箕面市農業公社は、12月17日(火曜日)から20日(金曜日)にかけて、農機販売会社の(株)近畿クボタ(本社:兵庫県尼崎市)の協力を得て、川合地区(粟生間谷東2丁目)の遊休農地(約2,800平方メートル)の再生を行いました。
今後畑の耕作を再開し、収穫できた野菜は中学校給食に届けていきます。
農業の担い手がいないため、長年手入れができていなかった遊休農地。
竹笹類が繁茂し、害虫や野菜をねらう鳥獣の棲み家(すみか)となり、人の目につきにくいことから大量のゴミも捨てられて困っていました。近畿クボタさんは、大型高性能トラクタを持ち込み、オペレーター指導員も派遣して、農業公社の“地域の農地再生”を後押ししてくれました。
丈の長い雑草群をめがけて、豪快に突っ込んでいきます。
大豆の摘心処理(実をつける芽を増やしたりのばしたりするために、芽の先端を摘むこと)などに使用する専用トラクタは、切断能力も高く、高速で背丈の高い竹笹、硬い雑草を刈っていきます。
刈り取った後も、根が想像以上に広く伸びています。大型の油圧ショベルで深く掘り起こしていただきました。
ようやく、彩都まで見通せるようになった農地の一角。
農業公社と近畿クボタさんの共同作業で、現れた投棄ゴミの量は、およそ1.5トン!
別の場所では、トラクタが、雑草を踏み倒し、刈取り部(刈刃)で草を取り除きながら短く粉砕していきます。
トラクタの通った後は、鮮やかに畑の表面が見えだしました。
この作業を続けていきます。
見事に粉砕された草。
この後、鋤(す)き込んで土に還し、自然の循環を活かした畑づくりをはじめます。
(作業終了後の様子)
広大な農地が出現!
遠くに箕面山麓も見通すことができます。
(最終日:川合池から見た再生農地)
連日、小雨も降る中、近畿クボタさんのおかげで、地域の懸案であった遊休農地の解消が進みました。
この後、農業公社が、作業を引き継いで土づくりを繰り返し、来年4月には学校給食に提供していく夏野菜の作付けをめざします。
みどり豊かな住宅都市みのお。
田畑は、地域の自然風土、歴史文化を継承し、まちを形成する重要な要素
しかし、後継者がいないなどの事情で、十分な管理ができず放置せざるをえない農地もあります。その農地に関わる課題は続きますが、今回、近畿クボタさんの力強い支援もあって、失いかけていた農地をひとつ取り戻せました。
箕面市農業公社は、“農あるまちづくり”と向き合い、1歩1歩ですが、かけがえのないものを守っていきます。
(写真:倉田市長から近畿クボタ渡邉社長へ感謝状を贈呈(12月11日)
詳しくはこちら→(報道資料)株式会社近畿クボタが箕面市の遊休農地を再生!~大阪府内で初めての「クボタeプロジェクト」を実施~
<みのおのまちが、いつまでもきれいでありますように!