平成31年2月25日から2月27日までの3日間、箕面消防署西分署において、本市消防隊と豊中市消防局のはしご隊の合同訓練を実施しました。
この訓練は、中高層建築物の火災防御や人命救助を安全かつ迅速に実施できるよう、本市消防隊と豊中市はしご隊との連携活動の強化を目的に実施しました。
今回は、豊中市から延べ6隊のはしご隊が参加し、安全・確実・迅速な救助活動が展開されました。
訓練の想定は…
・7階建の雑居ビルから出火
・その他の詳細は不明
というもので、救助救出方法については、安全・確実で最適な方法を選定します。活動内容は、関係者への事情聴取、現場状況の確認・把握、無線機を用いての情報伝達・共有と同時並行での消火・救助活動です。体力はもちろんのこと分析力、判断力も必要となる総合的で高度な訓練となっています。
現場に到着すると、火災の関係者を発見しました。
「道を歩いていたら、ビルからベルの音が聞こえてきたので、階段を上がって確認に行きました。3階と4階の間の踊り場から火が出ていたので、火事だと叫びながら降りてきました。」
現場に到着すると3階と4階のベランダに要救助者がいます。4階の窓からは火炎が噴出しています。
「最先着の消防隊は、屋内進入を実施せよ。」
現場指揮者から、消防隊へ活動内容が指揮されます。
豊中市消防局はしご隊が現場に到着し、現場指揮者から活動方針を指示されます。
「4階要救助者を救出せよ!」
現場指揮者は、後着の消防隊へはしご車への中継送水を指示します。
「はしご車へ中継送水を実施せよ。」
はしご車の先端からの放水を実施するため、この消防隊は、はしご車へ水を送ります。
「3階以上は濃煙熱気のため放水しながら転進する。」
1階から階段で進入した屋内進入隊は現場指揮者へ無線報告し、放水しながら要救助者の救助に向かいます。
「私がしっかり支えますので、はしご車のバスケットへゆっくり乗り移ってください。」
4階ベランダの要救助者は、はしご隊により無事救出されました。
「箕面市消防隊です。安心してください、助けに来ました。」
3階の要救助者は屋内進入隊により屋内から救出されました。
今回の訓練は、非常に困難な訓練想定であったにもかかわらず、安全・確実で迅速な消火・救助活動が実施でき、箕面市消防隊と豊中市はしご隊の連携を強化することができました。今後も訓練を重ね、いざという時に的確な消火や迅速な救出が行えるよう消防力を維持していきます。
<消防隊員のみなさん、厳しい訓練お疲れ様でした。すごく頼もしく感じたよ!