箕面市農業公社では、箕面の農業と農地のことを知ってもらおうと、箕面東高校のインターンシップ生を受け入れています。
4月から9月までの半年間、毎週水曜日に公社農園で汗を流すのは、将来の夢が調理師という安藤凱土(あんどう よしと)君、箕面東高校2年生です。(上写真の左側が安藤君です)
「調理師になる前に、食材はどこから来ているのか知っておきたい。」と、公社職員と一緒に畑に出て、野菜づくりを勉強しています。
4月30日(水曜日)、今日の仕事は、川合地区のジャガイモ畑で“芽かき”(めかき)です。畑一面が青々としたキタアカリ(ジャガイモの1品種)でいっぱいです。
“芽かき”とは、ジャガイモが大きく育つように、土から出た芽を10センチメートルくらい伸びた頃に、丈夫な芽を1~2本残す作業です。
種イモを引き上げないように、株元を押さえ、斜めの方向に、丁寧にかき取ります。
芽かき後は、“土寄せ”をします。
“土寄せ”が浅いと、緑色のイモになってしまうので、しっかり土をかけます。
公社職員の長谷川さんも、「安藤君が来てくれると、畑の手入れもスピードアップ。週1回といわず2回ぐらい来てくれないかなあ」とニコニコです。
安藤君は、豊中生まれ。都会生まれの青年だから、畑を耕すことも初めて体験しています。「知らないこと、奥深いことだらけ。体力的にも大変ですが、公社の職員さんも農家さんも皆さん親切に教えてくださり、楽しいです。」
安藤君が手伝ってくれたジャガイモは6月には収穫され、中学校給食でカレーライスや肉ジャガなどに使われます。
公社農園では、現在、約2ヘクタールの遊休農地を預かり再生してきており、今の時期は、ナスやトマトなど夏野菜の苗の植付けも最盛期をむかえています。箕面市の財産である農地の保全と継承に取り組みながら、希望あふれる若者を育てることも都市の中に立地する市公社ならではの大切な役割と感じています。
<将来は、箕面の食材に思いをはせる調理師に育ってくれることを期待しています。