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撮れたて箕面ブログ

箕面市公式ブログ!北大阪から全国へ発信中!箕面広報室職員などが取材した市内の出来事、イベント情報などを紹介

自分の特性、国の特性、世界の特性

2025年03月28日 | 国際交流員から

箕面では桜の花が咲き始めています

¿Vamos de viaje?(「バモス デ ビアヘ?」日本語:一緒に旅行に行かない?)

私の好きな冬の季節が終わってしまい、ゆっくりとした気温の上昇が始まっています。今年もきっと、記録的な暑さになるでしょう。それぞれの季節は、環境や社会、自分においても、新しい感覚と変化をもたらすと思います。そしてそれは個人や集団としても、私たちのアイデンティティの一部として刻まれるものになるかもしれません。そこで、アイデンティティとは何なのか?この難問に向き合うため、箕面市の国際交流員はまさにこのテーマで3月8日、「メキシコとニュージーランドの人にとってのアイデンティティ」と題した人権セミナーを開催しました。今回は土曜日に開催し、市民向けに焦点を当てたセミナーということで、とても充実した内容となりました。このブログでは、その感想を述べたいと思います。

 ¡Hola! (スペイン語の挨拶)
 国籍:メキシコ(México)
 氏名:オーランド(Orlando Zamora)
 職業:国際交流員
 趣味:水泳、習字、登山、ファッション

メキシコ在留邦人数 2019年~2023年(提供:mexi-town.com)

 今回のセミナーを開催するにあたり、母国メキシコについて調べたところ、メキシコシティに住む多くの日本人が、メキシコでの生活に適応していることを知り驚きました。スペイン語を話すこと、食べ物に慣れること、異なる価値観や習慣に適応することは、彼らにとって大きな挑戦だと思います。メキシコに住む日本人の数は1万人強ですが、日本人としてのアイデンティティを100%保持する人もいれば、自らを国際市民と考える人、メキシコにとどまりメキシコ国籍を取得して生活することを決める人もいるなどさまざまで、調べていて大変興味深かったです。では、アイデンティティが人によって異なるものである場合、どのように定義すればいいのでしょうか。

メキシコ・クエルナバカ市にある日本風の劇場「Sumiya」(提供:kayak.com)

セミナーでは、アイデンティティにはさまざまな意味があるが、一般的には、誰かを特徴づける要素の組み合わせであると説明しました。この特徴づけは、個人的なものから集団的なもの、国家的なもの、さらには世界的なものまで、さまざまなレベルがあります。例えば、「ドイツ語を母国語とする人」といえば、ドイツ人だけでなく、オーストリア、スイス、リヒテンシュタインの人などさまざまです。

食べ方、所作、反応、特定の場面での振る舞いなどはどうでしょうか。もしある人が完璧なスペイン語を話すとしたら、それはその人がメキシコやスペイン、ラテンアメリカで生まれ育ったことを意味するのでしょうか?もしその答えがNOなら、その人のアイデンティティの定義はより複雑になるかもしれません。また、アイデンティティは人生の中で変化し、状況に適応し続けるものだという考え方もセミナーで話しました。例えば、国レベルでは大まかには同じ特徴を国民は共有していますが、地域的なレベルに違いを向けると、その国のアイデンティティはより複雑になると思います。

 

アボカド寿司:日本とメキシコの典型的な国の味が一つの料理に合体しています。(提供:ameblo.jp)

箕面市が取り組んでいる国際交流は、日本文化を学ぶために箕面市に訪れる人々にとって、経験を豊かにし、アイデンティティをより充実したものにしてくれていると日々感じています。例えば毎年、国際友好都市のメキシコ・クエルナバカ市のモレロス大学箕面研修生や、クエルナバカ市からの市民訪問団を受け入れることによって、彼らの人生に新たな体験を吹き込んでいます。こういった箕面での経験は参加者一人ひとりの人生の一部となり、ここで経験したことをきっかけに、人生の目標を新たに設定することを決めた人も少なくないです。箕面で得た新たな経験や視点は、彼らに自分自身のアイデンティティをより広く認識させています。アイデンティティとは本質的に個人的なものであり、新しい経験によってそれを拡大し、豊かにし続けることができるのです。

1992年以来、箕面はメキシコの大学生や市民の訪問団を受け入れてきました。

2つの国(あるいは2人の人間)が互いに大きく異なっていても、共通点を見出すことは出来ますが、一方で大きな違いもあります。 相互理解と友好関係を深めるために、国際交流に携わる人たち自身が国と国とを繋ぐ架け橋となります。例えば、私たち二人の国際交流員がメキシコやニュージーランドについて行っている活動もその「架け橋」のひとつです。 その「架け橋」には、取り組むべき多くの疑問や課題もあります。例えば、異文化や考え方の違いがあるなかで二国の間で友好的な関係をどのように築き、誤解や勘違いを避けるべきでしょうか。言い換えれば、異文化の違いを横に置くのではなく、その違いこそが国際社会のアイデンティティを豊かにするということを認識し、国際的な視野を広げるということです。

私たち国際交流員は来年もきっと同じような興味深いテーマを見つけ、セミナーを開催すると思いますし、今からとても楽しみです。みなさんも来年ぜひご参加ください!

モミジーヌセミナーを開催したらいいモミ~


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ハット市との30周年記念事業がスタート!

2025年03月03日 | 国際交流員から
 

Kia ora! (マオリ語の挨拶)
国籍:ニュージーランド(NZ、アオテアロア)
氏名:トレース
職業:箕面市国際交流員
趣味:イラスト、アニメ、ビンテージ服

皆さま、こんにちは!
February is the shortest month of the year, so my blog is a little bit late, sorry!(英語:2月は一年に最も短い月なので、今月のブログが少し遅れていて、ごめんなさい!)

今年はいよいよ、箕面市とNZにあるハット市の国際協力都市提携が30周年を迎える年です!ちなみに、個人的な話ですが、私は姉妹都市提携の約一ヶ月後に生まれましたので、今年で30歳になります。30周年も30歳になることも両方、楽しみな気持ちでいっぱいです!
今年は始まったばかりですが、すでに色んな姉妹都市交流活動があるので、今回のブログで紹介します。

ハット市伝統工芸グループ「フィリア エ タンガタ」との文化交流

1月8日から11日まで、ハット市から「フィリア エ タンガタ」のグループが来日し、色んな文化交流活動ができました。グループの皆さまがNZの先住民のマオリであり、6週間にわたって、日本各地で日本とマオリの伝統的な工芸や芸術の交流を行いました。箕面市に来られた後は、さっそく工芸交流活動に入りました。

初日の8日に勝尾寺を訪れ、寺のシンボルの一つである勝ちダルマを伝統的なマオリ模様やマントでアレンジしました。長い交流期間の初めに成功を祈願する絶好の機会となり、今後そのだるまを勝尾寺で展示する予定です。

9日は、中央生涯学習センターの茶室にて、箕面市茶華道文化連盟による茶道体験と、箕面市ハット市友好クラブによる書道と着付け体験を行いました。

10日に郷土資料館を訪れた後、箕面市長を表敬訪問しました。

そして、最後に、11日に「マオリの伝統的なマント作りワークショップ」を開催し、グループのみなさんの指導のもと市民の参加者と一緒にマオリの伝統的な織り物の体験ができました。

短い間でしたが、箕面市で日本とマオリの文化交流ができて本当に嬉しかったです。
私自身も皆さまからの情熱をもらい、今後マオリの言語と工芸により力を入れたい気持ちになりました。

箕面市ハット市国際協力都市提携30周年記念訪問

続きまして、原田市長を始め、箕面市の訪問団が2月1日から7日までニュージーランドを訪れました。箕面市として公式の訪問団をハット市に派遣したのは約6年ぶりで、私が通訳として参加することができました。訪問の間、ハット市を視察し、姉妹都市関係を深めるとともに都市開発などについて学ぶこともでき、貴重な機会となりました。

ハット市が記念式典のセレモニーを開いていただいて、キャンベル バリー市長をはじめ、過去30年の間箕面市と関係を支えてきた約60名の参加者とお会いすることができました。個人的に、自分の故郷のNZにて大好きな日本との交流に触れることができて、そしてNZの魅力を訪問団のみなさんに紹介することができて、本当に感動しました(誇りに溢れていて、涙を抑えきれず・・)。

訪問団の一人が仰った「オンラインの画面越しではホンギ(マオリの伝統的な鼻と鼻の挨拶)ができない」のように、この経験を通じて、実際に現地へ行かなければできないことがあると、心から実感することができました。ハット市の皆さまの温かいマナーキタンガ(マオリ語で「おもてなし」)をもらい、今後の交流にもっと力を入れる決心がつきました!

訪問後、箕面市に戻って、「フィリア エ タンガタ」の皆さまから連絡が来ました!すでに6週間の交流を終えていて、帰国する前にもう一回箕面に行きたいと言われました。私がなによりみなさんと再会したくて、一緒に箕面大滝に行くことにしました。私も彼らもかなり疲れていましたが、滝道を歩きながらそれぞれの経験で成長したことなどについて語り合い、お互いにとっての良い締めくくりとなりました。

今後の大きな記念事業についてですが、5月24日(土曜日)に30周年記念イベントの「ニュージーランドフェア」を箕面キューズモールにて開催する予定です。詳細が決まり次第お知らせしますが、とりあえずご自身のカレンダーにメモして下さい!

他のブログに興味があれば、「国際交流員から」のボタンからご覧ください!
箕面市はNZとメキシコと姉妹都市関係があり、国際交流員の私とオーランドさんがそれぞれの国の文化を紹介しています。

それでは、カ・キテ!(マオリ語で「またね!」)!





< マオリの伝統料理は「ハンギ」、
  鼻と鼻の挨拶は「ホンギ」モミ~


 
箕面市では、2月1日から3月31日まで、統一キャンペーン「今すぐ自治会に加入してください!自治会を結成してください!」を行っています


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メキシコの新年の伝統

2025年01月23日 | 国際交流員から

グラスに12粒のブドウを入れ、それぞれのブドウに新年の願いを込める。(提供:lavozdeyopal.co)

¡Feliz año nuevo! (「フェリス アニョ ヌエボ!」日本語:明けましておめでとうございます。) 皆さんはどのようにお正月を過ごされましたか?私は初めて鏡餅を家に置きました。年末、多くの家庭や公共の場では、しめ飾りのほかに、とても柔らかそうでかわいらしい白いものが置かれていることに気づきました。それが米でできていること、そして鏡餅の意味を知り、私もこの伝統を体験してみたいと思ったからです。新年を迎えて数日後、鏡餅を開いて小さく切り、茹でて朝食として食べました。こんなことをしたのは初めてで、日本特有の慣習だと感じました。新年を祝う慣習は世界中にたくさんあり、刷新、変化、成長といったコンセプトを表現しています。今回はメキシコの新年の風習をいくつか紹介しましょう。

 ¡Hola! (スペイン語の挨拶)
 国籍:メキシコ(México)
 氏名:オーランド(Orlando Zamora)
 職業:国際交流員
 趣味:水泳、習字、登山、ファッション

31日の夜は「過ぎ去った夜」(大晦日)とも呼ばれる非常に重要な日で、この日に新年のすべての準備をしますが、特に年越しディナーが行われます。メキシコでは、家族が一堂に会し、たくさんの料理(豊かさや富を象徴する)を食べて新年を迎えるのが一般的ですが、親戚だけでなく、友人や近所の人、ゲストも参加することがあります。このような機会には、正式な招待状を作る必要はないので、突然の来客や遠方の親戚が来ることもよくあります。

新年の夕食に家族全員が集まる様子(提供:foodandpleasure.com)

大晦日の年越しディナーは、出席者全員が一人前を食べられるよう、たっぷりとした量になっています。料理の内容については、厳密な決まりはなく、各家庭にそれぞれの習慣がありますが、共通している点がいくつかあります:

1.下着やアクセサリーも含め、全員が新しい服を着ます。それが難しい場合は、少なくとも1着は新調します。自宅や親戚の家などで行われる場合でも、全員がフォーマルな服装をすることが多いです。、さらに、下着に関するもうひとつの言い伝えがあります。ある色の下着を身につけると、ある幸運を引き寄せると言われています。例えば赤い下着は、新しい年に愛が見つかるように、あるいはカップルとしての生活がより強固なものになるようにという願いが込められています。黄色の下着はお金と富を示します。もちろん、メキシコではこのテーマもユーモアに受け止められていますが、実際、12月末になると、店にはこの日限定の下着が並びます。

男性も女性も、その意味に従って色のついた下着を身につける。

2.料理、レシピ、分量、食材は地域によって異なりますが、七面鳥、タラ(鱈)、豚のモモ肉やロース肉などが一般的に食べられます。七面鳥はメキシコで昔から食べられている鳥で、大きいので、お客さんが多いときの料理に最適です。私の実家では、子供の頃、七面鳥をフルーツジュースに漬けてふるまっており、その準備を手伝っていました。また、バカラオと呼ばれるお正月の特別料理もあり、これは一緒に調理されるタラの名前でもあります。バカラオは風味が特に強いので、この季節の私のお気に入り料理です。

左上:七面鳥が描かれた12世紀のマヤ文明の写本。(提供:iei.unach.mx)   
右上:七面鳥(提供:laopinion.com) 
左下:七面鳥のオーブン焼(提供:cookpad.com) 
右下:七面鳥の付け合わせ(提供:francescosgelato.com)

左上:タラ・鱈 (提供:ohblog.ohgar.com)
右上:タラの塩干し(提供:bacalaobueno.com)
左下:塩干しを水で戻したタラ(提供:bonviveur.es)
右下:タラからのバカラオという料理(提供:clamato.com)

3.12粒のブドウを食べるという、もともとスペインから伝わった伝統もあります。年の変わり目には、家族で「鐘つき」の音を楽しみにしています。鐘つきとは、もともとは古い掛け時計の12回のチャイムのことで、12時、つまり新しい1日の始まりを示すものでした。現在では、家族でチャイムを知らせる放送をテレビかスマホで見るのが一般的です。そうでない場合は、時計を見ながら、真夜中までの12秒間、家族自身が声に出してカウントダウンをします。

ブドウの食べ方にもいろいろなバリエーションがあります。日付が変わる数分前であったり、鐘つきに合わせて食べたりします。元日0時1分前に始めて0時1分後に食べ続けることもあります。鐘つきが鳴っている間にブドウを食べ、同時に静かに願い事をします。私が子供の頃は、鐘つきが終わる前にできるだけ早くブドウを食べようとするのがとても楽しかったのを覚えています。もちろん、大人はもっと自由気ままにブドウを食べます。ブドウは皮ごと食べ、紫ブドウや緑ブドウがあります。

それぞれのブドウは願いを表し、年間合計12個の願いが叶うように、という意味が込められています(提供:eluniversal.com.mx)

皿などの食器を割るなど、新年を迎えるための小さな習慣は他にもたくさんあります。家の中に欠けたり割れたりした皿があれば、大晦日に割ることがあります。そのような皿は、この1年間の否定的なこと、あるいは忘れるべきこと、克服すべきことを表しています。本来は古くて割れた皿でなければならないですが、今では多くの人が普通の皿を割ることもあります。また、埃を吹き飛ばすような力強い動作で家の入り口から外へほうきで掃く儀式もあります。この行為は象徴的なものであり、日本の大掃除と同じように徹底的に掃除をしたこと表す動作です。他にも、棚の上などにシナモンスティックを結んだり、家の隅にコインを置いたりする習慣もあります。

左上:部屋の隅にコインを置くことで、金運の上昇を象徴しています。(提供:gestion.pe) 
右上:シナモンは豊富を象徴しています。(提供:infotep.com.ar)
左下:家の汚れ(家庭の中の否定的なもの)を一掃する様子。(提供:hola.com)   
右下:去年の否定的なこと(不要になったもの)を割って処分する様子。(提供:lanacion.com.ar)

国によって新年の迎え方はさまざまです。私にとっては、門松やしめ飾り、鏡餅など日本の新年を象徴するものをあちこちで見かけ、新年を迎える気持ちが一気に高まりました。

最後に、3月8日(土)に箕面市役所で私たち国際交流員によるセミナーを開催いたしますのでよろしければぜひご参加してください。ニュージーランドとメキシコの文化やアイデンティティにについて話します。詳しくは下記リンクをご覧ください。↓

3月8日(土)開催! 国際交流員による人権セミナー『メキシコとニュージーランドの人にとってのアイデンティティ』

七面鳥が食べたいモミ~


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ニュージーランドでのメリーなクリスマスの過ごし方

2024年12月25日 | 国際交流員から

Kia ora! (マオリ語の挨拶)
国籍:ニュージーランド(NZ、アオテアロア)
氏名:トレース
職業:箕面市国際交流員
趣味:イラスト、アニメ、ビンテージ服
 

皆さま、こんにちは!
It has gotten cold so fast this year!(英語:今年は寒くなるのが早かった!)
毎年、クリスマスをどのようにお過ごしですか?
今回のブログでは、NZのクリスマスについて紹介したいと思います!🎅

NZで最も休暇を取る時期はクリスマスです。12月25日と26日が祝日で、職場によっては、もう少し長く休業をする場合があるので、長期休暇になることもあります。さらに、学校の夏休み(12月中旬から1月末まで)もクリスマスと重なりますので、家族で里帰り旅行に行くことが多いです。

クリスマスの日(25日)

クリスマスの祝い方は家庭によります。私の家庭はほとんど無宗教ですので、クリスマスは文化的な習慣として祝います。家庭の民族や宗教によって、クリスマスを祝うこともありますし、他の祝日を祝うこともあります。例えば、インドのヒンドゥー教のディワリ祭(10月下旬~11月上旬)もNZで盛大に祝われます。
私の場合、クリスマスの日は母方の家族と過ごします(父方より母方の親戚が多いためですが、父方の家族とは別の日に過ごします)。親戚の家に家族全員が集まって、以下のようなことをします。

  • Christmas Dinner(クリスマスディナー)
    12月25日午前11時ごろ、親戚の家に到着します。料理を持ってきて、仕上げてから「クリスマスディナー」を昼ごろから食べ始めます。料理は「シャンパンハム」(ハチミツ風味のハム・レッグ丸ごと1本)がほとんどですが、バーベキューやローストチキンなどもあります。

クリスマスのシャンパンハム
写真提供:Tim Dawson via Wikimedia Commons

  • Secret Santa(シークレットサンタ)
    その次に、プレゼント交換を始めます。「シークレットサンタ(内緒のサンタ)」では、事前に名前を引いてその人宛のプレゼントを用意します。そして、プレゼントを渡す人が誰か分からないように「サンタさんから」として匿名にしたプレゼントをクリスマスツリーの下に置いておき、皆が集まってから交換します。ちなみに私の家族では、カードに詩を書く習慣もあります。基本的に親戚の中から男性1人が「サンタさん」役に指名されて、皆さんにプレゼントを渡していますが、冬用の衣装を夏に着ると、辛そうです!

クリスマスツリーの下にプレゼントがいっぱい!

  • Christmas Dessert(クリスマスデザート)
    プレゼント交換が終わってからは、デザートの時間です!ドライフルーツで作られている伝統的なクリスマスケーキや、NZ名物である「Pavlova」(パブローバ、あっさりしたメレンゲのケーキ)がよく出てきます。生クリームや新鮮なイチゴやチェリーと一緒に食べます。一年ぶりの親戚と一日中おしゃべりしてから、夜10時ごろに帰ります。

私のクリスマスの写真記録はデザートだらけ
(左:パブローバ、右上:新鮮なフルーツとチョコレートディップ、右下:色んなクリスマスデザート)

クリスマス前後の祝い

  • 夏中はKiwi Summer(キウイサマー)
    夏であることに加え、クリスマスの時期がNZで最も長い休暇期間ですので、ゆっくりと過ごすことで気分転換になります。この時期の愛称は「Kiwi Summer(キウイサマー)」です。
    ビーチでピクニックをして、NZ夏の定番である「Fish and Chips(フィッシュアンドチップス)」を持ってきて食べます!普段はフィッシュアンドチップス専用の店でテイクアウトの注文をするのですが、フィッシュとチップスだけではなく、色んな揚げ物がのせられています(例えば、揚げしらすのホワイトベイトフリッター)。私なら必ず追加で注文するのは「パインアップルリング」(衣で揚げたパインのスライス)です!
    ※地元住民しか知らない裏技:フィッシュアンドチップスを注文するとき、普通の塩かけの代わりに「Chicken Salt(チキンソルト、鳥の味付け塩)」で注文するとよりおいしいです。

フィッシュアンドチップス

  • 26日はBoxing Day(ボクシングデイ)
    クリスマスの次の日は、NZではボクシングデイと呼ばれています。名前の由来は定かではないですが、私は子どもの頃から「プレゼントの箱を片付ける日だから『Boxing(箱にする)』」という意味で知っています。
    NZではボクシングデイ当日がおそらく一年で最大の販売日であり、多くのお店でプレゼント用の残っている商品等のセールが行われます。

  • 31日はNew Year's Eve(ニューイヤーズ・イブ)
    日本との大きな違いは、お正月とクリスマスの目的が逆です。クリスマス当日は家族と過ごす日で、大晦日は友達と夜12時までパーティをします。クリスマスディナーの残り物もまだ余っていれば、それを31日に皆で食べきります!12時まで起きていれば、市内の花火や、自宅からの花火を楽しみます。お正月の日は徹夜の後回復する日です。

数年前、ビーチの近くに住む友達の家へニューイヤーズパーティをしに行きました!

クリスマスは楽しい時期ですが、私にとってクリスマスの少し大変なところは、当日までの慌ただしさです。日本のお正月も同じだと思いますが、家族で大慌てで準備することがストレスになって・・そういうところに関しては、たまに日本でゆっくりとクリスマスを過ごすのもいいですね!
日本でクリスマスを過ごすと、暖かい服を着てイルミネーションを見に行ったりすることができるので、NZより典型的なクリスマス・ムードを味わえます。
今年は残りわずかですが、年末年始を楽しんで、のんびりお過ごしください!

今年、ゆずるくんとモミジ~ヌのクリスマスカードを描いてみました!

【イベント開催のお知らせ】
「ニュージーランド・マオリの伝統的なマント作りワークショップ」

最後に、速報です!来月2025年1月11日(土曜日)、マオリの伝統工芸グループが本市を訪問し、「ニュージーランド・マオリの伝統的なマント作りワークショップ」を開催します。詳細や申し込みについては、市のホームページをご覧ください。

他のブログに興味があれば、「国際交流員から」のボタンからご覧ください!
箕面市はNZとメキシコと姉妹都市関係があり、国際交流員の私とオーランドさんがそれぞれの国の文化を紹介しています。

それでは、メリ・キリヒメテ(マオリ語で「メリークリスマス」)!



< ウィー ウィッシュ
  ユー ア モミ クリスマス~

 

箕面市では、12月1日から1月31日まで、統一キャンペーン「阪神・淡路大震災から30年 ~今、できることを始めよう~」を行っています


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冬といえば、ポンチェ

2024年11月29日 | 国際交流員から

ポンチェにサトウキビを加えます。
(提供:vidabonita.net)


¿Vamos por un café?(「バモス ポルン カフェー?」日本語:コーヒー飲みに行かない?)

ここ数日、気温が徐々に下がり、冬が近づいていることを実感しています。冬は私が最も好きな季節なので、とても嬉しいです。私の場合、あまりに寒いときは、温かいもの、ちょっと甘いもの、とろっとした飲み物が欲しくなります。今回このブログでは、メキシコで、特に冬によく飲まれ、クリスマスや新年には欠かせないポンチェのレシピを紹介するのがいいと思いました。

¡Hola! (スペイン語の挨拶)
国籍:メキシコ(México)
氏名:オーランド(Orlando Zamora)
職業:国際交流員
趣味:水泳、習字、登山、ファッション

メキシコでは寒くなり、クリスマスや新年が近づくと、誰もがポンチェのことを考え始めます。ポンチェとは簡単に説明すると、様々な香りの果物やスパイスを2、3時間煮込んだ後ねかせて作られたノンアルコールの甘い飲み物です。

とても香り高い飲み物です。
(提供:milenio.com)

ポンチェは果物や果汁を含む飲み物という点で、パンチやサングリアと似ており、パーティーや卒業式などでパンチボウルに入れて大量に出されます。違いは、メキシコのポンチェはアルコールを含まず、メキシコの典型的なフルーツを使い、冬にのみ飲まれることです。ポンチェの舌触りは甘酒によく似ており、非常に軽いシロップのようなものです。この感触は、「テホコテ」と呼ばれる果実のおかげだと言われています。

テホコテは、小さな黄色いリンゴに似た甘酸っぱい果物です。
(提供:directoalpaladar.com.mx)

ポンチェはメキシコで親しまれている飲み物ですが、商品化はあまりされていないです。近年、加工されたポンチェを販売するブランドも現れましたが、店頭で見かけることはまだ稀だと思います。おそらく、ポンチェは、作りたての熱い状態で飲むことが醍醐味とされているため、店頭で売ることが難しいのだと思われます。家族や友達、近所の人々と作るために、みんなで集まって時間を共有することが出来るという点も、ポンチェが人気である理由の一つです。

ポンチェは大きな鍋で作ります。
(提供:elsoldehermosillo.com.mx)

メキシコの伝統的なクリスマス行事であるポサダスでは、ピニャータ(くす玉みたいなもの)を割ったりしますが、その際、出席者には必ず1杯ずつポンチェが振る舞われます。最初の1杯は無料ですが、2杯目以降は状況に応じて有料(約70円相当)となります。ポンチェはとても熱い状態で出されるのですが、常温になる前に飲み干した方がよりポンチェの美味しさを味わえます。1つの興味深い特徴は、提供されるポンチェには液体だけでなく、調理された果物の一部も含まれていることです。液体がなくなったら、フルーツをもう一度煮て、またポンチェを作ることもできます。作ってみてはいかがでしょうか。レシピはこちら:

 

ポンチェ

(量はお好みで、果物はすべて小さく切って全てを水で煮る)。

グアバ 

テホコテ (甘酸っぱい果物)

プルーン

レーズン

リンゴ

タマリンド

サトウキビ

ドライ ハイビスカスの花

ピロンシージョ(沖縄の黒糖みたいなもの)

シナモン

 

日本で簡単に手に入らない材料(テホコテ、タマリンド、サトウキビなど)のかわりになれるものを入れたらいいと思います。

ポンチェの材料は多種多様
(提供:masienda.com)

ポンチェ以外にもメキシコには、独自の伝統的な飲み物やメキシコ人の味覚に合わせた飲み物がいくつかあります。例えば、テキーラ、プルケは、同じ植物であるリュウゼツランから作られる2つのアルコール飲料です。また、カカオやチョコレートを原料とする飲み物も多く、チャンプラード、チラーテなどがあります。トウモロコシから作られる飲み物には、アトレ、ポゾール、などがあります。皆さんもメキシコに行く際に、ぜひ飲んでみてください。

ポンチェを飲みながら ¡Feliz Navidad! (「フェリス ナビダー!」日本語:メリークリスマス)。

< ポンチェを作って飲みたいモミ~


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ニュージーランドの「ポイ」で踊ってみよう!

2024年10月29日 | 国際交流員から


 Kia ora! (マオリ語の挨拶)
 国籍:ニュージーランド(NZ、アオテアロア)
 氏名:トレース
 職業:箕面市国際交流員
 趣味:イラスト、アニメ、ビンテージ服

皆さま、Happy Halloween(ハッピーハロウィーン)!🎃

10月31日のハロウィーンにはお菓子を交換したり、仮装をして楽しむイメージですが、NZではハロウィーンはそれほど祝われていないと思います。でも、私の実家では「『トリック・オア・トリート』と子どもたちが来るかもしれない!」と言い訳にしてスイーツを買って食べます。
さて、今回のブログはハロウィーンについてではなくて「Poi(ポイ)」です!

10月12日「アートフェス@箕面船場ひろば」のイベントで、国際交流員のブースを設置しました。去年のアートフェスにも参加しましたが、今回は「ダンス」のテーマと合わせて、新たなチャレンジでNZの「ポイ」を作って踊るワークショップを行いました!

「姉妹都市を紹介するクラフトを作って遊ぼう」のブースにて、
参加者とNZの「ポイ」とメキシコの「ピニャータ」を作りました!

そもそも、「ポイ」とは何でしょうか?

「ポイ」とは

ニュージーランドの伝統舞踊に使われている「ポイ」

「ポイ」はマオリ族(ニュージーランドの先住民)の「カパハカ」という伝統舞踊で使うものです。
マオリ語では:

  • 「Poi(ポイ)」=「ボール、玉」
  • 「Kapa Haka(カパ ハカ)」=「列になって 踊る」
    (「ハカ(踊り)」とも呼ぶ)

ポイを使うときは主にハカを踊るときや、マオリ民謡を歌うときに限られています。そのため、伝統的な儀式やマオリ文化のイベントで見ることが多いです。多くの学校でカパハカの部活があり、カパハカの全国大会に出たりすることもあります。そして、普段はポイを回すのは女性とされていますが、だれでも回せます!

カパハカの演奏でポイを回している様子
(写真提供:James Heremaia)

ポイは元々何のために作られたかと言うと、様々な説がありますが、最も多いのは、手首や腕の筋肉を鍛えるためのものという説です(細かく編むためや、戦いに備えるため)。他にも霊的な儀式に使われ、モア(絶滅された鳥)の卵を運ぶための籠から始まったとも言われています。

「ポイ」の作り方について

ポイの作り方

 NZでは、出来上がったポイをお土産として売っているところもありますが、個人的には自分で作る方がおススメです。材料が少なく、作り方が簡単で、毛糸や生地の色を変えることも可能ですので自分の好みに合わせることもできます!

一般的なポイは赤、黒と白の3色の毛糸と白いビニル袋(または生地)で作られています。その3色がマオリ芸能で最も使われる色の組み合わせです。各色が象徴している意味について複数の定義がありますが、組み合わせると霊界・人間界・自然界の一体化を象徴していると言われています(マオリ文化以外のポリネシアの文化にも同じ使い方があります)。

ポイの頭(ビニル袋の部分)の中に綿やティッシュを入れており、そうすると回すときに丁度いい重さになります。しかし、伝統的なポイはNZのマオランやガマ(植物)で作られていました(伝統的なかごやマントと同じ作り方)。伝統的な製法で作るとかなり硬くてケガをしやすいので、現代では飾る用として贈り物にすることもあります。

20世紀初頭のポイ(サウスカンタベリー博物館)
(写真提供:Lianne Maitland via Wikimedia Commons

他には、ポリネシアの文化にもポイのようなものがあり、ハワイで観光客用の演奏用の「ファイアーポイ」などもあります。他にLEDライト付きなどの「モダーンポイ」もありますが、NZから生まれた文化ではなく、「ポイ」を借用語にしている大道芸らしいです。色んな国でポイと似てる文化があります!

「ポイ」の踊り方について

ポイの簡単な回し方

「ポイ」には色んな回し方があり、文章では説明しづらいので、動画を見ながら練習するのがオススメです!
ポイを回すとき、左右に回すのが自然に感じるかもしれませんが、まずは前後に回すようにしてください。また、ポイのひもが長い場合、手首にぐるっと止めると長さを調整できますので、ひもを長く作る方がオススメです!(毛糸で作るとき、編んでも短くならない長さにするように注意)

ポイは必ず2個でできていますが、1個だけを回す振り付けもあります!

私は初めてポイに触れたのは小学校の授業でしたが、最初は上手に踊れませんでした。アートフェスのブースでは、初心者でもすぐに上手に踊れた方がたくさんいて、楽しんでもらえた様子を見ると、ポイを紹介することができて良かったと思いました!

このブログを読んでNZのポイについて興味を持ってくれたら嬉しいですし、参考にして作って踊ってもらっても大歓迎です!

他のブログに興味があれば、「国際交流員から」のボタンからご覧ください!
箕面市はNZとメキシコと姉妹都市関係があり、国際交流員の私とオーランドさんがそれぞれの国の文化を紹介しています。

それでは、カ・キテ!(マオリ語で「またね!」)!






  ポイを回すだけでも意外と難しいモミ!~

 

箕面市では、9月1日から10月31日まで、統一キャンペーン「オレンジゆずるバスでお出かけしよう!」を行っています


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自分の国の歌を通して感情を共有する

2024年09月30日 | 国際交流員から

メイプルホールでポーズをとった2024年の研修生たち

 

¡Finalmente empieza a refrescar!(「フィナルメンテ エムピエサ ア レフレスカール」日本語:やっと涼しくなりましたね!)

¡Hola! (スペイン語の挨拶)
国籍:メキシコ(México)
氏名:オーランド(Orlando Zamora)
職業:国際交流員
趣味:水泳、習字、登山、ファッション

今年も9月4日から24日まで、モレロス大学の研修生が日本語の授業を受け、日本文化を学ぶために箕面市に来ました。11月のブログで、彼らの本市での経験について書きますが、今回は、メキシコの歌とアイデンティティについて話しましょう。今年来日したモレロス大学の研修生たちは、来日前に、歓迎のお礼として、メキシコの歌を披露することを決め、メキシコで練習してきました。

歌は私たち自身の思いやアイデンティティを伝えることができる、大切なコミュニケーション方法だと思うので、彼らの提案を受け、私はとても楽しみにしていました。メキシコでも何度か練習を重ねたようですが、箕面に到着してからは、予定が詰まっているスケジュールの中でもさらに練習を重ねていました。

メイプルホールで部屋を用意し、練習を始めました。最初はあまりうまくいかず、彼らが少し緊張して心配しているのがわかりました。それぞれが改善点を認識しながら、練習を続けました。いつの間にか時間が遅くなってしまったので、練習を終えて家に帰ることにしました。そして、披露するフェアウェルパーティーの日を迎えました。本番では、練習の成果を出し切り、素晴らしい歌を披露してくれました!

メイプルホールのプレイルームでの練習

とても感動的で、私自身もメキシコの文化に触れることができました。聴いた人たちも感動していた印象を受けました。彼らが選んだ歌は「México en la piel(メキシコを肌に感じる)」という曲です。この表現の意味は、私たちが大切にしているものに対して抱く感情は、心で感じるだけでなく、身体的にも感じるということだと考えます。

以下はその歌詞の抜粋です(意訳):

「歓迎の気持ちを込めて
キスの感動とともに
海を眺めるように
美しい日の出を発見するように
それがメキシコの感じ方、メキシコの感じ方
メキシコはあなたを包み込み、あなたはメキシコを味わう
そうやってメキシコを肌に感じる」

多文化交流センターのコムカフェで開催された研修生のフェアウェルパーティで披露

研修生たちは日本に来ていろいろなことを学び、日本文化とメキシコ文化の両方を体験したことで、ホストファミリーや様々な日本人との関わりを通して自国のことを伝えたいという気持ちが強くなったと思います。研修生達が箕面市に来た目的は達成されたのではないかと思います。

モミジーヌ < 私も歌ってみたい...モミ~

 

 


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ニュージーランドへの里帰り旅行

2024年08月13日 | 国際交流員から

ニュージーランドで見た絶景の数々

Kia ora! (マオリ語の挨拶)
国籍:ニュージーランド(NZ、アオテアロア)
氏名:トレース
職業:箕面市国際交流員
趣味:イラスト、アニメ、ビンテージ服

皆さん、こんにちは!
ニュージーランド(以下、NZ)出身の国際交流員トレースです。今回のテーマは「NZへの里帰り旅行」ですが、その前にことわざを紹介します!

日本語で「わが家にまさる所はない」、そして英語で「Theres' no place like home(ゼアーズ ノー プレイス ライク ホーム)」と言いますが、NZのマオリ語では・・

「Kia mau kite tokanga nui-a-noho」
(キア マウ キ テ トカンガ ヌイ ア ノホ)

・・と言います!直訳すると意味は少し違いますが、趣旨が一緒です。

そんな我が家を訪れるために、先月、里帰り旅行でNZに行ってきました!2021年11月に箕面市で暮らし始めてから初の里帰りでしたので、およそ2年半ぶりでした。
私は日本を第二の故郷だと思っていて、日本の夏祭りや行事に参加したかったのですが、日本の夏の湿気にかなり弱いのでNZへの旅行を企画しました。NZでは冬の間そんなに寒くなく(通常7~12度)、風が強くて雨の日が多いですが、滞在した間の半分ほどはいい天気に恵まれました。

車から見た農場の羊(緑にある白い斑点)

最初は国際空港のオークランドに到着してから、国内便でウェリントン市(首都)へ行き、郊外部にある実家に着きました。

2022年に新しくできた「WELLINGTON(ウェリントン)の「I」になる」フォトスポット

実家で父の家庭料理を食べたり、久しぶりにブラウニーなどのお菓子を作ったり、ゆっくりと過ごすことができました。また、市内で友達と会いました。普段から一緒にカフェやレストランに行くことが多いので、今回も友達と何軒もの店を巡って、地元のコーヒーやクラフトビールを楽しみました。初めて書いたブログでもウェリントン市について紹介しましたので是非ご覧ください!

おいしかった料理
カフェ・レストラン外食(上列、左から):本日のパスタ、アボカドトースト、ビーフフォー
ファストフード(中央列):ミンチチーズパイ、チキンクランベリーピザ、フィッシュアンドチップス
父の家庭料理(下列):カルボナーラ、鶏肉と野菜のロースト、ビーフキャセロール

せっかくのNZ旅行でしたので、箕面市と姉妹都市であるハット市も訪問しました。ハット市は同じウェリントン地域にありますので、すぐ行けます!
そこで箕面市と交流活動をしている方々と会い、彼らからのおもてなしを受けました。日本への情熱も感じて、嬉しかったです。

左上:ハット市役所内「姉妹都市」の看板
右上:議会室にある「トゥクトゥク」(マオリの伝統的な格子細工)
下:箕面市とハット市の間の国際交流拠点として整備された「ハット箕面友好ハウス」、そこで活動をしている「表千家茶道クラブ」

また、在来種の保護施設・自然散策エリアの「ジーランディア」にも行きました。そこで保護されている自然散策エリアに入ると、在来種の動物(特に鳥)を見ることができます(絶滅の危機に瀕しているため、野生ではほとんど見られません。保護施設の周囲には外来動物が入らないようにフェンスが設置されています)。
私は特に鳥に夢中になっているわけではありませんが、NZの動物の中で一番独特なのは在来種の鳥たちですから、それらは本当に「タオンガ」(マオリ語:国の財産)だと思っています。今回は平日に行ったため、周りにほとんど人がいない状態で国の財産を見ることができて感動的でした。鳥について興味があれば、以前のブログに詳しく書いています!

左:タカへとツーショット(約500羽しか存在しないNZの飛べない鳥の一種)
右上:ケルル(通常の鳩より2~3倍大きいニュージーランドバト)
右下:トゥアタラ(「生きた化石」と呼ばれるムカシトカゲ)

最後に、国に帰り、不思議に感じたことを少し説明します。
久しぶりにウェリントン市の都心部を歩き回り、街並みはほとんど変わっていませんでしたが、不思議な時間の経過を感じました。箕面市で暮らし始める前、市内へ何年間も通っていたときは、街ですれ違う人の顔をなんとなく無意識で覚えていました。今回はそこにいる人々が代わったと感じて、タイムリープをしたかのようでした。そういう気持ちも「リバース(逆)カルチャーショック」とも言えるでしょうか。皆さん、自分の故郷を離れて久しぶりに帰ったとき不思議に感じたことがありますか?

市内を歩くと知り合いに出くわすことも珍しくないので、たまたま数人の友達と会うことができました。日本の暮らしでは、NZから旅行で来ている数人の友達に会うことができますが、久しぶりに会えた友達も含めて、みんなで遊びに行けて本当に嬉しかったです。「わが家にまさる所はない」を実感することができた里帰りでした!


街並み

他のブログに興味があれば、「国際交流員から」のボタンからご覧ください!
箕面市はNZとメキシコと姉妹都市関係があり、国際交流員の私とオーランドさんがそれぞれの国の文化を紹介しています。

それでは、カ・キテ!(マオリ語で「またね!」)!




  8月は暑いモミッ!無理をしないでね~

 

箕面市では、6月1日から8月31日まで、統一キャンペーン「あなたの大切な一票が未来の箕面を築きます 8月25日は箕面市長、市議会議員選挙」を行っています


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モレロス大学の研修生の箕面市での暮らし

2024年07月26日 | 国際交流員から

去年の研修生が箕面大滝に向かう様子

¡Qué calor!(「ケ カロール!」日本語:とても暑い)日本とは対照的にメキシコの最近の天気は14度から22度です。夏なのに、不思議でしょう?

¡Hola! (スペイン語の挨拶)
国籍:メキシコ(México)
氏名:オーランド
職業:国際交流員
趣味:水泳、読書、山登り、ファッション

2025年、モレロス大学箕面研修生受入は第30回を迎えます。故 深原先生の発案で1992年に始まったこのプログラムは、箕面市と国際友好都市であるクエルナバカ市にあるモレロス大学の研修生が箕面に滞在し、日本語を学び、日本の家庭で生活する中で、箕面、大阪、関西を知り、日本文化への理解を深めることを目的としています。

コロナ禍の影響で3年間中止していましたが、2023年に再開され、去年の10月に4人の研修生が箕面市に滞在しました。それからほぼ1年後、私はその4人と先日2時間近くオンラインミーティングで話をし、昨年の箕面での経験を振り返っての感想を聞かせてもらいました!以下は簡単なまとめです。

 

(研修生が去年関西大学を訪問した様子が関西大学のホームページで紹介されています)関西大学 University of of Kansai 

 

「メキシコに帰国して1年近く経った今でも、私たちは箕面での滞在を興奮とともに嬉しく覚えています。まだ日本語のレベルは高くありませんでしたが、たくさんの人と話し、いろいろな経験をすることができました。メキシコからの距離や移動時間が長く、時差ぼけをしたことや、私たちが知っていることとは違うことがたくさんあり、最初はそう簡単ではありませんでした。しかし、日本に行って、できるだけ多くのことを学びたいと切望していました。」

箕面市立文化芸能劇場でのリハーサル様子

 

「箕面で最も気に入った場所は、箕面大滝と勝尾寺の2ヶ所でした。特に勝尾寺は、神秘的な雰囲気を持つ場所であるだけでなく、観光地でもあるため、私たちがそこで体験した感覚はとても特別なものでした。大滝については、クエルナバカ市にも滝がありますが、最も印象的だったのは、滝道沿いを静かに歩きながら、自然、人、お寺が同じ空間に共存し、ある種の調和を生み出していることに思いを馳せることができたことです。」

大阪大学箕面キャンパスでの交流会の様子

 

「私たちが最も懐かしく思い出すのは、ホストファミリーとの経験です。というのも、滞在中、彼らとともに生活し、今でも私たちの心に響く多くのことを彼らと経験したからです。ホストファミリーは私たちに多くのことを分かち合い、私たちも彼らにメキシコ料理を用意するなど、多くのことを共有しました。」

「今年6月、メキシコのモレロス大学では「箕面祭り」と呼ばれる、同大学の語学センターでのイベントで、短いプレゼンテーションを行いました。関西で買った浴衣を着て、日本語を学ぶ大学生たちに箕面市での経験を語り、日本語の勉強を続け、箕面研修生受入事業に応募するよう呼びかけました。」

モレロス大学の「箕面祭り」で箕面の魅力を語る様子


箕面市とモレロス大学との交流は今年で29回目となり、日本とメキシコの長年にわたる交流関係が続いています。この交流は、何人ものメキシコ人を両国の関係を軸にした職業キャリアへと導いてきました。例えば、過去の研修生の中には、南米のある国で日本語学校を設立した人もいれば、日本語教師をしている人もいます。また、日本に住んでいたり、引き続き日本で勉強したりしています。

この期間に研修生が学ぶことは、日本語の勉強を続け、日本についてもっと知りたいと思う動機付けになると思います。国際交流員としての私の仕事は、毎年やってくる研修生たちと緊密に連携することであり、日本文化を探求するために懸命に努力する姿や、この国に対する憧れを抱く様子を目の当たりにしてきました。研修生たちが日本とメキシコの繋がりをさらに強くしてくれる存在となるよう精いっぱい取り組みたいです。

最後になりますが、7/31に多文化交流センターのcommcafeでメキシコ料理のシェフを務めるので、ぜひお越しください!

 < 海外研修に行きたいモミ~

 

 

箕面市では、6月1日から8月31日まで、統一キャンペーン「あなたの大切な一票が未来の箕面を築きます 8月25日は箕面市長、市議会議員選挙」を行っています


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ジューンは順調!ニュージーランドの6月

2024年06月19日 | 国際交流員から

Kia ora! (マオリ語の挨拶)
国籍:ニュージーランド(NZ、アオテアロア)
氏名:トレース
職業:箕面市国際交流員
趣味:イラスト、アニメ、ビンテージ服

Kia ora koutou! Did you see the fireflies this month?
([マオリ語]皆さん、こんにちは![英語]今月、蛍を見ましたか?)

ニュージーランド(以下、NZ)出身の国際交流員トレースです。
箕面市で蛍を見に行くのが6月の楽しみです。NZの場合、「蛍」と言えば、「Fireflies(ファイアフライズ、蛍)」より、「Glowworms(グローワームス、土蛍)」と言います。NZの土蛍は独特で、洞窟や降雨林に生息し、青く光ります!しかし、あまり見る機会がなく、箕面市では頻繁に蛍が見られるので嬉しく思います。

NZ「ワイトモ洞窟」の土蛍
(提供:Манько Марко, CC BY-SA 4.0 via Wikimedia Commons)

さて、季節が日本と逆のNZでは、初冬となる6月をどのように過ごすでしょうか?今回のブログでは、6月の大きな二つの祝い事を紹介します!

Pride Month(プライド マンス)

6月と言えば、「プライド マンス」(略してプライド)です!
「プライド」は「誇り」という意味で、世界各国でLGBTQ+の権利についての取り組みが6月中に行われます。元々アメリカでLGBTQ+の権利運動が6月に行われていたためです。
日本に来る前、NZで私はよく友達とウェリントン市内にあるフェスティバルに行っていました!そこでグッズ販売(虹色の旗のピンバッジなど)や、募金団体の出店、フォトスペース、ステージパフォーマンスなど、LGBTQ+をテーマにした様々な催しがあります。しかし、屋外のイベントですから、NZの場合はフェスティバルだけは6月(冬)ではなく2月ごろ(夏)に開催することが多いです。
他にも色んなプライド活動があります。LGBTQ+について学ぶセミナーや、LGBTQ+アーティスト専用の美術展、図書コーナーを虹色にデザインする大会などです!

上:NZでのプライドフェスティバル、図書コーナー大会の参加品
下:友達からもらったプライド限定のカップケーキ、スーパーで見かけたプライドの虹色バラ(両方の売上の一部が募金として使用)

今年のプライドでは、NZの友達が「SweatWithPride(意味「プライドと共に汗をかこう」)」という募金活動チャレンジで、6月中毎日運動をして、NPO団体への募金を集めています!NZでは時期によって、学校や職場で色んな募金活動チャレンジがあり、それぞれのテーマについて学ぶ機会にもなります。

友達の「SweatWithPride」チャレンジの進捗ページです!

Matariki(マタリキ)

続いて、6月末の大きなイベントは「マタリキ」です!
「マタリキ」とは「おうし座」にある「プレアデス星団」、または「すばる」(日本の呼び名)のことです。NZのマオリ文化では、マタリキの星団が輝き始めると「マオリの新年」を象徴します!星を祝う祭りとして、日本の「七夕」と似ています。

マタリキの星団とそれぞれの星の名前(マオリ語、英語)
(提供:Robert Gendler, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons)

2022年より、「マタリキ」が祝日となり、マオリ文化とマオリの占星学にとって大きな一歩となりました。マタリキの祝祭期間はグレゴリオ暦ではなく、マオリ暦で決めています。そのため他の祝日と違って、マタリキの祝日の日がマオリ暦で定められた期間(6~7月)で決められ、輝き始めてから最も近い金曜日に祝います!NZと日本で見られる星座が異なりますが、どちらもマタリキの星団を見ることができます!

NZで通りかかった店外の看板:
(日本語訳)「中冬至・マタリキ:昼が短く、夜が長い。お祭り、愛する人と過ごす時間、ごちそう、焚き火、感謝を捧ぐと前を向く時期」

マタリキをどのように祝うかというと、星空観察はもちろん、マオリ文化をテーマにしたイベントも沢山あります。箕面市との国際協力都市ハット市では、市内のマオリの集会場やコミュニティーセンターで伝統的な地中オーブン料理「Hangi(ハンギ)」を食べる機会や、伝統舞踊の「Kapa Haka(カパハカ)」パフォーマンスもあります!2021年、NZのウエリントン市で友達とマタリキの祭りに行って、様々なイルミネーションやプロジェクションマッピングを見ました。



左:マタリキの祭りで海の中にある噴水に映し出されたマオリ芸術

右:その周辺や拝見者の様子
(提供:L Maule, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons)

日本ではこれから夏祭りの季節になりますが、皆さんは6月中、どのように過ごしますか?私は大阪のプライドのフェスティバルにも行ったことがあり、NZとの違いやイベントの雰囲気を楽しみました。マタリキの祝いにちなんで、今月末は星座を探してみようと思っています。

他のブログに興味があれば、「国際交流員から」のボタンからご覧ください!
箕面市はNZとメキシコと姉妹都市関係があり、国際交流員の私とオーランドさんがそれぞれの国の文化を紹介しています。

それでは、カ・キテ(マオリ語で「またね」)!



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  プライドとマタリキの祭りに行きたいモミ~


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