「Quasi」:美術館の上に経っている奇妙な手の彫刻
が都市の話題になりました。
Kia ora! (マオリ語の挨拶)
国籍:ニュージーランド(NZ、アオテアロア)
氏名:トレース
職業:箕面市国際交流員
趣味:イラスト、アニメ、ビンテージ服
皆さん、Happy New Year!
ニュージーランド出身のトレースです。2023年もよろしくお願いします。
ニュージーランド(以下NZ)のオークランドに住む日本人の友だちによる話です。ある日、両親が海岸で怪我をしたコガタペンギンを見つけ、獣医に連れて行きました。

見つけたのは世界で最小のペンギン、NZ在来種の「コガタペンギン」
この経験はめったにないですが、私にとっては「NZだからこそ」のような感じがします。最近、箕面市からNZへ留学に行く学生と話したので、そこで気づいた「NZあるある」を紹介します!
「半分ぐらいの人裸足」
これは地域によりますが、海のすぐそばに住む私の親戚はほとんど裸足で、それで足の裏が固くなったみたいです。夏には特に裸足の人が多くて、たまにスーパーの中で裸足の客もいます。ただ、私の実家の車道は尖った石でできてるからあまり裸足で歩かず家にも靴のままで入ります(しかし家庭によるので、玄関に入るときは確認しましょう!)。
海に近いほど裸足の人が多いと思います。
「降りるとき皆がバスの運転手に何かを叫び出す」
バスを降りるとき、必ず運転手に「Thanks」(ありがとう)、または同じ意味で「Cheers」などと言います!しかし、後ろのドアから降りることもできるので、そうすると運転手さんに聞こえるように少し大声で叫んでしまいます。
それと店員とお客が談笑する習慣が強いと思うので、びっくりするぐらい店員さんから話しかけられます。よく「Hows' your day going(今日はいかがですか)?」と話しかけられます。
停留所でバスに手を振らないと止まってくれないこと
もありますのでご注意ください。
「まだ15時なのに、大体のお店がClosedになっている」
早めに閉店する店が多いです。また、日曜日にほとんど定休日になっています。一方では、深夜でも乗れるバスが数本あるので、日本へ来るとバスや電車の最終時間の早さにびっくりしました。
また、午後にはカフェがほとんど閉まっていると思います。なぜかというと、コーヒーが一番カフェィンが入っているイメージを持ち、朝一・朝休憩の時間に飲むものだと考えていますから昼食後に飲まない人が多いです。

日本みたいなコンビニの代わりに「Dairy(デイリー)」があります。
ほとんど家族で経営しているため、大体18時~21時に閉まります。
「いつも見られています」
急に友だちから私が写っている写真をもらうと周囲を確認する
時々日本に住んでいると「NZ人の〜さんを知っていますか?」と聞かれることがあります。多くのNZ人は、「NZはそんなに小さくないよ!」と思うのですが、悔しいながらも、知っている方が多いかもしれません!
これに関して、NZで「2 Degrees of Separation」の言葉が良く出てきます。これは「6 Degrees of Separation」(人は自分の知り合いを6人以上介すと世界中の人と間接的な知り合いになることができるということわざ)をNZ版にアレンジしたものです。なぜなら、NZの人口は少なく(約500万人)、都市はそんなに大きくはないので、だれでも知り合いの知り合いだからです。
出身地であるウェリントンの市内で歩くと、知り合いに出くわします。出くわす友だちとタイミングが合えば、その場で遊びに行くこともあるから好きです。箕面市もそんなに大都市ではないので同じような感じがしますね。
「DIYは趣味だけではなく、考え方なんです」
夏休み中、両親はいつも家の一部をペンキで塗る作業をします。
外でも(3階建て高さの足場で・・)
「DIY(自分でやってみる)しすぎ」の習慣があると思います。私の両親は業者に頼むとあまり良くない品質だった経験があるため、ほとんど全部自分でします。私は高所恐怖症なので、足場で両親を見るだけでも怖くなります。私の友だちも未経験で木造の小屋を作ることになり、「ものすごく危険だったけど、ものすごく楽しかった」と言いました。
引っ越しするときも、なるべく自分でやってみようと考えることが多いです。私も、以前住んでいたアパートは、入居は自分でできましたが、退居した時は荷物も増えていたのでさすがに自分で無理だと思って引っ越し屋さんに依頼しました。
誰かが「自分で運べると思ったけどその大変さに気がついた」
と思われる現場
「地域の名(動)物」
NZでは外で猫を見かけたら、おそらく誰かのペットです。ウェリントン市内では、中心部の高層マンションよりも郊外の小さなアパートに住む方が多いし、野良猫はあまりないから、人懐っこい猫に触れ合えるかもしれません。そんな猫を見かけたら、猫派の中ですぐ噂になります。それからファンの数が増え、有名人みたいな猫たちがいます。
中心部まで降りる階段の一つでは、人懐っこい白黒猫の「シルベスター」が住んでいます。私も彼が大好きで、行き先の途中じゃなくてもそこを通っていました。彼は人気があり、壁画も作られました。
シルベスター
(右:Jack Baucke より)
神様のような存在の「ミッテンズ」というもう一匹の猫がいます。町並みを歩くと、まるで主のように、店に入っていく姿を見かけます。それで有名になり、ミッテンズをテーマにした美術展が開かれたり、子どもの絵本が作られました。また、市長からミッテンズに「市の鍵」を与えられました。それは顕著な活躍をした市民だけに贈られる最も名誉ある賞(「信頼」の象徴で「鍵」の形になった)です。
私もミッテンズに会ったことがあります。友だちと公園で座っていると、ミッテンズが私たちに近づいてきました。彼は撫でられたいというより、撫でさせてあげようという振る舞いで、撫でられ終わると、次の目的地へ向かっていました。
「あるはずがないところに何かが見えてしまうかもしれません」
手の届かない場所に物を置くのはイタズラするNZの若者の特技である
バスの窓から見ると、いつも何かが目にとまります。木の上にある交通規制のカラーコーンとか、電柱に湯たんぽが刺さっているとか。少し変わっているユーモアなのか、イタズラ好きな文化なのか、被害を及ぼさない限り私は好きです。
他に不思議なのは、実家はそんなに田舎ではないはずですが、道に鶏がいたり、牛の鳴き声が聞こえたりします。
ある朝、通勤途中、その道路の車全部に、
ハムが一枚ずつ窓ガラスに貼ってあることに気がつきました。謎!
実家の窓から見たロバとの散歩
「海獣が現れたら、多分日光浴したいだけ」
NZでは肉食の在来動物がいません。日本と同じく、NZで山登りは人気ですが、日本に来てから山登りをすると野生動物の恐れがあると気がつきました。NZではクマやイノシシのような動物はいません。しかし、季節によっては、海岸に行くとアザラシを見かける可能性があります。一度、職場の近くの海岸でアシカが現れて、仕事中に多人数が見に行っていました。別の種類の「ニュージーランドオットセイ」も普通に見られます!アザラシが交通渋滞に巻き込まれたこともあります。
ニュージーランドアシカ(世の中には約12000頭しかない)
ニュージーランドオットセイ(普段は岩でゆったりしている)