箕面市では、顧客サービス意識や経営センスを市役所に導入することなどを目的に、民間企業への若手職員の派遣を実施しています。派遣先の民間企業で、派遣職員は何を学び、何を感じているのでしょうか。今回は、3月末まで阪急電鉄株式会社に派遣されている門田さんからのメッセージをご紹介します。
撮れたて箕面ブログをご覧くださっている皆様、こんにちは!
民間企業派遣研修生として、2015年4月から阪急電鉄株式会社都市交通計画部に派遣中の門田と申します。
(普段働いているビルの8階から春に撮った一枚。ウメキタを一望できる場所です。)
少し自己紹介をさせていただきますと、私は、一昨年度任期付職員として箕面市役所に入り、その翌年度に常勤職員となり、今年度の春から阪急電鉄に派遣となった社会人3年目です。市役所での2年間は、建築指導課に所属していました。派遣のお知らせを聞いた時には、それまでと全く異なる仕事になるので、自分に務まるのかと不安だったのと同時に、有り難い経験をさせてもらえるんだなと嬉しい気持ちもありました。とはいうものの、派遣当初は新入社員のような気持ちでガチガチに緊張していたことを今でも覚えています。
さて、今回のブログでは、はじめに担当させていただいている業務についてご紹介し、その中で感じたことを最後に書いていきたいと思いますので、お付き合いくださいませ。
●担当業務について
担当していたのは「観光あるき」と「ええはがきコンテスト」。
どちらもお客様に沿線の魅力を"発見"、"再発見"してもらうことで、どんどん沿線の"まち"を好きになってもらおう、その魅力を幅広いエリアに広げていこうという企画です。前任の久保田さん、水戸部さんと同じ担当業務になります。(お二人のブログ⇒久保田さん、水戸部さん)
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「観光あるき」は、宝塚線版、京都線版、阪急阪神線版(神戸線版)の3種類あり、各線の観光マップの紹介や、各地域のボランティアガイドさんによるガイドツアーなどを行うウォーキングイベントで、各沿線関係自治体と一緒に行っている事業です。私が携わった期間は、宝塚線がスタートして7年目、他の2路線も5年目を迎える時期でした。特に、パンフレットに関しては、毎年作り変えてはいるものの、少しマンネリ化が気になる時期で、パンフレットの配布数も少なくなってきていました。そのため、関係自治体の担当者と話し合い、少しでも多くのお客様に手に取ってもらえるよう、見た目を一新したり、紹介しているコースの新ルートを考えていただいたり、少しずつリニューアルを行いました。3種類とも春の行楽にとっても役立つと思いますので、是非パンフレットやホームページをご覧いただき色んな”まち”を訪れてみてくださいね!
(↑現在、駅などで配布中のパンフレット)
(↑昨年春に箕面市で開催されたガイドツアーに随行した際の様子。今年度開催について、地域創造部の広瀬部長の部長ブログでもご紹介いただきました!)
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もう一つの業務の「ええはがきコンテスト」は、お客様に沿線のまちのお気に入りの風景を写真や絵・イラストでご応募いただき、入賞した作品を作者のコメントとマップを記載した絵はがき="ええはがき"として配布するイベントです。第6回目のコンテストは「神戸線・伊丹線・甲陽線」沿線が舞台でした。応募作品は、「ザ・神戸」という観光スポットから、そのまちの生活がうかがえる作品まで多様でした。審査会では約850点の作品の中から、審査員の先生がたと悩みに悩み抜いて61作品の入賞作品を決定しました。その作品を梅田駅や西宮ガーデンズのスタジモにしのみやなどで展示し、"ええはがき"にした上位16作品はたくさんお客様にお持ち帰りいただけました。全入賞作品をこちらで見ることが出来ます⇒第6回ええはがきコンテスト
作品のはがきデータをダウンロードできますので、是非ご覧いただき、お友達に送ったり、実際にその場所に訪れてみたりしてくださいね☆
(↑審査会の様子。意見を交わしながら、一つ一つの作品をじっくり見て選びました。)
(↑梅田駅での展示の様子)
●おまけ(いや、メイン!?ってくらい)イベントも全力で!
阪急電車のお祭りイベント、「阪急レールウェイフェスティバル」での都市交通計画部の催し「マナーアップ戦隊マナブンジャーショー」に参加させていただきました。
マナブンジャーとは、「マナー違反」があるところに駆けつける「マナーアップ」のヒーローです。
演者の皆さんは同じ部の方々で、たくさん一緒に練習して当日に臨みました。
私が担当したのは…
「人に優しく、安全なまちをみんなでつくる、マナブレッド!」
ではなく、
「自転車を駅やお店の前の道路に放置する、チャリホーチー!」
でもなく、
青い法被を着た、司会役をさせていただきました!
春と秋に開催されるイベントで、どちらも大盛況!子どもたちの純粋で熱い声援、とてもステキでした。
題材は、春は「放置自転車」、秋は「廃棄ガス、地球温暖化」で、子どもたちにとっては少し難しい話ですが、大切なことなので、それを知ってもらえる機会をお手伝いさせてもらえて良かったなと思います。
●最後に
社会人3年目の1年間を阪急電鉄で過ごせたことは、民間経験のない私にとって、とても刺激の多い、良い機会となりました。
阪急電鉄は名のとおり、鉄道会社。電車を安全に走らせることはもちろんのことですが、様々な事業が行われる中で、沿線の"まち"と"ひと"をすごく意識されていることを感じました。私が担当していた「観光あるき」と「ええはがきコンテスト」も、まさに”まち”を大事にしている事業でしたし、他に行われている事業も、そこに生活する"ひと"や訪れる"ひと"のことを考えて、"まちづくり"をしている。そんな様子が終始うかがえました。そこには"お客様が何を見ておられるか"を常に意識されているように思え、そこからニーズを考え、企画し、事業を行われている様子がうかがえました。電車と”まち”は、実はすごくつながっていることを感じましたし、これまでに持ったことのなかった視点や先を見据えたものの考え方など、とても勉強になりました。
また、市役所での2年間は、建築の部署だったこともあり、職員も関わる業者のかたも男性が多かったのですが、阪急電鉄では、(男性の多い職場ではあったのですが)広告・印刷会社の担当者のかたなど、女性と一緒に仕事をすることが多くなり、打合せの際の会話力や明るさはとても新鮮でした。信頼のできるかたがたばかりで、今まで、先輩女性の働く姿を見ながら一緒に仕事をすることが少なく、女性が活躍する社会…と言われてもピンときていなかった私にとって、関われた先輩がたのお姿は、これからの働き方のお手本にしたいなと思えました。
振り返ると、ここには書ききれない程たくさんの経験をさせていただき、市役所で働いているだけでは分からなかったこともたくさん感じることができました。
阪急電鉄の皆様、派遣中に関わった皆様には、右も左もわからない私にたくさんのことを教えてくださり、たくさんの人と関わりを作ってくださいました。皆様が働くお姿は、学ぶところがたくさんあり、自分の中に落とし込んで真似していきたいなと思っています。本当にお世話になり、感謝してもしきれないくらいですが、この場をお借りして心より感謝申し上げます。
4月からは市役所に戻り働くこととなります。派遣中に得た様々な経験を無駄にしないよう日々の業務に努めてまいりたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。それでは、またどこかで。
(同じチームの皆さんと)
<門田さんありがとう!阪急電鉄で経験したことを箕面市役所で生かしてね!