撮れたて箕面ブログ

箕面市公式ブログ!北大阪から全国へ発信中!箕面広報室職員などが取材した市内の出来事、イベント情報などを紹介

冬といえば、ポンチェ

2024年11月29日 | 国際交流員から

ポンチェにサトウキビを加えます。
(提供:vidabonita.net)


¿Vamos por un café?(「バモス ポルン カフェー?」日本語:コーヒー飲みに行かない?)

ここ数日、気温が徐々に下がり、冬が近づいていることを実感しています。冬は私が最も好きな季節なので、とても嬉しいです。私の場合、あまりに寒いときは、温かいもの、ちょっと甘いもの、とろっとした飲み物が欲しくなります。今回このブログでは、メキシコで、特に冬によく飲まれ、クリスマスや新年には欠かせないポンチェのレシピを紹介するのがいいと思いました。

¡Hola! (スペイン語の挨拶)
国籍:メキシコ(México)
氏名:オーランド(Orlando Zamora)
職業:国際交流員
趣味:水泳、習字、登山、ファッション

メキシコでは寒くなり、クリスマスや新年が近づくと、誰もがポンチェのことを考え始めます。ポンチェとは簡単に説明すると、様々な香りの果物やスパイスを2、3時間煮込んだ後ねかせて作られたノンアルコールの甘い飲み物です。

とても香り高い飲み物です。
(提供:milenio.com)

ポンチェは果物や果汁を含む飲み物という点で、パンチやサングリアと似ており、パーティーや卒業式などでパンチボウルに入れて大量に出されます。違いは、メキシコのポンチェはアルコールを含まず、メキシコの典型的なフルーツを使い、冬にのみ飲まれることです。ポンチェの舌触りは甘酒によく似ており、非常に軽いシロップのようなものです。この感触は、「テホコテ」と呼ばれる果実のおかげだと言われています。

テホコテは、小さな黄色いリンゴに似た甘酸っぱい果物です。
(提供:directoalpaladar.com.mx)

ポンチェはメキシコで親しまれている飲み物ですが、商品化はあまりされていないです。近年、加工されたポンチェを販売するブランドも現れましたが、店頭で見かけることはまだ稀だと思います。おそらく、ポンチェは、作りたての熱い状態で飲むことが醍醐味とされているため、店頭で売ることが難しいのだと思われます。家族や友達、近所の人々と作るために、みんなで集まって時間を共有することが出来るという点も、ポンチェが人気である理由の一つです。

ポンチェは大きな鍋で作ります。
(提供:elsoldehermosillo.com.mx)

メキシコの伝統的なクリスマス行事であるポサダスでは、ピニャータ(くす玉みたいなもの)を割ったりしますが、その際、出席者には必ず1杯ずつポンチェが振る舞われます。最初の1杯は無料ですが、2杯目以降は状況に応じて有料(約70円相当)となります。ポンチェはとても熱い状態で出されるのですが、常温になる前に飲み干した方がよりポンチェの美味しさを味わえます。1つの興味深い特徴は、提供されるポンチェには液体だけでなく、調理された果物の一部も含まれていることです。液体がなくなったら、フルーツをもう一度煮て、またポンチェを作ることもできます。作ってみてはいかがでしょうか。レシピはこちら:

 

ポンチェ

(量はお好みで、果物はすべて小さく切って全てを水で煮る)。

グアバ 

テホコテ (甘酸っぱい果物)

プルーン

レーズン

リンゴ

タマリンド

サトウキビ

ドライ ハイビスカスの花

ピロンシージョ(沖縄の黒糖みたいなもの)

シナモン

 

日本で簡単に手に入らない材料(テホコテ、タマリンド、サトウキビなど)のかわりになれるものを入れたらいいと思います。

ポンチェの材料は多種多様
(提供:masienda.com)

ポンチェ以外にもメキシコには、独自の伝統的な飲み物やメキシコ人の味覚に合わせた飲み物がいくつかあります。例えば、テキーラ、プルケは、同じ植物であるリュウゼツランから作られる2つのアルコール飲料です。また、カカオやチョコレートを原料とする飲み物も多く、チャンプラード、チラーテなどがあります。トウモロコシから作られる飲み物には、アトレ、ポゾール、などがあります。皆さんもメキシコに行く際に、ぜひ飲んでみてください。

ポンチェを飲みながら ¡Feliz Navidad! (「フェリス ナビダー!」日本語:メリークリスマス)。

< ポンチェを作って飲みたいモミ~


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ニュージーランドの「ポイ」で踊ってみよう!

2024年10月29日 | 国際交流員から


 Kia ora! (マオリ語の挨拶)
 国籍:ニュージーランド(NZ、アオテアロア)
 氏名:トレース
 職業:箕面市国際交流員
 趣味:イラスト、アニメ、ビンテージ服

皆さま、Happy Halloween(ハッピーハロウィーン)!🎃

10月31日のハロウィーンにはお菓子を交換したり、仮装をして楽しむイメージですが、NZではハロウィーンはそれほど祝われていないと思います。でも、私の実家では「『トリック・オア・トリート』と子どもたちが来るかもしれない!」と言い訳にしてスイーツを買って食べます。
さて、今回のブログはハロウィーンについてではなくて「Poi(ポイ)」です!

10月12日「アートフェス@箕面船場ひろば」のイベントで、国際交流員のブースを設置しました。去年のアートフェスにも参加しましたが、今回は「ダンス」のテーマと合わせて、新たなチャレンジでNZの「ポイ」を作って踊るワークショップを行いました!

「姉妹都市を紹介するクラフトを作って遊ぼう」のブースにて、
参加者とNZの「ポイ」とメキシコの「ピニャータ」を作りました!

そもそも、「ポイ」とは何でしょうか?

「ポイ」とは

ニュージーランドの伝統舞踊に使われている「ポイ」

「ポイ」はマオリ族(ニュージーランドの先住民)の「カパハカ」という伝統舞踊で使うものです。
マオリ語では:

  • 「Poi(ポイ)」=「ボール、玉」
  • 「Kapa Haka(カパ ハカ)」=「列になって 踊る」
    (「ハカ(踊り)」とも呼ぶ)

ポイを使うときは主にハカを踊るときや、マオリ民謡を歌うときに限られています。そのため、伝統的な儀式やマオリ文化のイベントで見ることが多いです。多くの学校でカパハカの部活があり、カパハカの全国大会に出たりすることもあります。そして、普段はポイを回すのは女性とされていますが、だれでも回せます!

カパハカの演奏でポイを回している様子
(写真提供:James Heremaia)

ポイは元々何のために作られたかと言うと、様々な説がありますが、最も多いのは、手首や腕の筋肉を鍛えるためのものという説です(細かく編むためや、戦いに備えるため)。他にも霊的な儀式に使われ、モア(絶滅された鳥)の卵を運ぶための籠から始まったとも言われています。

「ポイ」の作り方について

ポイの作り方

 NZでは、出来上がったポイをお土産として売っているところもありますが、個人的には自分で作る方がおススメです。材料が少なく、作り方が簡単で、毛糸や生地の色を変えることも可能ですので自分の好みに合わせることもできます!

一般的なポイは赤、黒と白の3色の毛糸と白いビニル袋(または生地)で作られています。その3色がマオリ芸能で最も使われる色の組み合わせです。各色が象徴している意味について複数の定義がありますが、組み合わせると霊界・人間界・自然界の一体化を象徴していると言われています(マオリ文化以外のポリネシアの文化にも同じ使い方があります)。

ポイの頭(ビニル袋の部分)の中に綿やティッシュを入れており、そうすると回すときに丁度いい重さになります。しかし、伝統的なポイはNZのマオランやガマ(植物)で作られていました(伝統的なかごやマントと同じ作り方)。伝統的な製法で作るとかなり硬くてケガをしやすいので、現代では飾る用として贈り物にすることもあります。

20世紀初頭のポイ(サウスカンタベリー博物館)
(写真提供:Lianne Maitland via Wikimedia Commons

他には、ポリネシアの文化にもポイのようなものがあり、ハワイで観光客用の演奏用の「ファイアーポイ」などもあります。他にLEDライト付きなどの「モダーンポイ」もありますが、NZから生まれた文化ではなく、「ポイ」を借用語にしている大道芸らしいです。色んな国でポイと似てる文化があります!

「ポイ」の踊り方について

ポイの簡単な回し方

「ポイ」には色んな回し方があり、文章では説明しづらいので、動画を見ながら練習するのがオススメです!
ポイを回すとき、左右に回すのが自然に感じるかもしれませんが、まずは前後に回すようにしてください。また、ポイのひもが長い場合、手首にぐるっと止めると長さを調整できますので、ひもを長く作る方がオススメです!(毛糸で作るとき、編んでも短くならない長さにするように注意)

ポイは必ず2個でできていますが、1個だけを回す振り付けもあります!

私は初めてポイに触れたのは小学校の授業でしたが、最初は上手に踊れませんでした。アートフェスのブースでは、初心者でもすぐに上手に踊れた方がたくさんいて、楽しんでもらえた様子を見ると、ポイを紹介することができて良かったと思いました!

このブログを読んでNZのポイについて興味を持ってくれたら嬉しいですし、参考にして作って踊ってもらっても大歓迎です!

他のブログに興味があれば、「国際交流員から」のボタンからご覧ください!
箕面市はNZとメキシコと姉妹都市関係があり、国際交流員の私とオーランドさんがそれぞれの国の文化を紹介しています。

それでは、カ・キテ!(マオリ語で「またね!」)!






  ポイを回すだけでも意外と難しいモミ!~

 

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自分の国の歌を通して感情を共有する

2024年09月30日 | 国際交流員から

メイプルホールでポーズをとった2024年の研修生たち

 

¡Finalmente empieza a refrescar!(「フィナルメンテ エムピエサ ア レフレスカール」日本語:やっと涼しくなりましたね!)

¡Hola! (スペイン語の挨拶)
国籍:メキシコ(México)
氏名:オーランド(Orlando Zamora)
職業:国際交流員
趣味:水泳、習字、登山、ファッション

今年も9月4日から24日まで、モレロス大学の研修生が日本語の授業を受け、日本文化を学ぶために箕面市に来ました。11月のブログで、彼らの本市での経験について書きますが、今回は、メキシコの歌とアイデンティティについて話しましょう。今年来日したモレロス大学の研修生たちは、来日前に、歓迎のお礼として、メキシコの歌を披露することを決め、メキシコで練習してきました。

歌は私たち自身の思いやアイデンティティを伝えることができる、大切なコミュニケーション方法だと思うので、彼らの提案を受け、私はとても楽しみにしていました。メキシコでも何度か練習を重ねたようですが、箕面に到着してからは、予定が詰まっているスケジュールの中でもさらに練習を重ねていました。

メイプルホールで部屋を用意し、練習を始めました。最初はあまりうまくいかず、彼らが少し緊張して心配しているのがわかりました。それぞれが改善点を認識しながら、練習を続けました。いつの間にか時間が遅くなってしまったので、練習を終えて家に帰ることにしました。そして、披露するフェアウェルパーティーの日を迎えました。本番では、練習の成果を出し切り、素晴らしい歌を披露してくれました!

メイプルホールのプレイルームでの練習

とても感動的で、私自身もメキシコの文化に触れることができました。聴いた人たちも感動していた印象を受けました。彼らが選んだ歌は「México en la piel(メキシコを肌に感じる)」という曲です。この表現の意味は、私たちが大切にしているものに対して抱く感情は、心で感じるだけでなく、身体的にも感じるということだと考えます。

以下はその歌詞の抜粋です(意訳):

「歓迎の気持ちを込めて
キスの感動とともに
海を眺めるように
美しい日の出を発見するように
それがメキシコの感じ方、メキシコの感じ方
メキシコはあなたを包み込み、あなたはメキシコを味わう
そうやってメキシコを肌に感じる」

多文化交流センターのコムカフェで開催された研修生のフェアウェルパーティで披露

研修生たちは日本に来ていろいろなことを学び、日本文化とメキシコ文化の両方を体験したことで、ホストファミリーや様々な日本人との関わりを通して自国のことを伝えたいという気持ちが強くなったと思います。研修生達が箕面市に来た目的は達成されたのではないかと思います。

モミジーヌ < 私も歌ってみたい...モミ~

 

 


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ニュージーランドへの里帰り旅行

2024年08月13日 | 国際交流員から

ニュージーランドで見た絶景の数々

Kia ora! (マオリ語の挨拶)
国籍:ニュージーランド(NZ、アオテアロア)
氏名:トレース
職業:箕面市国際交流員
趣味:イラスト、アニメ、ビンテージ服

皆さん、こんにちは!
ニュージーランド(以下、NZ)出身の国際交流員トレースです。今回のテーマは「NZへの里帰り旅行」ですが、その前にことわざを紹介します!

日本語で「わが家にまさる所はない」、そして英語で「Theres' no place like home(ゼアーズ ノー プレイス ライク ホーム)」と言いますが、NZのマオリ語では・・

「Kia mau kite tokanga nui-a-noho」
(キア マウ キ テ トカンガ ヌイ ア ノホ)

・・と言います!直訳すると意味は少し違いますが、趣旨が一緒です。

そんな我が家を訪れるために、先月、里帰り旅行でNZに行ってきました!2021年11月に箕面市で暮らし始めてから初の里帰りでしたので、およそ2年半ぶりでした。
私は日本を第二の故郷だと思っていて、日本の夏祭りや行事に参加したかったのですが、日本の夏の湿気にかなり弱いのでNZへの旅行を企画しました。NZでは冬の間そんなに寒くなく(通常7~12度)、風が強くて雨の日が多いですが、滞在した間の半分ほどはいい天気に恵まれました。

車から見た農場の羊(緑にある白い斑点)

最初は国際空港のオークランドに到着してから、国内便でウェリントン市(首都)へ行き、郊外部にある実家に着きました。

2022年に新しくできた「WELLINGTON(ウェリントン)の「I」になる」フォトスポット

実家で父の家庭料理を食べたり、久しぶりにブラウニーなどのお菓子を作ったり、ゆっくりと過ごすことができました。また、市内で友達と会いました。普段から一緒にカフェやレストランに行くことが多いので、今回も友達と何軒もの店を巡って、地元のコーヒーやクラフトビールを楽しみました。初めて書いたブログでもウェリントン市について紹介しましたので是非ご覧ください!

おいしかった料理
カフェ・レストラン外食(上列、左から):本日のパスタ、アボカドトースト、ビーフフォー
ファストフード(中央列):ミンチチーズパイ、チキンクランベリーピザ、フィッシュアンドチップス
父の家庭料理(下列):カルボナーラ、鶏肉と野菜のロースト、ビーフキャセロール

せっかくのNZ旅行でしたので、箕面市と姉妹都市であるハット市も訪問しました。ハット市は同じウェリントン地域にありますので、すぐ行けます!
そこで箕面市と交流活動をしている方々と会い、彼らからのおもてなしを受けました。日本への情熱も感じて、嬉しかったです。

左上:ハット市役所内「姉妹都市」の看板
右上:議会室にある「トゥクトゥク」(マオリの伝統的な格子細工)
下:箕面市とハット市の間の国際交流拠点として整備された「ハット箕面友好ハウス」、そこで活動をしている「表千家茶道クラブ」

また、在来種の保護施設・自然散策エリアの「ジーランディア」にも行きました。そこで保護されている自然散策エリアに入ると、在来種の動物(特に鳥)を見ることができます(絶滅の危機に瀕しているため、野生ではほとんど見られません。保護施設の周囲には外来動物が入らないようにフェンスが設置されています)。
私は特に鳥に夢中になっているわけではありませんが、NZの動物の中で一番独特なのは在来種の鳥たちですから、それらは本当に「タオンガ」(マオリ語:国の財産)だと思っています。今回は平日に行ったため、周りにほとんど人がいない状態で国の財産を見ることができて感動的でした。鳥について興味があれば、以前のブログに詳しく書いています!

左:タカへとツーショット(約500羽しか存在しないNZの飛べない鳥の一種)
右上:ケルル(通常の鳩より2~3倍大きいニュージーランドバト)
右下:トゥアタラ(「生きた化石」と呼ばれるムカシトカゲ)

最後に、国に帰り、不思議に感じたことを少し説明します。
久しぶりにウェリントン市の都心部を歩き回り、街並みはほとんど変わっていませんでしたが、不思議な時間の経過を感じました。箕面市で暮らし始める前、市内へ何年間も通っていたときは、街ですれ違う人の顔をなんとなく無意識で覚えていました。今回はそこにいる人々が代わったと感じて、タイムリープをしたかのようでした。そういう気持ちも「リバース(逆)カルチャーショック」とも言えるでしょうか。皆さん、自分の故郷を離れて久しぶりに帰ったとき不思議に感じたことがありますか?

市内を歩くと知り合いに出くわすことも珍しくないので、たまたま数人の友達と会うことができました。日本の暮らしでは、NZから旅行で来ている数人の友達に会うことができますが、久しぶりに会えた友達も含めて、みんなで遊びに行けて本当に嬉しかったです。「わが家にまさる所はない」を実感することができた里帰りでした!


街並み

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箕面市はNZとメキシコと姉妹都市関係があり、国際交流員の私とオーランドさんがそれぞれの国の文化を紹介しています。

それでは、カ・キテ!(マオリ語で「またね!」)!




  8月は暑いモミッ!無理をしないでね~

 

箕面市では、6月1日から8月31日まで、統一キャンペーン「あなたの大切な一票が未来の箕面を築きます 8月25日は箕面市長、市議会議員選挙」を行っています


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モレロス大学の研修生の箕面市での暮らし

2024年07月26日 | 国際交流員から

去年の研修生が箕面大滝に向かう様子

¡Qué calor!(「ケ カロール!」日本語:とても暑い)日本とは対照的にメキシコの最近の天気は14度から22度です。夏なのに、不思議でしょう?

¡Hola! (スペイン語の挨拶)
国籍:メキシコ(México)
氏名:オーランド
職業:国際交流員
趣味:水泳、読書、山登り、ファッション

2025年、モレロス大学箕面研修生受入は第30回を迎えます。故 深原先生の発案で1992年に始まったこのプログラムは、箕面市と国際友好都市であるクエルナバカ市にあるモレロス大学の研修生が箕面に滞在し、日本語を学び、日本の家庭で生活する中で、箕面、大阪、関西を知り、日本文化への理解を深めることを目的としています。

コロナ禍の影響で3年間中止していましたが、2023年に再開され、去年の10月に4人の研修生が箕面市に滞在しました。それからほぼ1年後、私はその4人と先日2時間近くオンラインミーティングで話をし、昨年の箕面での経験を振り返っての感想を聞かせてもらいました!以下は簡単なまとめです。

 

(研修生が去年関西大学を訪問した様子が関西大学のホームページで紹介されています)関西大学 University of of Kansai 

 

「メキシコに帰国して1年近く経った今でも、私たちは箕面での滞在を興奮とともに嬉しく覚えています。まだ日本語のレベルは高くありませんでしたが、たくさんの人と話し、いろいろな経験をすることができました。メキシコからの距離や移動時間が長く、時差ぼけをしたことや、私たちが知っていることとは違うことがたくさんあり、最初はそう簡単ではありませんでした。しかし、日本に行って、できるだけ多くのことを学びたいと切望していました。」

箕面市立文化芸能劇場でのリハーサル様子

 

「箕面で最も気に入った場所は、箕面大滝と勝尾寺の2ヶ所でした。特に勝尾寺は、神秘的な雰囲気を持つ場所であるだけでなく、観光地でもあるため、私たちがそこで体験した感覚はとても特別なものでした。大滝については、クエルナバカ市にも滝がありますが、最も印象的だったのは、滝道沿いを静かに歩きながら、自然、人、お寺が同じ空間に共存し、ある種の調和を生み出していることに思いを馳せることができたことです。」

大阪大学箕面キャンパスでの交流会の様子

 

「私たちが最も懐かしく思い出すのは、ホストファミリーとの経験です。というのも、滞在中、彼らとともに生活し、今でも私たちの心に響く多くのことを彼らと経験したからです。ホストファミリーは私たちに多くのことを分かち合い、私たちも彼らにメキシコ料理を用意するなど、多くのことを共有しました。」

「今年6月、メキシコのモレロス大学では「箕面祭り」と呼ばれる、同大学の語学センターでのイベントで、短いプレゼンテーションを行いました。関西で買った浴衣を着て、日本語を学ぶ大学生たちに箕面市での経験を語り、日本語の勉強を続け、箕面研修生受入事業に応募するよう呼びかけました。」

モレロス大学の「箕面祭り」で箕面の魅力を語る様子


箕面市とモレロス大学との交流は今年で29回目となり、日本とメキシコの長年にわたる交流関係が続いています。この交流は、何人ものメキシコ人を両国の関係を軸にした職業キャリアへと導いてきました。例えば、過去の研修生の中には、南米のある国で日本語学校を設立した人もいれば、日本語教師をしている人もいます。また、日本に住んでいたり、引き続き日本で勉強したりしています。

この期間に研修生が学ぶことは、日本語の勉強を続け、日本についてもっと知りたいと思う動機付けになると思います。国際交流員としての私の仕事は、毎年やってくる研修生たちと緊密に連携することであり、日本文化を探求するために懸命に努力する姿や、この国に対する憧れを抱く様子を目の当たりにしてきました。研修生たちが日本とメキシコの繋がりをさらに強くしてくれる存在となるよう精いっぱい取り組みたいです。

最後になりますが、7/31に多文化交流センターのcommcafeでメキシコ料理のシェフを務めるので、ぜひお越しください!

 < 海外研修に行きたいモミ~

 

 

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ジューンは順調!ニュージーランドの6月

2024年06月19日 | 国際交流員から

Kia ora! (マオリ語の挨拶)
国籍:ニュージーランド(NZ、アオテアロア)
氏名:トレース
職業:箕面市国際交流員
趣味:イラスト、アニメ、ビンテージ服

Kia ora koutou! Did you see the fireflies this month?
([マオリ語]皆さん、こんにちは![英語]今月、蛍を見ましたか?)

ニュージーランド(以下、NZ)出身の国際交流員トレースです。
箕面市で蛍を見に行くのが6月の楽しみです。NZの場合、「蛍」と言えば、「Fireflies(ファイアフライズ、蛍)」より、「Glowworms(グローワームス、土蛍)」と言います。NZの土蛍は独特で、洞窟や降雨林に生息し、青く光ります!しかし、あまり見る機会がなく、箕面市では頻繁に蛍が見られるので嬉しく思います。

NZ「ワイトモ洞窟」の土蛍
(提供:Манько Марко, CC BY-SA 4.0 via Wikimedia Commons)

さて、季節が日本と逆のNZでは、初冬となる6月をどのように過ごすでしょうか?今回のブログでは、6月の大きな二つの祝い事を紹介します!

Pride Month(プライド マンス)

6月と言えば、「プライド マンス」(略してプライド)です!
「プライド」は「誇り」という意味で、世界各国でLGBTQ+の権利についての取り組みが6月中に行われます。元々アメリカでLGBTQ+の権利運動が6月に行われていたためです。
日本に来る前、NZで私はよく友達とウェリントン市内にあるフェスティバルに行っていました!そこでグッズ販売(虹色の旗のピンバッジなど)や、募金団体の出店、フォトスペース、ステージパフォーマンスなど、LGBTQ+をテーマにした様々な催しがあります。しかし、屋外のイベントですから、NZの場合はフェスティバルだけは6月(冬)ではなく2月ごろ(夏)に開催することが多いです。
他にも色んなプライド活動があります。LGBTQ+について学ぶセミナーや、LGBTQ+アーティスト専用の美術展、図書コーナーを虹色にデザインする大会などです!

上:NZでのプライドフェスティバル、図書コーナー大会の参加品
下:友達からもらったプライド限定のカップケーキ、スーパーで見かけたプライドの虹色バラ(両方の売上の一部が募金として使用)

今年のプライドでは、NZの友達が「SweatWithPride(意味「プライドと共に汗をかこう」)」という募金活動チャレンジで、6月中毎日運動をして、NPO団体への募金を集めています!NZでは時期によって、学校や職場で色んな募金活動チャレンジがあり、それぞれのテーマについて学ぶ機会にもなります。

友達の「SweatWithPride」チャレンジの進捗ページです!

Matariki(マタリキ)

続いて、6月末の大きなイベントは「マタリキ」です!
「マタリキ」とは「おうし座」にある「プレアデス星団」、または「すばる」(日本の呼び名)のことです。NZのマオリ文化では、マタリキの星団が輝き始めると「マオリの新年」を象徴します!星を祝う祭りとして、日本の「七夕」と似ています。

マタリキの星団とそれぞれの星の名前(マオリ語、英語)
(提供:Robert Gendler, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons)

2022年より、「マタリキ」が祝日となり、マオリ文化とマオリの占星学にとって大きな一歩となりました。マタリキの祝祭期間はグレゴリオ暦ではなく、マオリ暦で決めています。そのため他の祝日と違って、マタリキの祝日の日がマオリ暦で定められた期間(6~7月)で決められ、輝き始めてから最も近い金曜日に祝います!NZと日本で見られる星座が異なりますが、どちらもマタリキの星団を見ることができます!

NZで通りかかった店外の看板:
(日本語訳)「中冬至・マタリキ:昼が短く、夜が長い。お祭り、愛する人と過ごす時間、ごちそう、焚き火、感謝を捧ぐと前を向く時期」

マタリキをどのように祝うかというと、星空観察はもちろん、マオリ文化をテーマにしたイベントも沢山あります。箕面市との国際協力都市ハット市では、市内のマオリの集会場やコミュニティーセンターで伝統的な地中オーブン料理「Hangi(ハンギ)」を食べる機会や、伝統舞踊の「Kapa Haka(カパハカ)」パフォーマンスもあります!2021年、NZのウエリントン市で友達とマタリキの祭りに行って、様々なイルミネーションやプロジェクションマッピングを見ました。



左:マタリキの祭りで海の中にある噴水に映し出されたマオリ芸術

右:その周辺や拝見者の様子
(提供:L Maule, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons)

日本ではこれから夏祭りの季節になりますが、皆さんは6月中、どのように過ごしますか?私は大阪のプライドのフェスティバルにも行ったことがあり、NZとの違いやイベントの雰囲気を楽しみました。マタリキの祝いにちなんで、今月末は星座を探してみようと思っています。

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箕面市はNZとメキシコと姉妹都市関係があり、国際交流員の私とオーランドさんがそれぞれの国の文化を紹介しています。

それでは、カ・キテ(マオリ語で「またね」)!



 <
  プライドとマタリキの祭りに行きたいモミ~


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古代メキシコと私

2024年05月30日 | 国際交流員から

赤の女王 ラ レイナ ロハ(La Reina Roja)

¡Hola! (スペイン語の挨拶)
国籍:メキシコ(México)
氏名:オーランド(Orlando Zamora)
職業:国際交流員
趣味:水泳、習字、登山、ファッション

¿Te gustan los museos?(「テ グスタン ロス ムセオス?」日本語:博物館は好きですか?)
今年の2月6日(火)から5月6日(月)まで、国立国際美術館のB3階展示室で「古代メキシコ マヤ、アステカ、テオティワカン」という特別展がありました。電車内や公共の場など、いたるところでこのイベントのポスターを見かけ、とても興味深く、また、メキシコでよく訪れた美術館を思い出していました。そこで、日本での展示はどんな感じだろう?と思い、今回行ってみました。そこには、目を引く展示品がたくさんありましたが、その中でも目玉は「赤の女王」です。この女性の身元はまだ不明ですが、メキシコシティの国立人類学博物館に石棺が展示されている有名なマヤの王、キニチ・パカル1世の妻ではないかと考えられています。私は、偶然、日本に来る前にパカル王展を見たので、日本でその対となる赤の女王展を見ることが出来て嬉しかったです。

左:雨神のトラーロック
右:テオティワカンのピラミッドにある「羽毛の蛇」という神の像


展覧会では、テオティワカン、マヤ、アステカという3つの異なる文化に関する展示を見ることができました。これらの展示からは、カラフルで目を引くものがたくさんありました。また、メキシコでよく知られている作品や、初めて見た作品もありました。

メキシコでは多くの家庭で古くからの習慣が残っているのですが、メキシコの伝統的な地域でいまだに使われている調理器具、メタテというものが展示されていて驚きました。現在もその時代から残っている芸術品を通して、当時の人々の暮らしぶりを垣間見ることができるのも、新しい発見でした。興味深かったです。

古代メキシコのマヤ人の像

メキシコは長い歴史を持ち、さまざまな文明から成る国なので、まだ多くの謎があり、研究が続いている時代もあり古代メキシコの細部まで知るには少し無理があると思うこともあります。しかし、それらの謎を解明したいという熱意が、多くの人々をメキシコ史の研究に向かわせているのだと思います。


マヤ人頭部模型の像

この展覧会は東京で開催されたこともありましたが、大阪でも開催されて非常に喜ばしいです。2国間の文化交流の重要な部分は、お互いの歴史的なルーツを知ることだけではなく、両国の特徴や芸術の起源を発見することだと考えています。

トゥーラのアトランティス像

この展覧会には、上司や同僚と一緒に行きました。また、知り合いも見に行っていました。メキシコに住んでいたときも似たようなことがあり、日本文化に関する展覧会があるたびに、興味のある同僚や友人と一緒に行きました。このように、他国の歴史を学ぶことで、他国の人と繋がれると思います。

ギフトショップで買った「羽毛の蛇のケツァルコアトル」


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イースターなんダー?ニュージーランドのイースター特集!

2024年04月19日 | 国際交流員から

イースターサンデーのブランチ(写真提供:Brady Dyer より)



Kia ora! (マオリ語の挨拶)
国籍:ニュージーランド(NZ、アオテアロア)
氏名:トレース
職業:箕面市国際交流員
趣味:イラスト、アニメ、ビンテージ服


Hi! Did you do anything for Easter weekend?
(英語:こんにちは!イースターの週末、何かしましたか?)
ニュージーランド(以下NZ)出身の国際交流員トレースです。

皆さん、「イースター」のこと、知っていますか?
日本では、クリスマスやバレンタインの展示品とかはよく見ますが、イースターは少ししか見たことがないです。
イースターは一般的には、春分の祝いです。(NZは南半球の国なので、NZでは秋分の祝いになります。)クリスマスと同じように、イースターはキリスト教の祝日ですが、祝い方が国によって(または、家庭によって)違います。NZでは、基本的に子ども向けで、パーティのような祝いになっています。

NZではイースターを象徴するのは、春らしい子ウサギとヒヨコです。イースターのデザインにもよくパステルカラーを使っています。私が特に好きな色合いですので、イースターの置物を年中飾る用に欲しくなります!これらの象徴は、オーストラリア・イギリス・アメリカと大体一緒だと思います。

レシピ本でイースターをテーマにしたケーキ

イースターをテーマにした子ども向けのアクティビティもたくさんあります。例えば、卵の形の入れ物にお菓子を入れて、庭や公園で子どもたちが探す「エッグハント」や、卵やうさぎをモチーフにしたクラフトアクティビティをすることがあります。興味があればやってみてください!

NZでは、イースター期間の金曜日と月曜日が祝日になっていて、「Good Friday(グッドフライデー)」と「Easter Monday(イースターマンデー)」、全部含めて「Easter Weekend(イースターウイークエンド)」と呼ばれます。クリスマスと年末年始に次いで、3番目に長い休暇期間です!

2024年のイースターウイークエンドです。
日付は毎年違っていて、満月の後に祝うそうです。

そして、その休暇期間中は、全国のスーパーマーケットが閉まっていることもあります。スーパーが閉まるまで、私の家庭は必死に4日分の食料品や生活必需品を買いだめします。

その中で特に買うのは、期間限定のチョコのイースターエッグです!

上:スーパーで限定のイースターエッグ棚
下:マシュマロエッグ、ウサギの形をしたチョコ

その限定品は沢山種類があり、スーパーで売られています。NZの場合は、バレンタインよりイースターの方がチョコを食べる機会が多いかもしれません。
そして、注意点ですが、NZに移民した友達が初めてイースターエッグを食べたとき、まるごとチョコレートだと思っていましたが、噛んでいくと中身が空洞だと気づき、がっかりしました。ほとんどが空っぽです!
他にも、マシュマロが入っているエッグ、中におもちゃが入っているエッグ、ミニエッグ、そしてウサギの形にしたチョコも、色んな種類があります。

もう一つのイースター限定品は、ホットクロスバンズです。

上:NZで友達の手作りホットクロスバンズ
下:日本でレーズン入りパンが買えますので、それが代用品として済んでいます!

ホットクロスバンズについては以前のブログで書きましたが、小さな丸いレーズンパンです。オーブンで少し焼いて、バターと食べると、くせになります。元々イギリスから来たものですが、NZでは季節が逆で、イースターは秋分の時期になりますから、秋にぴったりなあたたかいお菓子です。
私はホットクロスバンズを食べる前までは、レーズンがあまり好きではありませんでしたが、このバンズを食べるようになってからは、レーズンが好きになりました。もしレーズンがあまり好きではない人であれば、ぜひ食べてみてください。

NZでは、イースターのお菓子をいっぱいそろえて、イースターサンデー(日曜日)にブランチ(食事)をしたり、晴れたらピックニックに出かけます!また、せっかくの祝日ですので、家族と旅行に行くことも多いです。こちらは、友達から送ってもらった写真です。彼女が今年のイースターに家族とWairarapa(ワイララパ)地方に行って、山登りをしました!

Wairarapa(ワイララパ)地方

今回はNZのイースターについて書きましたが、もう一人の国際交流員のオーランドさん(メキシコ出身)にメキシコのイースターについて聞きました。メキシコでもイースターを祝いますが、祝い方が全く違ってびっくりしました!
メキシコでは、「Semana Santa(セマナ サンタ)」(意味:聖週)と呼ばれていて、イースターの期間をより長く祝い、キリストの復活を再現するパレードを行うそうです。文化によって違う祝い方を比べるのは面白いです。私は今年箕面で花見をして、NZと違う、春らしいイースターを祝いました!

他のブログに興味があれば、「国際交流員から」のボタンからご覧ください!
箕面市はNZとメキシコと姉妹都市関係があり、国際交流員の私とオーランドさんがそれぞれの国の文化を紹介しています。

それでは、カ・キテ!(マオリ語で「またね!」)!




< イースターエッグ食べたいモミ~

 

 

箕面市では、4月1日から5月31日まで、統一キャンペーン「箕面スケートボードパークへ行こう!」を行っています


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国際交流員によるセミナーへの参加を振り返る

2024年03月18日 | 国際交流員から

Pronto será primavera(「プロント セラー プリマベラ」日本語:もうすぐ春が来るよ)!

この3月上旬、いろいろな場所で雛壇を見ることができましたが、どれもとても印象的で興味深いものでした。これらを見たとき、芸術的な意味だけでなく、歴史的にも何を表しているのか想像してみました。簡単に言えば、ひな祭りは日本のアイデンティティの一部であり、雛壇を見るたびに春が近い、もうすぐ桜が咲くことを表しているのだと思いました。にもかかわらず、冬の気候はまだ少し寒く、風邪を引いたり悪化したりしやすいので、症状がある場合は必ずクリニックに行き、その症状などを簡単な言葉で説明できるようにしておきたいですね。というわけで、このブログでは、2月に参加した2つのセミナーのテーマであった「アイデンティティ」と「やさしい日本語」ということについてお話ししたいと思います。

¡Hola! (スペイン語の挨拶)
国籍:メキシコ(México)
氏名:オーランド(Orlando Zamora)
職業:国際交流員
趣味:水泳、習字、登山、ファッション


2月16日、市職員を対象に「人権セミナー・メキシコとニュージーランドの人にとってのアイデンティティ」を開催しました。今回のテーマを決めるとき、ニュージーランド出身の同僚トレースさんも私も、「アイデンティティ」という言葉が何を意味するのか、そしてその言葉がもたらすさまざまなニュアンスを理解しようとしていました。

国際交流員としての私たちの仕事のひとつは、姉妹都市提携などを通じて日本と母国との国際的なつながりを作ることです。国際交流は事務的な仕事も多いですが、自分たちのアイデンティティを考えることは、思ったほど単純じゃないことが多いと思います。

大変だったのは、どのトピックが本当に重要で、どのトピックを省くかを見極めることでした。いつの間にか、トピックのリストは膨大な量に膨れ上がり、唯一実行可能な選択肢は、アイデンティティを語るのに最もふさわしいと思われる3つのグループ(民族、言語、特徴)にすべての情報をコンパクトにまとめることでした。

セミナーではまず、参加者にメキシコとニュージーランドについてそれぞれ2つの言葉を書いてもらいました。このちょっとしたアクティビティをして、メキシコについてのイメージを考えてもらいました。私が思っていたよりも、参加者の方がメキシコについて知っていたのを発見することができ、非常に興味深いものでした。アイデンティティを振り返ることは、しばしば双方向の活動だと考えます。なぜなら自分自身のアイデンティティについて考える一方で、他人のアイデンティティについても考えるからです。

文化間には大きな違いがあるにもかかわらず、(例えば音楽、食べ物、お祭りの楽しみ方など)普遍的な共通点があり、アイデンティティは必ずしも障壁である必要はなくて、それどころか、適応もできるし、新しい経験によって豊かになることもあります。これにはコミュニケーションが非常に重要な役割を果たします。

コミュニケーションといえば、時々、外国人として私が日常生活で難しさに出会います。これまで、私はクリニックに行かなければならないほど深刻な風邪を引いたことはなかったのですが、今回の風邪の症状は深刻そうだったし、上司の助言もあって、クリニックに行くことになりました。その時、「やさしい日本語 」がいかに大切かを身をもって体験することができました。

2月15日、箕面市立病院で『「やさしい日本語」を使っていますか?~だれもが分かりやすいコミュニケーションのために~』というセミナーが行われました。このセミナーでは、いわゆる「やさしい日本語」の使い方についてパネリストとして参加しました。前にも述べたように、自分の感じていることや考えていることを伝えようとするとき、特に専門的な言葉や非常に特殊な言葉を使うとき、あるいは単に単語が足りないために、コミュニケーションが困難になることがあります。これは問題になるかもしれないのは、外国人だけでなく、子供や高齢者にとっても同様です。

ご存知のように、箕面市は外国人が多く住む街なので、医療従事者が「やさしい日本語」を使う取り組みが大いに役立っています。パネリストとして、中国出身の麻さん、トレースさんとともに、私たちは「やさしい日本語」を使った経験を共有することができました。また、参加者からの質問にも耳を傾け、どうすればこの「やさしい日本語」をより良く使えるようになるのか、いくつかのスキルを勉強になりました。外国人に対する医療従事者や職員の取り組みは極めて貴重だと思います。

この2つのセミナーに参加したことは、私にとって非常に貴重な経験となりました。その理由は国際交流に関心のある人にメキシコの文化を伝えることができたこと、そして、在日外国人を支援するための努力に対して感謝することができました。

<セミナー、参加したいモミー!


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ニュージーランドとの姉妹都市活動!

2024年02月29日 | 国際交流員から
 

Kia ora! (マオリ語の挨拶)
国籍:ニュージーランド(NZ、アオテアロア)
氏名:トレース
職業:箕面市国際交流員
趣味:イラスト、アニメ、ビンテージ服

皆さん、winter is almost over!(英語:冬はあと少し!)ニュージーランド(以下NZ)出身の国際交流員トレースです。

NZの「ハット市」はご存じですか?箕面市が二つの都市と姉妹都市関係を結んでおり、その一つがハット市(Hutt City)です!さらに、来年(2025年)7月には箕面市とハット市の国際協力都市提携から30周年を迎えます。

コロナ禍によって、ハット市からの来訪者がしばらくなかったのですが、2月、やっとハット市の訪問団が箕面市を訪れてくれました!
その代表の一人は、ハット市議会議員兼ハット箕面ハウス友好トラスト理事長であるブレイディー・ダイアー氏でした。

2月19日 ブレイディー議員(写真右から6人目)の表敬訪問

ブレイディー氏は昨年11月にハット市で開催された「ハットジャパンデイ」(2年に1回にハット市で行われる日本文化を祝うイベント)の運営にご尽力いただき、姉妹都市交流に積極的に活動しています。
今回ブレイディー氏は、箕面市についてより知るため、そしてこれから姉妹都市交流を再開するアイデアをまとめるため来日しました。

2023年11月19日 ハットジャパンデイ

ブレイディー氏の訪問と同時に、ハット市の地域団体6名も箕面市に訪れました。彼らはマオリ族の「Marae(マラエ)」と呼ばれる伝統的な集会場(以下:集会場)で様々な活動をしています。

「集会場」について、ここで少し説明しますね。NZの先住民族であるマオリ族の中では様々な「Iwi(イウイ)」と呼ばれる部族があります。各部族の集会場があり、日本でお寺や神社と少し似ていますが、伝統や歴史が感じられる、地域の皆さんが集まる場所です。

今回訪問した皆さんがマオリ族の「Te Atiawa(テ・アティアワ)」という部族のルーツを持っています。その部族は全国に多くの集会場がありますが、彼らはハット市にある「Waiwhetu Marae(ワイフェツ(地名)マラエ(集会場)」で様々な文化活動やコミュニティー活動をしています。
(ところで、個人的な話ですが、私も彼らと同じ部族の祖先を持っていますので、今回箕面市で会えて本当に嬉しかったです!)

ワイフェツマラエの内部

集会場の活動の一環として、彼らはラグビー等のスポーツ交流をするために来日しました。10日間東京に滞在していましたが、日帰りで箕面市に来ることができました。わざわざ遠いところから箕面市に行きたかったきっかけは、姉妹都市の関係でした。

その6人のうち、代表はマラマ・プケタプ氏という方でした。マラマ氏のお父様はテリー・プケタプ氏という方で、ハット市初のマオリ出身の副市長を務められました。その中で箕面市へも深い愛着があり、娘のマラマ氏に何回も「是非、箕面市に行ってください」と言っていたそうです。去年お父様のテリー氏は亡くなられ、今回マラマ氏がお父様の思いを持って、箕面市に来ました。

2015年箕面市民がハット市に訪問し、集会場にてマラマ氏のお父様、テリー・プケタプ氏に歓迎されました。

20日、箕面市に到着し、メイプルホールのロビーにある「ポウフェヌア」(ハット市から届けられた友好のシンボル)の前でハット市の皆さん(マラマ氏を含め集会場の6人とブレイディー議員)の歓迎会を行いました。お互いマオリ語で歌を歌ったり、プレゼント交換をしました。マオリ文化では「Manaakitanga(マナーキタンガ)」という歓迎の習慣は特に大事ですが、日本の「おもてなし」とかなり近いですので、このように歓迎ができて本当に良かったです。

集会場の皆様からもらったマオリの伝統工芸(マラマ氏のお姉様が手作りで織った「Kete(ケテ)」(鞄)、ワイフェツマラエの歴史についての本、木彫の工芸品)

その後、ハット市の皆さんと滝道を歩きました。天気予報より天気が少し晴れてきて良かったです!瀧安寺と弁財天も訪ねて、マオリの集会場との共通点について話し合いました。箕面市ハット市友好クラブの会員も参加してくれて、ハット市の皆さんはとても喜んでいました。

皆様、ありがとうございました!

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箕面市はNZとメキシコと姉妹都市関係があり、国際交流員の私とオーランドさんがそれぞれの国の文化を紹介しています。

それでは、カ・キテ!(マオリ語で「またね!」)!



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  マオリ語の歌、ひびきがいいモミ~


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