいまから、全市一斉総合防災訓練をはじめます。」という一斉放送が流れると、震度6強の地震を想定した訓練がそれぞれの場所でスタートしました。
市役所では、職員が災害対策本部を立ち上げました。自衛隊や箕面警察署、災害発生時のラジオによる緊急放送を担うタッキーみのおFMなどの関係機関との連携を確認するなど、地震発生直後の初動を想定した本番さながらの実践的な訓練を行いました。また今回は、発災時に実際に行っている、市ホームページの災害時モードへの切り替えも実施し、より本番に近い環境で訓練を行いました。
避難所となっている市立小学校(北小学校区は市立メイプルホール、萱野北小学校区は第二中学校)では、地区防災委員会が避難所を開設し、自治会やマンション管理組合と協力して安否確認訓練を行いました。また、箕面市では、迅速な安否確認をするために「黄色いハンカチ作戦」を進めています。地震発生直後に家にいる家族が全員無事だった時は黄色いハンカチ(大きく目立つ黄色い布)を玄関先などに掲げるよう、市民に呼びかけています。
「全市一斉総合防災訓練」を担当した職員は、「阪神・淡路大震災の発生より30年が経過し、当時を知る職員が減ってきているなか、訓練を通じて当時の経験や反省点を改めて振り返ることができました。また最近では、能登半島地震や宮崎県日向灘地震などが発生しており、いつ大きな地震が来てもおかしくない状況であると、危機感を持ちながら訓練を実施することができました。今日の訓練が、いざという時に少しでもみなさんの命をつなぐ一助になれば良いと思っています。」と話しました。
<お問い合わせ先>
箕面市 総務部 市民安全政策室
電話:072-724-6750(直通)
<全市一斉総合防災訓練に参加して非常時にそなえるモミ~