戦時中の市民の生活の苦しさを伝え、平和の大切さを訴える「戦時生活資料展」が、7月31日(金)から9月13日(日)まで、箕面市立郷土資料館(箕面6-3-1)で開催されています。
この資料展では、主に戦時中の市民の生活に焦点をあてた資料を展示しています。展示品には、戦時中の新聞や教科書、雑誌のほか、国民服やもんぺなど戦時中の市民の暮らしが伝わるような約40種類の資料が展示されています。
展示では、開戦時の新聞や詔書、戦時中に庶民が実際に使用していた防火砂弾や火はたき、防毒マスクが展示されています。また、『愛馬進軍歌』という軍歌をもとに制作された街頭紙芝居の一部もパネル展示されています。街頭紙芝居は当時の子どもたちに人気でしたが、テレビの普及などにより衰退し、現存しているものは少なく珍しいです。この紙芝居には検閲印が押印されており、昭和初期の紙芝居の検閲制度を知る上でも大変貴重な資料でもあります。
同資料館企画担当員の中村聡史さんは、「今年は、戦後70年という節目の年を迎えます。戦争体験者は年々少なくなってきていますが、戦時中の市民の生活の記憶を風化させないためにも、毎年この時期に戦時生活資料展を開催しています。夏休み期間中にぜひご家族で見に来ていただき、みんなで平和について考えてほしいです」と話しました。
7月27日(月)から7月31日(金曜日)まで、同資料館では学芸員実習を行っており、資料館にある数多くの資料の中から、展示品の選定、レイアウトなどを行いました。今年の展示のレイアウトを行った甲南大学の高廣優美さんは、「これまで学校の平和学習などで戦争について学ぶ機会はありましたが、今回展示品に直接触れ、戦時中の生活をより身近に感じることができました。戦時中の市民の生活の苦しさを知っていただけるよう展示しましたので、たくさんのかたに見ていただけるとうれしいです」と話しました。
●企画展示「戦時生活資料展」
【日時】7月31日(金)~9月13日(日)午前10時~午後5時
(休館日:毎週木曜日)
【場所】郷土資料館(箕面6-3-1 みのおサンプラザ1号館地下1階)
【費用】無料
【電話】072-723-2235 【ファックス】072-724-9694
市内では、この展示のほかにも戦争や平和に関する催しが下記のとおり開催されます。あわせてこの機会にご覧ください。
●「戦争と平和パネル展」
【日時】8月6日(木曜日)~11日(火曜日)午前9時~午後5時
【場所】ヒューマンズプラザ(桜ヶ丘4-19-3)
【内容】パネル展示「大阪空襲・市民生活」
ビデオ上映 6日(木曜日)午後1時15分「ウミガメと少年」
6日(木曜日)午後2時30分「劇団四季ミュージカル李香蘭」
【費用】無料
【電話】072-721-4800 【ファックス】072-721-3501
●平和について考えよう「へいわ21」
【日時】8月6日(木曜日)午前9時~11時
【場所】らいとぴあ21(萱野1-19-4)
【内容】語り部によるお話、戦時中のご飯(大根めし)炊き出し、本の読み聞かせ、ペープサートなど
【費用】無料
【電話】072-722-7400 【ファックス】072-724-9698
<モミジーヌも、戦後70年のこの機会に平和について考えてみるよ。