撮れたて箕面ブログ

箕面市公式ブログ!北大阪から全国へ発信中!箕面広報室職員などが取材した市内の出来事、イベント情報などを紹介

民間企業派遣職員からのメッセージ

2021年04月08日 | 民間から学ぶ

撮れたて箕面ブログをご覧の皆様、こんにちは。

2020年4月から1年間、阪急電鉄株式会社に出向しておりました松村と申します。

昨年4月1日、阪急電車への愛を表現すべく「マルーンカラー」(阪急電車の車体の色)一色のネクタイを締めて出社しましたが、誰からも話題にしていただけず、「初日からやってしまったのでは…」と冷や汗をかいたあの日から、早いもので1年が経ちました。

 


(運転台に乗せていただくという貴重な経験をしました。)

 

今回のブログでは、(1)阪急電鉄で獲得した知見、そして(2)獲得した知見をどのように箕面市に還元していくか、この2つについて書かせていただきます。

長くなりますが、最後までお付合いいただけますと幸いです。

 

(1)阪急電鉄で獲得した知見
結論から申し上げると「まちづくり・鉄道に関する知識」及び「俯瞰的視野を持つ姿勢」この2つを獲得できたと考えています。

まず、「まちづくり・鉄道に関する知識」とは具体的に「都市計画、地区計画、土地区画整理事業、駅前広場」などに関する知識が挙げられます。

これらは地方公務員として当然理解しておくべき事項ではありますが、恥ずかしながら1年前の私は一切理解できておりませんでした。

出向中に、駅周辺の開発等に関する協議に臨みながら、上司や先輩方に一から周辺知識をご教示いただくことができました。


次に「俯瞰的視野を持つ姿勢」についてです。

阪急電鉄は皆様ご存知のとおり関西広域に広がる鉄道会社です。

そのため、例えば兵庫県の駅で協議事項が発生した場合、京都府や大阪府の駅で過去に協議された事例を当然参考にすることになります。

これが日々行われていることから、社員の皆様の視野は常に関西全体を捉えているように、私は感じました。

一方私は出向前まで、他自治体の事例研究をする際にはせいぜい北摂7市3町までしか調べようとしませんでした。

関西(時には全国)の事例を日々研究しながら業務にあたるのが当たり前である環境に1年間身を置くことができ、「俯瞰的視野を持つ姿勢」の重要性を改めて認識しました。

 

(2)獲得した知見をどのように箕面市に還元していくか
「まちづくり・鉄道に関する知識」については、先に述べたとおり、地方公務員として働くうえで必要とされる知識です。

関連する部署に異動した際には、阪急電鉄で得た様々な知識・経験を、本市の発展のために活用していきたいと考えています。

また、「俯瞰的視野を持つ姿勢」については、今後他自治体の事例研究を行う場合は、この姿勢を忘れず実行します。

もちろん基礎自治体の職員として、ミクロの視点も欠かすことが出来ないと考えています。

阪急電鉄で得たマクロの視点と、今まで培ってきたミクロの視点の両方を駆使しながら、市政に貢献していきたいと考えています。

以上、長くなりましたが、お読みいただきありがとうございます。
下記は、私が出向中に携わった事業のPRになりますので、お時間が許せば、ぜひお読みください。

 


(1)あなたはどっち派?次世代ウォーキングイベント「観光あるき」
 阪急沿線の観光スポットや隠れた名所を、ぐるりとめぐるウォーキングイベント!

 有名スイーツ店や家族で楽しめるお出かけスポットも盛り込んだ各地のモデルコースを、一緒に歩いてみませんか?
 参加方法は2通り!スマホアプリ内のコースに挑戦する方法と、ガイドツアーに参加する方法です♪

 今年はなんと総額10万円をプレゼントするキャンペーンも実施中!下記リンクから、ぜひチェックしてみてください!
 
  →阪急電鉄ホームページ(観光あるき)
   (上記文言に次のサイトへのリンクを掲載 https://www.hankyu.co.jp/area_info/kankouaruki/

 


(2)あなたのスマホに阪急沿線の写真、眠ってない?「ええはがきコンテスト」
 阪急沿線のあなたのオススメスポットを写真や絵、デジタルアートなどでご応募いただくコンテスト♪

 今年はスマホからカンタンに応募が可能!
 あなたのスマホやクローゼットに眠る作品を、ぜひ阪急電鉄に送ってください!最高賞金5万円はアツい!

 詳細は下記リンクからどうぞ♪

  →阪急電鉄ホームページ(ええはがきコンテスト)
   (上記文言に次のサイトへのリンクを掲載 https://www.hankyu.co.jp/eehagaki/ )

 

 


以上、PRでございます。
ご興味を持たれた方は、ぜひぜひご参加ください。
 
最後になりますが、市民の皆様、阪急電鉄及び関係者の皆様、出向の実現に向けてご尽力いただいた皆様に、心よりお礼申し上げます。

箕面市が「住んでみたい。ずっと住み続けたい。」と思われるまちになるよう尽力することで、皆様へ恩返しできれば幸いです。

 

<松村さん、派遣お疲れ様でした! 阪急電鉄で獲得した知見を箕面市でもぜひ活かしてくださいね!

 

災害から大切な家族や自分の命を守るため、自治会に加入していない、または、お住まいの地域に自治会がないかたに向けて、加入(結成)サポートキャンペーンを実施します。


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民間企業から派遣されていた職員のメッセージ

2020年07月02日 | 民間から学ぶ

箕面市では、民間企業であるダイキン工業株式会社と人事交流を実施しています。今回は、ダイキン工業株式会社から箕面市に派遣されていた神野さんからのメッセージをご紹介します。それでは、神野さんどうぞ!

 

撮れたて箕面ブログをご覧の皆様こんにちは。

地域創造部 箕面営業室の神野です。

 

私は、平成30年の7月から2年間、ダイキン工業株式会社から箕面市役所に出向し、この6月末で出向期間を終えました。箕面市役所で学んだこと、感じたことなどを書き残したいと思います。

 

・自己紹介

名前は、神野亮(かみのあきら)と申します。年齢は52歳。大阪生まれの大阪育ちです。

 

ダイキン工業には平成4年に入社し、好評を頂いている換気ができるルームエアコン「うるさらX」の前身である「うるるとさらら」の開発や大型ビルなどに省エネで快適な環境をお届けする「全熱交換器ユニット ベンティエール」や調湿も可能となった「水配管レス調湿外気処理機DESICA(デシカ)」の開発に携わりました。入社当初から製品の核となる材料技術を使ったデバイスの研究開発を行っていました。その後、ダイキンが誇るグローバル研究開発拠点であるテクノロジー・イノベーションセンター(TIC)に移籍しました。

そこでは、国の研究機関である「国立研究開発法人新エネルギー・産業総合開発機構(NEDO)」の研究テーマや国内外の大学等との産学協同研究テーマの業務支援を行っていました。

○ダイキン工業 テクノロジー・イノベーションセンター(TIC)

 

・箕面市役所で経験したこと

この2年間で携わった仕事は、「箕面に住む?」リーフレットやHPを活用した移住定住促進、民間企業との連携、ゆるキャラ®グランプリの参画、箕面プレミアムゆずマーマレードの生産販売など、過去の技術者人生からは考えられないような業務ばかりでした。戸惑いの毎日が続きましたが、今ではさまざまなたくさんの経験をさせていただき、とても良かったと思っています。

 

こちらの写真は、2019年のゆるキャラ®グランプリの決戦大会に参加した時の写真です。10年連続出場してきた中で、過去最高の全国4位に輝きました。これはみなさんのご協力の賜物と感謝しています。11月の長野県での開催で少し寒そうですが、実はかなり緊張していました。

また、ゆるキャラ®グランプリの開催は今年が最後となります。是非、滝ノ道ゆずるが全国1位になるよう、一丸となっての毎日の投票をお願いします。投票は7月1日(水曜日)から始まっています。

○ゆるキャラ®グランプリ表彰台にて

 

こちらの写真は、平成29年10月の台風被害で一部区間が通行止めとなっていましたが、平成30年11月1日の復旧を記念して行われた「箕面滝道復活祭」のライトアップされた滝です。綺麗すぎて、過去にない感動を味わえました。

 

○平成30年11月3日「箕面滝道復活祭」の滝のライトアップにて

 

こちらの写真は毎年、グランフロント大阪のダイキンフーハ大阪で行われるダイキン工業とのコラボイベントの様子です。たくさんのお子さんに囲まれて、ぴちょん君と滝ノ道ゆずるはとてもうれしそうでした。

 

・箕面市役所で学び感じたこと

市役所での業務を通じて、多くのことを考えさせられました。箕面市役所で働く方々は、常態的に飛び込みの急ぎの仕事が入ってきたり、たくさんのルーチン業務がありますが、綿密な計画を立て、スピーディーにこなしていました。また、少人数のメンバーで協力して仕事を進めていく各自の意識は、見習うべきものだと感じました。

さらに、このような状況においても、市民からの窓口や電話での様々な問い合わせに対して、本当に丁寧に対応している姿を見ていると、市民ファーストの精神を身をもって実行していることに感銘を受け、自分ではあまり意識したことがないため、大変勉強になりました。自分でも相手は何を求めているのかを常に考え、行動していきたいと思いました。

 

・市役所と民間企業

最後に、市役所と民間企業との違いを、両方を経験した私なりに感じたことを書きたいと思います。

まず、市役所の活動経費は市民の税金が主であるため、当たり前ではありますが、市役所の業務は市民のためのものだと認識しています。毎年発表される「施政及び予算編成方針」が1年間の業務の方針であり指針になります。その中には民間企業では経験できない市民の安全安心を守る重要な仕事があります。災害が起こったときや、何か問題が起こったときは、昼夜を問わず、避難所などの対応をしなくてはなりません。私が着任する直前の2018年6月には、最大震度6弱の大阪北部地震が発生しました。箕面市でも大きな被害を受けました。また、2018年9月に大型の台風21号が近畿地方を直撃し、箕面大滝につながる滝道周辺の山林では、倒木や崖崩れが発生しました。滝道は通行止めとなり、観光事業はとても大きな打撃となりました。翌年の2019年10月にも大型の台風19号が直撃しました。職員のみなさんは、避難所の開設・管理・運営だけでなく、被害状況の確認のための見回りも行っていました。危険と隣り合わせの業務でありますが、一丸となって市民の安全を守る姿には、使命感の強さが伝わってきました。

 

この2年間、民間企業からの出向者として期待された成果を残せたかどうか疑問は残りますが、今までにない様々な経験をすることができ、自分自身としては成長できたと思います。箕面市役所の皆さんには、助けられてばかりの2年間でした。本当にありがとうございました。

 

<神野さん、2年間お疲れ様でした!ダイキン工業株式会社に帰られても、箕面市へ観光などにいらしてください!

 


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民間企業派遣職員からのメッセージ

2020年05月01日 | 民間から学ぶ

撮れたて箕面ブログをご覧の皆さまこんにちは。

2019年4月から1年間、阪急電鉄株式会社へ出向しておりました井筒佳苗と申します。

箕面市役所では5年間、学校施設管理室の事務職として、小中学校の施設修繕・工事、また小中一貫校である彩都の丘学園の増築工事などを担当しておりました。

 

 

それでは本題に入りたいと思います。

まずは、阪急電鉄へ行く前に出向先での目標を次のとおり掲げました。

「自分にしかできないことや新しいことに取り組む」

出向させてもらって、例年の繰り返し業務だけではおもしろくないな…と思いそんな目標をかっこよさげに掲げてみました。

 

仕事をする上で当たり前のことではありますが、自分なりに工夫したこと、新しい事に挑戦したことを踏まえながら担当業務の一部をお伝えできればと思います。

 

ではさっそく私が担当してきた主な業務を紹介します。

大きく分けて以下のとおり4つあります。

(1)観光あるき、(2)ええはがきコンテスト、(3)沿線行政、(4)その他

特に業務内容が濃かった「(1)観光あるき」について主にお伝えさせていただきます。

 

(1)観光あるき

【事業概要】

・阪急電鉄と沿線の自治体等団体(箕面市を含む自治体や観光協会など全16団体)が共同で実施する沿線地域の魅力を再発見するためのウォーキングイベント

(2019年度まで)

・自治体等団体が開催する地元ボランティアと一緒にまちを歩くガイドツアーのPR等

・[旧企画]観光あるきパンフレットの制作で地域の魅力紹介

(2020年度以降)

・2019年度と同様にガイドツアーのPR等

・[新企画]無料スマートフォンアプリ「aruku&」(※)を活用した地域の魅力コース紹介

※aruku&(あるくと)…スマホを持って歩くだけで地域名産品が当たる既存の無料ウォーキングアプリケーション

(運営会社:㈱ワン・コンパス)

(補足)

私が出向していた2019年度の1年間は、当年度まで紙媒体(パンフレット)を軸に地域の魅力を発信していた事業を電子媒体(スマートフォンアプリ「aruku&」)へ切り替えていく転換期でした。

要するに、「aruku&」の2020年度供用開始に向けた準備が私の主な業務となりました。

 

【業務例】

■観光あるき事業PR のための電車内モニター放映動画の作成

毎年、「観光あるき」事業PRのため、数か月周期で15秒動画を作成し電車内にあるモニターで、一定期間放映しています。

2019年6月までは通常通り事業全体のPRをしていましたが、もっと具体的な場所をPRした方がお客様の目に留まるのではないかと考えました。

そこで季節ごとにテーマを決めて動画を作成してみるのはどうかと上司に相談し、新たな視点で動画を作成してみました。

7月・8月のテーマを「夏休み」として、夏休みに出かけたい場所を具体的に紹介しました。(ピクニックができる公園、箕面大滝ライトアップ等)

このように、9月は「秋の花」、10月・11月は「紅葉」といった感じで作成しました。統計をとっているわけではないため、実際の効果等が分からないのが残念ですが、モニターを見た知人から「いつもとちがったね」という声があったり、自治体の担当者に喜んでいただけたりもしたので少しは目に留まる効果があったかと思いたいです。

 

■aruku& ~各自治体等団体全16団体のコース設定に係る調整~

(各団体1コースずつの設定)

こちらは一言でいうと、アプリに各地域のウォーキングコースを登録する作業です。

登録といっても、業者から用意された様式に各団体に必要事項を記入してもらうだけです。

ただし、16団体もいれば回答にばらつきが出ると考え、回答方法などを詳しくまとめた観光あるきコース設定専用マニュアルを作成しました。

また、供用開始後アプリユーザーが利用しやすいようにコースの地域、距離、所要時間等を一目でわかるような表示についても工夫しました。

 

文字で説明するのは難しいので是非、下記ホームページをご確認ください。

そしてアプリをダウンロードして、観光あるきコースに参加してみてください!

もちろん箕面市のコースも登録されています!

各団体オリジナルグッズセットが当たる景品応募等もありますので

要チェック!!

阪急沿線観光あるき

https://www.hankyu.co.jp/area_info/kankouaruki/

↓ダウンロードはこちら↓

 

■aruku&その他

新企画ですので、アプリ画面上に表示される画像、ホームページの開設、チラシの制作全てがゼロからのスタートでした。

いろいろと工夫を凝らしながら、かつ、予算内で収められるような構成を検討しました。自分が考えたデザインや構成が形になっていく様子を見るのはとても楽しくやりがいのあるものでした。

校了ギリギリまで私の細かい指示をたくさん聞いてくださった業者(凸版印刷株式会社)さんにはとても感謝しております!

 

少しだけ紹介させてください!

〇aruku&オリジナルキャラクター「ぽたろう」

 

可愛いでしょ~~!!

なんと、阪急の制服を着ているんです!

こちらの細かい要望にお答えいただき実現しました!

 

〇aruku&観光あるきカード

観光あるきコースに挑戦し、各スポットをまわってゴールするともらえるカード(景品応募権利カード)

実はこの電車は私が地道に描いたものです…!

 

(2)第10回阪急ええはがきコンテスト

メッセージを添えた写真や絵画(イラスト等含む)で阪急沿線のまちの魅力についてご応募いただくコンテストです。

「ええはがき」って何??から始まると思うのですが、

詳細は以下をご確認ください。

第10回阪急ええはがきコンテスト

https://www.hankyu.co.jp/eehagaki/

 

[業務内容]

・募集PR、作品の管理、審査会の開催等

この業務でやりがいを感じられた瞬間は、入賞者の方へ直接連絡した際、喜びの声が生で聞けた時です!

とても阪急沿線地域を愛してくださっているのが感じられ私自身がとても幸せな気持ちになりました!

 

また新たな取り組みとして2020年4月15日から、魅力発信の拡大を目的とした「ええはがきコンテスト公式インスタグラム」を

開設することになりました!

部長からいただいた「過去の入賞作品を活かしたことをしたい」という一言から、インスタグラムの活用というアイディアを思いつきました!

本部長までの説明は緊張しましたが、いろいろご指摘をいただきながら課題解決のため、資料を作成しながら課長と協力していく過程が楽しかったです!

2019年PR時の写真を掲載しておきます。

 

(2)沿線行政

こちらは、上記事業とは毛色が異なる事業です。

自治体等が実施する駅前広場の整備工事において、自治体や関係する業者等が集まって実施する事前調整等のための協議へ出席させていただきました。

詳細は話せませんが、各自治体の担当者が市民の皆さんが利用しやすい駅前を目指す様々な意見や検討内容を聞くことができ、とても勉強になりました。

なお、この協議にはもちろん民間企業の立場として出席していたのですが、これが非常に面白かったです。

冒頭でも述べたように、私は、5年間自治体の立場で工事等に関わる仕事をしてきたため、どちらかというと自治体の意見の方が理解しやすい

場面がたくさんあったのが正直なところです。しかし、会社に戻ってから民間企業の立場での考えを上司から聞かせていただき、新しい視点での

考え方を知ることができました。これまでの考え方に反省した部分もあり、今後に活かせていけたらと思います。

 

(4)阪急レールウェイフェスティバル

2019年も例年どおり春と秋に実施された「阪急レールウェイフェスティバル」。老若男女問わずたくさんの方々が訪れるフェスティバルです(ちなみに

入場には事前のお申し込み及び当選する必要があるのでご注意を)。

そこでの業務は阪急電鉄のヒーローショー「マナブンジャーショー」への出演です。

実は、私は昔からミュージカルをやっていて、こういうイベントが大好物なので、出向前から噂に聞き、楽しみにしていた仕事の1つでした!

私は司会者として、「みんな~マナブンジャーに大きな声で頑張れ~って言って~!!せーのっ!!」といった感じで観覧者の盛り上げ役として

参加させていただいておりました。

観に来て下さった子どもさんたちの純粋で全力な「頑張れ~!」は一生忘れないと思います!

 

まだまだ書き足りないのですが、そろそろ終わらせていきたいと思います。

 

最初から読んでいただいた方には伝わっていると思うのですが、この1年間とても楽しかったです!

私の考えや、やりたいことをどれ一つとして否定せず、挑戦させて下さった課長と課長補佐にとても感謝しております。

 

阪急電鉄株式会社へ出向した1年間、通常では味わうことのできない貴重な経験をたくさんさせていただきました。

特に大阪府、京都府、兵庫県にまたがる自治体担当者の方々と一緒にお仕事をさせていただき、いろいろな方とお話ができて楽しかったです。

せっかくのご縁ですのでこれからも繋がっていければと思っております!本当に充実した1年間でした!!

 

また、最後になりますがこの1年間私と関わってくださった阪急電鉄株式会社の皆さま、心から感謝申し上げます!

仕事ではもちろんのこと、女子会ランチに誘っていただいたり、一緒に飲みに行ったり、人生初のゴルフで打ちっぱなしや、ショートコースをご一緒させていただいたり…!仕事外でも仲良くしていただきました!本当ありがとうございました!そして今後ともよろしくお願いいたします!

 

<井筒さんお疲れ様!学んできた地域のPR術をぜひ市役所でも生かしてね! 素晴らしい仲間にも出会えたね


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民間企業派遣職員からのメッセージ

2020年03月24日 | 民間から学ぶ

撮れたて箕面ブログをご覧の皆さま、こんにちは。

関西電力株式会社へ民間企業派遣研修中の内山と申します。

私は平成27年度に箕面市役所に入庁し、教育委員会での業務を3年間務めさせていただきました。

平成30年4月より関西電力株式会社北摂営業所へ派遣研修がはじまり、2年間の研修がもうすぐ終わるところです。

関西電力への派遣研修生は私で8代目!と、かなり昔からお世話になっております。

 

派遣研修の話をいただいた際に、「営業の仕事をしてもらうことになります」と言われ、まったく経験のない仕事内容に、少し不安になりましたが、話をいただいたことに素直に嬉しい気持ちでいっぱいでした。何事もチャレンジ!という気持ちであまり迷うことなく引き受けさせていただきました。

 

*関西電力での一日のはじまり

関西電力では朝出勤して、まず全員で朝礼体操(関電体操)を行います。

体操後、ミーティングを終えると、次に車両点検を行います。

このように、ボンネットをあけてエンジンオイルなどのオイル類や、ウォッシャー液などの液体類が、きちんと規定量入っているか、劣化していないかを点検します。

その後、車の前後に一人ずつ立ち、すべてのライトが点灯するかの確認もします。

こちらは毎日行います。

 

車両点検が終わると、各々の業務がスタートします。

 

ちなみにこちらは月に一度行われる全体朝礼の様子です。

全体朝礼の日には、写真に鳥居(稲荷神社)が少し見えておりますが、そちらで日々の安全の祈願も行います。

 

*関西電力での「リビング営業」活動

先にも述べたように、私の派遣研修中の業務は、関西電力の「電気」と「ガス」の最適なメニュー(お客さまのライフスタイルやニーズに合ったメニュー)をお客さまにお伝えし、切り替えのお手伝いをするという「営業」の仕事をしておりました。

こちらが使用頻度の高かったパンフレットになります。

(2020年3月現在のものです。パンフレット内容は変更となる場合があります。)

 

「営業」という言葉を聞くと、派遣前の私の中ではとにかくたくさんしゃべり、あるいはお客さまに頭を下げているという勝手なイメージがありました。

なので、正直口下手な私で大丈夫だろうか…という不安もありました。

 

しかし、仕事をやっていく中で、私の中の営業のイメージが変わりました。

 

「電気」と「ガス」のお客さまの最適なメニューをご提案させていただくために、まずお客さまの光熱費に対するお困りごとや不満をお伺いし、潜在的なニーズを引き出すことからはじまります。

 

例えば、「中学3年生と1年生の子どもがいて、別々の部屋でエアコンをつけっぱなしにするから電気代があがって困っているの」というお客さまがいらっしゃったとします。

そのお話から、お子さまもこれから高校生になって、まだたくさんエアコンを使い続けるのだろうな、と予想できます。

また、お子さまが2人いるのだから、お風呂でお湯もいっぱい使うだろうし、もしかしたら冬場はガスもたくさん使われるかもな、といったことも想像できます。

 

それを受けて、「では、これからもエアコンはまだまだ使われそうですね」とか、

「では、冬場はお風呂でガス代もあがってこられたりするのでしょうか」といったお話をしながら、関西電力のメニューの中でお客さまにどれが最適かを考えます。

 

そして、最適メニューをご提案し、そのメニューについてお客さまの疑問点がなくなるまでしっかりご説明させていただく。

お客さまにご納得いただけたうえで、切り替えのお手続きとなるわけです。

(2020年3月現在のものです。パンフレット内容は変更となる場合があります。)

 

市役所にいた頃の窓口対応を思い出してみると、まず窓口に来られる市民の皆さまのお困りごとをお伺いするところからはじまります。

そのお困りごとにどう対処すべきかを考え提案し、その対処法で納得し満足いただければ、解決となります。

 

関西電力でさせていただいている「営業活動」のプロセスは、ある種、市役所でやっていたことと少し似ているな、と私は思いました。

必要なのは、おしゃべり上手になることではなく、

正確な知識と、それを正確にお伝えする説明力、だと気付くことが出来ました。

 

それに気づいてからは、会話力を磨くことより、知識をつけるために勉強することを意識し、また知識がつくにつれ、だんだんと自信をもって話すことが出来るようになりました。

そんな活動の中で、自分自身の成長も感じています。

 

*関電ガスイベント

私が関西電力での活動で一番印象に残っているのが、関電ガスのイベントです。

関電ガスのイベントは、たくさんのお客さまに「関電ガス」のことを知っていただくこと、そして光熱費の削減のご相談に乗ることを目的として開催しています。

「関電ガス?ああ、知ってるしもうやってるよ」というかたも多い一方、「電気・ガスの話よく聞くけどよく分からない」といった声も多く、そういったかたに説明を聞いていただけるだけでもイベントを開催してよかったなと思います。

私が説明して、「やっぱり面と向かって話を聞くと分かりやすいし安心ね、ありがとう」というお声をいただけると、営業マンとしてもこの上ない喜びです。

 

この2年間でもいろいろな場所で関電ガスのイベントを開催しました!

私が会場選定から企画、当日運営に至るまで担当させていただいたイベントもあります。

イベント会場はどう設えたら皆さまに注目いただけるか、どういう運営をすればイベント参加を促せるのか、事前の告知をどのようにするか、など考えさせていただきました。

赤と白のバルーンのタワー、実は手作りです。これがあるだけで、ずいぶんとイベント会場も華やかになりますね。

 

イベント時には抽選会も開催することが多いです。

ご来場いただいたことへの感謝を込めまして、少しでもいいものが当たるよう努力して景品を用意しています。

   

抽選券は私がデザインさせていただきました!

抽選券の右のほうに写っているのが、関西電力のゆるキャラ「はぴ太」くんです。

 

ゆるキャラグランプリ2018企業・その他ランキングにおいて見事第一位に輝きました。

私もだんだんと愛着がわいてきて、今では箕面市のキャラクター滝ノ道ゆずるくんに次いで気に入っています!

 

*第二種電気工事士試験

資格試験にも挑戦しました。

まったく知識も経験もない状態からの挑戦だったので筆記試験の暗記も、実技試験の手の動かしもとても苦労しました。

特に実技は、頭で考えるだけではなく、実際に手を動かして、素早く正確に作業していかなければならず、筆記よりも難しさを感じました。

電源に繋いでスイッチを入れ、ランプが点灯した時、本当に実生活で活用されている技術なのだと身をもって感じることができます。

 

毎日少しでも工具に触り、努力した結果、見事合格することが出来ました!

これもまた新鮮で貴重な体験となりました。

 

*最後に

関西電力へ派遣されてから、毎日が新鮮で学びも多く、とても充実した日々を過ごすことができました。

2年間、長いなぁと思っていましたが、あっという間でした。

 

関西電力のみなさまにはとても温かく迎え入れていただき、感謝しております。

また、この出向中に学んだことを今度は市役所の業務でも活かしていけたらと思っております。本当にありがとうございました!

(食堂特別メニュー「はぴ太くん」オムハヤシ!かわいいですね!)

 


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民間企業派遣職員からのメッセージ

2019年05月21日 | 民間から学ぶ

撮れたて箕面ブログをご覧の皆様、こんにちは! 民間企業派遣研修として、日本マイクロソフト株式会社へ出向しておりました、新井千賀と申します。

2017年10月から東京品川にある、日本マイクロソフト株式会社パブリックセクター事業本部文教営業統括本部で1年半お世話になりました。

(マイクロソフトのオフィスにて)

派遣期間中に私が経験したこと、そこから感じたことを紹介したいと思います。

私は、大学卒業後すぐに箕面市役所に入庁したため、民間企業で働くのは今回が初めてで、箕面市役所の環境と違った点が多くあり、初めは戸惑うことの方が多かったです。

なによりマイクロソフトでは、自分の固定席は無く、おおよそ部門によって、階数や座るエリアしか決まっていないフリーアドレスの職場でした。私も気分によって、座る席を毎日変えていました。また、机や椅子も素敵なものが多く、立ったまま作業ができるもの、電子黒板などさまざまなものが用意されています。さらに集中したいときには個人作業ルームまで準備されていました。

そして、マイクロソフトは、最先端の「働き方改革」を推進している企業ということで、テレワークが当たり前となっており、個人や家族の状況に合わせて子育て、介護をしながら働くといった各々の多様なワークスタイルで働かれています。

(業務執行役員 文教営業統括本部長 中井さんと)

また、グローバル企業なので、海外とのやりとりも多くあり、社員の多くが複数の外国語を話せる方が多い印象です。社内では日常的に英語でのやりとりをしている声が飛び交い、色んな国の方々が社内を出入りしています。「本当にグローバル企業なんだなあ」と実感していました。

さらに衝撃的だったことは、社内に「紙の書類がない」ということです。市役所では、データを作成して印刷し、それをファイルに綴じて保管する習慣があり、職場には多くの書類とファイルが溢れていました。ここでは紙もファイルも全くなく、オフィスは徹底してペーパーレス化していて、それが浸透している点に非常に驚きました。

そのような環境に加えて、ITを使いこなして協働的な働き方をしています。それが個人の作業効率につながり、全体では圧倒的に素早く物事が進みます。このスピード感も、箕面市役所とマイクロソフトでは全然違うのだと感じました。 例えば、協働的なプラットフォームで有名な「OneNote」を会議で使い、参加者全員が、同時にひとつのデータに発言やメモを記載するため、会議後に議事録をまとめる必要はありません。さらに協働作業という観点では、「Teams」を使って、簡単なチャット連絡、資料の同時編集、作業者が思いついたときにはその場でオンライン会議を開くなど、あらゆる協働の業務がすべてスムーズにつながっていきました。これらにより、様々な協働的作業が、自分の好きな時間に、好きな場所から可能で、あらゆる面で業務が効率化されていると実感しました。上記のうちのいくつかでも市役所で実現されれば、業務が軽減され、残業時間も減り、ライフワークバランスも向上することと思います。

さて次に、私がどのような仕事をしていたかご紹介します。

私は文教営業統括本部に配属先され、学校におけるICT教育環境の整備の促進と活用面の支援等に携わってきました。具体的なプロジェクトとして、1.全国ICT教育首長協議会 2.ステップモデル校プロジェクト 3.近畿ICT教育研究会 という3つに携わってきました。

 

■全国ICT教育首長協議会の仕事について

「全国ICT教育首長協議会」は、“21世紀の未来を拓く人材を育成するためには、これまでの教育に加え、ICT教育環境整備の充実が重要”という趣旨で、全国の首長有志が集い、平成28年度に設立されました。 2019年4月26日現在で125自治体が加盟している協議会です。協議会には、箕面市も加盟しており、倉田市長は、この協議会の理事を務めています。協議会の詳細はWEBページをご覧ください!

私は、この協議会の仕事で大きく2つのことを経験させていただきました。 協議会主催のイベント運営とICT教育促進のためのパンフレットの作成です。

まず、1つ目協議会主催のイベント運営についてですが、この協議会では、年に1度総会を開催し、そこで議決された年次計画を基に活動しています。総会のほかに「全国ICT教育首長サミット&日本ICT教育アワード」や「地域サミット」があり、これらのイベントは、どれも各自治体の相互連携や情報交換を目的に開催しています。

〇平成30年度 総会 総会では、平成30年度は「首長 Action Plan」について熱心に議論されました。このAction Planには【首長が動く】、【国と動く】、【産学と動く】の大きく3つの柱があります。【首長が動く】の項目で議論された「ICT首長Action Plan実行マニュアルの作成」が決定され、私はそのパンフレットの作成に携わることになります。(後述)また、【国と動く】のなかでは「ICT首長Action Plan勉強会」の実施が企画され、最終的に文部科学省・総務省・経済産業省と協力した「地域サミット」を実施し、この運営にも携わります。(後述)

〇「全国ICT教育首長サミット&日本ICT教育アワード」 「先進的・特徴的な取組を実施している各自治体の表彰等をおこない、その取組を広く周知し、産官学で情報交換する場」として「日本ICT教育アワード」を開催しています。2019年1月17日に開催されたサミットには、各自治体の首長や教育長をはじめ、自治体の担当者や産業界からも参加いただきました。もちろん後援をいただいた文部科学省、総務省、経済産業省からも来賓として、副大臣や政務官にも出席いただき、国との連携を積極的に進めてきました。

(2019年1月17日開催・全国ICT教育首長サミットの様子)

「2019日本ICT教育アワード」は、エントリーいただいた自治体の取組等を学識経験者の先生方に審査いただき、当日は首長自らに、その自治体の特徴的な取組をご発表いただきました。これらの先進的にICT環境整備を進めてこられた事例を私自身もたくさん知りとても勉強になりました。各賞を受賞された自治体は、教育クラウドや学び方と働き方のICTによる改革など多種多様の取組で、どれも自治体の現状に併せて工夫されており、このような良い取組はもっと全国に広がっていくべきだと思います。

投票の後、各賞の表彰式までの間は、協賛企業のブース展示があります。今回のイベントは第3回だったため、私の発案で、過去のアワード受賞自治体によるブースプレゼンをおこなっていただく企画を実施しました。

(第1回目文部科学大臣賞受賞のつくば市のプレゼンをする中村めぐみ先生と司会をする私)

〇地域サミット 2019年2月に大阪、福岡、東京で「地域サミット」を開催しました。 文部科学省 初等中等教育局 情報教育・外国語教育課の高谷浩樹課長による基調講演や各自治体による先進的な取組を加盟自治体首長に講演いただきました。

(文部科学省 初等中等教育局 情報教育・外国語教育課 高谷浩樹課長による講演)

(箕面市 倉田哲郎市長による講演)

今回の「地域サミット」は勉強会という趣旨であったため、講演の他、ICTを活用した新しい授業を体験するセッションや協議会で私が作成したパンフレットの説明も行いました。全国ICT教育首長協議会のイベントを通して、他の自治体との情報共有が大切だと感じました。

2つ目のICT教育促進のためのパンフレットの作成についてですが、総会の「首長Action Plan」を受ける形ではじまった、全国ICT教育首長協議会独自のパンフレットですが、私はその構成から発行まで中心として携わりました。まず対象者を決めていき、「首長向け」と「担当者向け」の2種類を作成することにしました。どちらのパンフレットも最終的な目標は、「児童生徒によるICT教育促進」ですが、活用面で悩まれている自治体もあれば、その前段階として首長の理解のもとに「整備」がうまく進められていない自治体が多いのが現状です。我々はその原因分析をおこない、克服法の提示を行うパンフレットを作成しました。協議会では、これまでの約3年の活動で、それぞれの自治体における取組、各々の課題や問題点についても情報収集をおこなってきました。それらを俯瞰して、ICT環境整備が進まない原因を分析するため行って、付箋に書き出しながら分類を進めました。

(付箋に書き出し分類分け)

その分類から大きく3つの原因があると分かってきました。 1つ目は教育のICT化は「巨額な予算」だということ。2つ目は「ICT環境整備に対する理解が進まない」ということ。3つ目は「関係機関との連携不足」です。 協議会には、この3つの原因をすでに克服している自治体も多くいるため、そのような自治体へのヒアリングから克服法やヒントを学び、事例として紹介をさせていただきました。最大の工夫は、「まずは自分たちの課題が3つの原因のどこにあるか」を認識してもらうために、チェックシートを作成したことです。

(担当者向けパンフレットのチェックシート)

また、首長・教育長への説得が難しいと感じている場合には、「首長向けパンフレット」として、首長にも分かりやすくコンパクトに説明いただけるようなものを作成しました。

(首長向けパンフレット内面)

そのパンフレットのなかでは、ICT環境整備や活用の取組だけでなく、「若い子育て世代を誘致する」など、教育ICT投資の効果も記載し、掲載する自治体の規模間等も考慮しながら作成を進めました。

できあがった2種類(首長向け、担当者向け)のパンフレットがこちらです!

(「首長向けパンフレット」と「担当者向けパンフレット」)

このパンフレットは全国サミットなどでも配布をさせていただき、地域サミットではこのパンフレットの説明の講演をさせていただきました。

(地域サミット東京大会での写真 佐賀県多久市横尾市長(協議会会長)と石川県加賀市宮元市長、文部科学省高谷課長、信州大学東原先生と)

この経験を通じて、様々な調整をしながら1つの成果物を作る難しさや楽しさを学びました。

 

■メーカー13社の協力で行ったステップモデル校プロジェクトについて

ステップモデル校プロジェクトは、端末メーカーや流通メーカーを含め計13社の協力で始まったもので、マイクロソフトもその協力企業のうちの1社です。私はこのプロジェクトの事務局として携わってきました。全部で9つの自治体で実証され、その活動報告の詳細はこちらからご覧いただけます。

このプロジェクトでは9つの自治体に対して、ICT環境等の導入時から研修、公開授業までをご支援し、何度も訪問させていただきました。「ステップモデル校」の名の通り、今回のICT環境は、各自治体の規模や現状に応じて、その自治体がほかの学校に横展開するためのモデルケースとなるものを実証いただきました。また、その自治体でICT環境が積極的に活用するために、学校の先生方向けに研修会を必ず実施しました。この研修会は単なる操作研修会ではありませんでした。子どもたちに必要なスキルを「6つのC」として分析、それを「12のFuture-ready Skills」として組みたてたもので、 日本の先生がたのスキルと児童・生徒のスキル取得が連続する形式で演習が組まれています。 このFuture-ready Skillsルーブリックは、各自治体の教育大綱や地域の実態に応じて更新され、「その地域の将来を担う地域人材としてのスキルデザイン」として実施されました。

(ステップモデル校プロジェクト研修会の様子)

研修会を経て、学校では様々な活用がされていました。 青森県弘前市の第三大成小学校では、体育の授業でOneNoteを活用されました。 マット運動をしている様子を写真撮影し、画像をOneNoteに貼り、改善点等を手書きで書き合っていました。OneNote上にグループごとのノートがあるので、各班で話し合いながら別のグループのものを閲覧し、良いところを学ぶ、というような使い方も子どもたちは自ら実践していました。

埼玉県戸田市の戸田東小学校では、5年生の子どもたちがOneNoteやTeamsを使いこなし、協働的で対話的な深い学びを実行されていました。ここで行われていたやり取りは、大人顔負けで、私がマイクロソフトで経験した協働的なリアルタイム編集そのものでした。 このような授業を受けた子どもたちがどんな風に成長するか楽しみですね!

(戸田市での授業の様子)

また、小学校だけでなく、高等学校でもこのような活用が進んでいます。このような活用は、すでに教育クラウドを導入した箕面市の学校でも進んでいくことに期待したいですし、これから箕面市でそのサポートができればと思います。 また、他の自治体とは、事例等も共有いただきながら、一緒に協力できればと思っています。このプロジェクトを通して、ICT環境の導入整備のほか、学校での活用についても勉強になりました。さらに、大きなプロジェクトを進めていく上で大切なことを学ばせていただきました。このプロジェクトを通して学んだことを箕面市で生かしたいと思います。

 

■近畿ICT教育研究会について

園田学園女子大学の堀田博史教授が発起人として、関西圏の13の教育委員会が集い、任意参加の「近畿ICT教育研究会」が立ち上がりました。この研究会には、大阪府内の教育委員会および教員の方々だけでなく、兵庫県や奈良県といった都道府県を超えたかたがたが参加をしています。年に5回程度の開催で、具体的には、実際の学校現場でどのようにICTを活用しているかの情報共有や模擬授業、また指導案の検討等もおこなっています。この研究会の面白かったところは、都道府県を超えて、情報が共有できることに加えて、実際の学校現場の先生がたのICT活用方法や課題・問題点等、感じていることをリアルに知ることができたことです。

 (研究会の様子)

また、この研究会での通常の活動のほか、関西で開催された教育ITソリューションEXPO(関西EDIX)において、関西12自治体のパネルディスカッションも行ってきました。 今後も近隣の自治体との協力も行いながらICT環境整備や活用が進められると嬉しいです。

 

■その他

大きく3つの内容を紹介させていただきましたが、他にも「アクセシビリティ」の部門の業務に携わる機会をいただきました。マイクロソフトは、「アクセシビリティ」にも力を入れています。アクセシビリティ機能とはどういうものがあるかご存知でしょうか。一例として、Wordの読み上げ機能であります。それ以外に、PowerPointにはAIによる翻訳機能があります。翻訳は様々な言語に訳すことが可能で、日本語から日本語にも翻訳は可能です。この機能の特性を生かし、特別支援学校、特別支援学級の子ども達にも活用されています。アクセシビリティ機能のあるICT機器を使うことにより、多くの人々の可能性が広がりますね!

別の思い出では、先日、首長協議会の事務局でお世話になった、特別顧問の毛利靖先生(茨城県つくば市立みどりの学園義務教育学校 校長)がいらっしゃる学校へ訪問し、授業を見学させていただきました。

(お世話になった毛利校長先生と)

プログラミング教育や英語でのプレゼンテーションなど先進的な教育を肌で感じました。

 (児童生徒のプレゼンの様子)

つくば市の事例も参考にしながら、箕面市にも良い取組を取り入れ、活発に活用が進めていけたらと思います。またこのような授業をするには、ICT環境の整備が不可欠です。私たちの身の回りにはすでに多くのICT機器が溢れています。学校現場もその社会の風潮に近づくべきではないでしょうか。 箕面市だけでなく、全国の自治体でICT環境の整備が進むことを願います。そのためには、自治体間の協力だけでなく、産学の連携も重要になってくると思います。この1年半の仕事を通じて、携わった、産・官・学の皆様に感謝しております。今後も産官学で協力してより良い教育現場を支えることができればと思います。

この1年半多くのことをご指導いただきましたマイクロソフトをはじめ、関係者の皆様に感謝申し上げます。特にマイクロソフト太田さんには大変お世話になりました、ありがとうございます!

(お世話になったマイクロソフトのかたがたと)

(全国ICT教育首長協議会事務局の皆様と)

(ステップモデル校プロジェクトでお世話になった弘前市のかたがたと一緒にサポートいただいたシネックスジャパンの羽柴さんと)

(ステップモデル校プロジェクトでお世話になったシネックスジャパンのかたがたと)

(お世話になったマイクロソフトや企業のかたがたと)

(お世話になったマイクロソフト太田さんと)

  

 <新井さんお疲れ様でした!ITの未来が学べる研修だったね!箕面市役所でのICT教育の推進に期待しているよ!!


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民間企業派遣職員からのメッセージ

2019年04月02日 | 民間から学ぶ

撮れたてブログをご覧の皆さま、こんにちは。 徳留圭吾と申します。

私が平成29年4月から平成31年3月にかけて派遣されたのは、「公益財団法人 日本財団パラリンピックサポートセンター(以下:パラサポ)」というところです。 「公益財団」また、「パラリンピックサポートセンター」ということで、他の省庁や民間企業へ派遣されるのとは違った仕事と貴重な経験ができたと思っています。 今回は、その内容をご紹介していきます。


  (パラサポステージと自分)

 

まず、パラサポの目的と大枠の事業概要を説明します。

【パラリンピックで日本を変える】

よく勘違いされますが、パラサポはパラリンピックそのものの企画・運営はしていません。 パラサポは、2020年東京パラリンピック大会およびパラリンピックスポーツ環境の発展のため、パラリンピック競技団体の体制整備、パラリンピックスポーツの普及啓発事業、そして、インクルーシブ社会の実現へ向けた事業を展開しています。

パラサポとはのページへ https://www.parasapo.tokyo/parasapo

●パラリンピック競技団体の体制整備 パラサポのオフィスは、パラリンピック競技団体(28団体)や関係団体が入居・利用する共同オフィスとなっています。団体間のコミュニケーションを促進する垣根のない開かれた場とユニバーサルデザインを徹底した空間を、競技団体、関連団体、スタッフ、パラアスリートと共有しています。


 
(パラサポオフィス)

●パラリンピックスポーツの普及啓発事業 「パラ駅伝」や「パラフェス」などの様々なパラスポーツの普及啓発イベントや、小中高生を対象とした「あすチャレ!School」、大人を対象とした「あすチャレ!Academy」、企業・自治体・大学等向けの「あすチャレ!運動会」など、パラスポーツを通じた教育プログラムを全国で展開しています。 私が2年間の派遣でやってきた仕事も、主にこちらの事業になります。

それでは、ここからは私が2年間やってきた担当してきた事業についてお話します。

 

【国際パラリンピック委員会公認教材「I’mPOSSIBLE」】

学校教育を通じて、より多くの子どもたちにパラリンピックの魅力を伝えるため、国際パラリンピック委員会(IPC)が開発した教材です。教材の名前「I'mPOSSIBLE」には、「不可能(Impossible)だと思えたことも、ちょっと考えて工夫さえすれば何でもできるようになる(I'mpossible)」という、パラリンピックの選手たちが体現するメッセージが込められています。 IPCが開発した「I’mPOSSIBLE」は国際版(英語版)で、日本の教育現場で使用できるようにするために、単に日本語訳をするだけでなく、先生方が手間をかけずに授業が実践できるよう、様々な構成を追加しました。 例えば、先生方に事前の下調べの必要がないよう、「教師用指導案」を作成したり、授業ですぐに子どもたちに向かって使える「授業用シート」(A3版、紙芝居形式)をフルカラーで作成したりしています。また、2017年度に全国すべての小学校・特別支援学校へ、2018年度からは全国すべての中学校・高等学校に向けても無償で1部ずつ配布を行っています。


(教材)授業に必要なものを全て取り揃えています。

このパラリンピック教材「I’mPOSSIBLE」日本版の制作、日本全国に向けての普及が私が2年間でやってきたことの1つです。  教育現場に携わったことがなく、教材作りなどやったことのない中で、また、パラリンピックに関する知識もなかった当初の私にとっては、何をどうしたらいいのかを理解するのに相当な時間を要しました。  しかし、パラサポの教材制作チームのメンバーと、「I’mPOSSIBLE日本版事務局」として共に活動してきた日本パラリンピック委員会(JPC)様、教材の共同制作に携わっていただいた公益財団法人ベネッセこども基金様のおかげで、私自身も徐々にパラリンピックに関する知識をつけることができ、事務的にも教材制作・印刷に関して自信をもってやっていけるようになってきたと実感しています。

教材を使用していただいた先生方からも、「必要な情報や授業で使用する素材がコンパクトに詰まっており、負担なく授業を行うことができた!」「自分でもパラリンピック教育ができた!」などのお声をいただくことができています。

教材普及面では、主に「パラリンピック教育でめざす共生社会~IPC公認教材『I’mPOSSIBLEのご紹介』」というテーマで、全国各地で先生方に向けての研修をさせていただきました。本来、教育現場の経験のない私などが先生方に向けて研修を行うのはおこがましい限りなのですが、こういった活動の後には、先生方から「教材を使った授業をやりました!」というお声をいただくこともあり、非常に励みにもなりました。

 
(教員研修座学と教員研修実技のようす)教材には実技授業も入っており、教員研修で実技も行うこともありました。

また、都内を中心に、学校での公開授業を何度か行いました。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(以下:東京2020組織委員会)との連携によるものや、IPC会長来日時に行ったイベントなど、大きくメディアに対して呼びかけながら行うイベントについても勉強になったと思います。


(IPC新旧会長来日公開授業)IPC会長来日時には、パーソンズ会長にもゴールボールの授業を体験してもらいました。


(1000日前イベント公開授業)

IPC公認教材「I’mPOSSIBLE」について、詳しくはこちらをご参照ください。 教材は、以下より一部ダウンロードすることもできます! https://education.tokyo2020.org/jp/teachers/texts/iampossible/

 

【あすチャレ!Academy】 次に、私がもう一つ兼務していた事業についてご紹介します。「あすチャレ!Academy」です。 あすチャレ!Academyは、パラリンピックやパラスポーツを題材に、障がい者の“リアル”を当事者講師から聞き、学び、一緒に考える、15歳以上向けのダイバーシティセミナーです。 私自身、パラサポに出向するまでは、障がいのあるかたを街中で見かけたとき、どう接すればよいかわかりませんでした。このセミナーでは、障がい当事者が講師となりますので、日ごろ疑問に思っていることでも何でも尋ねることができますし、パラスポーツを切り口に障がい理解の分野に入っていくので、福祉的な観念になりすぎず、非常に受け入れやすいセミナーです。 こちらも日本全国での実施が可能で、団体開催は受講者30人から70人、1開催9万円で実施可能です。 あすチャレ!Academyの詳細のページへ  https://www.parasapo.tokyo/asuchalle/academy/


(あすチャレ!Academy受講風景)


(Academyディレクター) あすチャレ!Academyでは、私もディレクターとしてセミナーに参加しています。

なお、2018年10月より、あすチャレ!Academyを小中学生向けに直した「あすチャレ!ジュニアアカデミー」も開始しています。


(あすチャレ!ジュニアアカデミー)

さて、これまで私が担当していた事業について紹介してきましたが、パラサポでは、パラリンピックスポーツの普及啓発のため、他にも様々な体験型イベント、学校訪問事業、また大型イベントを実施しています。それらのどの事業も、目指すところは同じです。これは、パラサポのビジョンとして、明確に記載されています。

パラリンピックには、社会を変える力がある。 パラリンピックには、人に感動と勇気を、 そして気づきを与える力がある。 2020年へ向け、日本はその力を最も享受する資格を得た。 パラリンピックの舞台で活躍する人、 その舞台裏でしっかりと支える人、 ひとりひとりが輝きを放ち、主役となるために。 心に刺激を、行動する勇気を。 Challenge For Tomorrow

東京2020パラリンピックを契機とし、日本の社会に共生社会という概念を浸透させる。パラリンピアンの姿、それを支えるサポーターやアシスタント、また、パラリンピックスポーツの一つ一つに施されているルールや競技用具の工夫、そういったことから、私たちは色々な事を学ぶことができます。このチャンスを生かさない手はありません。

パラサポには、もう一つ、キーメッセージがあります。「i enjoy !~楽しむ人は強い!~」です。このキーメッセージは、パラサポに限らず、何に取り組むにつけても全ての事において大事なことです。私たちは、ことあるごとにこのキーメッセージを口にして今まで走ってきました。

私は東京2020パラリンピックを迎える前に箕面市に戻ることになりましたが、パラサポの皆さんには、その目標をぜひ達成してほしいと思います。

私もパラサポの皆さまから学んだ経験を生かし、箕面市職員としてやるべきこと、やらなければならないことに一生懸命に取り組んでいきたいと思います。

終わってみれば本当に短い2年間でしたが、本当にありがとうございました。 i enjoy !


(集合写真) 2019年の年賀状に掲載した写真。パラサポ職員と、各競技団体の皆さんです!

 

<徳留さんお疲れ様!いよいよ来年は2020東京オリンピック・パラリンピックの年。パラスポーツのイベントに参加して、パラリンピックを楽しもう!i enjoy!


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民間企業派遣職員からのメッセージ

2019年03月21日 | 民間から学ぶ

撮れたて箕面ブログをご覧の皆さま、こんにちは。
民間企業派遣研修中の片山由香子と申します。
突然ですが、皆さまはダイキン工業株式会社をご存知でしょうか。テレビや車内広告で「空気で答えを出す会社」としてお馴染みの、総合空調メーカーです。私は、2017年6月より、このダイキン工業人事本部 人事・労政・労務グループでお世話になっており、3月末に1年10か月の研修を終えるところです。
今回のブログでは、働いている間に感じたことをご紹介したいと思います。


(本社は梅田センタービル)

◆自己紹介
私は、前職を経て平成25年に箕面市役所に入庁し今年で6年目の職員です。入庁後は、子ども未来創造局子育て支援課、児童相談支援センター(現名称)で、児童福祉の業務に携わっていました。
趣味は登山。無類の山好きです。箕面の山に登ってから出勤する、いわゆる「エクストリーム出社」をしていた時期もありました。そんなわけで、今回のブログでは、ダイキン工業での1年10か月の日々を、登山になぞらえてご紹介したいと思います。

◆登山口から一合目 「やる気と予習はばっちり!」
箕面市役所職員がダイキン工業人事本部でお世話になるのは、私で5人目です。先輩方の出向当時、人事本部の皆さまのお話を聞いていたこともあり、お世話になる課長とお会いした時には初対面とは思えない既視感を持ちました。
それから数日にわたり、人事本部の担当役員や各グループ長が個別に会社や各グループの説明してくださったり、先輩からひとつ一つ業務の説明を受けたりしました。
出向者ひとりに対して、本当に丁寧に時間を割いてくださることに驚きました。新しい場所は、自分の身の置き所が見つかるまで心許なくて不安ですが、お陰ですぐに馴染むことができました。
ダイキン工業は、足元の整った緩やかな登りから始まる、登山者にやさしい山でした。


(ダイキン盆踊りにて~人事・労政・労務グループの皆さんと)

◆一合目から三合目 「始まったばかり。落ち込むには早すぎる!」
やさしい足慣らしをさせてもらえたところで、いよいよ本格的に登山開始です。
これまで出向していた先輩方もやってきた「自己記録表」です。ダイキン工業では、従業員が将来の仕事希望や、本人の体調・家庭の事情等の個人事情を、自由に記述して会社に伝える機会を設けており、これが「自己記録表」です。記述後、上司との対話も実施されます。会社側が従業員のスキルや意見、要望を把握し、適材適所に人を配置することで、個人により高いパフォーマンスを発揮してもらい、ひいては組織の成長に繋げようとするものです。市役所の「自己申告書」の制度と少し似ています。
また、行政でも民間企業でも、自分のしたい仕事だけをしていられるわけではありません。希望に沿わない仕事をしていると働きがいを見失うこともあるかもしれません。しかし、働きがいというのは会社に与えられるものではなく、自分で模索するしかないもの。1年に一度の「自己記録表」(市役所では「自己申告書」)をきっかけに、自分や自分の仕事を見つめ直すことで、足りないものや、実は足りているのに不満ばかり言っていることに気づき、働いている意味を再確認できるのかなと思います。
かく言う私も、この頃(「自己申告書」の時期ではなかったのに!)新しい環境で、毎日自分に足りないものに気づいていきました。自信を失う日々。皆さん、人間って自信がなくなると声が小さくなるって知っていましたか?そんな新たな発見をしつつ、ウィスパーボイスになっていく自分を叱咤激励しながら、歩を進めていました。
まだ登っている山の全貌が見えず、少し不安になった三合目でした。


(不安そうに見えませんが…消防訓練のひと時)

◆三合目から五合目 「学び多き登り坂」
どんな険しい山でも、私の場合五合目まで行けば登るしかない!!という気持ちになります。そんなわけでここからが登山の正念場。
ダイキン工業は、「ダイバーシティ・マネジメント」の推進に積極的に取り組んでいる会社です。私は、女性活躍推進の取組みのひとつである「女性リーダー育成研修」に携わらせていただきました。これは、若い女性従業員を対象にした研修で、将来リーダーとして活躍してもらうために、自分自身の意識と行動を変えるきっかけとしてもらおうとするものです。
約8か月にわたり、宿泊研修や課題ワークを実施していきます。私は事務局として参加しました。私よりもうんと若く、社会人歴も浅い皆さんが、自分自身と向き合い、悩んだり戸惑ったりしながら変わっていく姿には、目を見張るものがありましたし、私自身も市役所での自分の将来を考えるうえでとても刺激になりました。いろんなリーダーの形があっていいこと、人が信頼するのは完璧なリーダーではなく人間らしいリーダーだということ、リーダーシップは経験から備わっていくことなど、人の上に立って仕事をする時がくれば、自分の背中を押してくれるだろうと思う学びが多くありました。
話は急に変わりますが、私は登山中にカメラを出すことはあまりありません。そんなわけで、五合目のこの頃を撮影した写真がない!ということで、一緒に研修に携わった同僚や、この後導入教育を一緒にやることになるみんなとの楽しかった残業タイムの写真を。


(私は写っていませんが…)

◆五合目から八合目 「ワクワクとドキドキと」
五合目までくれば、あとは頂上を目指して頑張るのみ。とはいえ、まだ頂上がどんな景色なのかはわかりません。それを楽しみにしながら、業務は過去出向した先輩方から噂に聞いていた「社長表彰」へと突入していきます。
私は、この業務を2年担当させていただきました。社長表彰は、ダイキングループの業績貢献に多大な功績をあげたり、差別性のある新商品の開発、独自性のある生産技術開発を成し遂げたチームや個人を社内で表彰する制度です。各部門からの申請を受け、役員や部長の方々による審査を重ね、最終的に2月の創立記念式典で表彰をします。
私も、前職時代に社内表彰制度はありましたが、ダイキン工業ほどの表彰制度は他にあまりないのではないかと思うほど、審査過程も表彰式も真剣で大々的です。また、「受賞は、部門全体の士気高揚につながる。」と、ある部門の役員の方がおっしゃっていましたが、どの部門も本気で受賞をめざしておられます。事務局の一員として、その熱意に背筋が伸びる気持ちになりました。
このように、部門の皆さんのためにと思いやっている仕事で、逆に皆さんに助けていただくことがとても多く、助けられるたび、「仕事って誰とどんな気持ちで取り組むかだよな!楽しいな~!」と思っていたものです。本当に感謝しています。
この業務を通じては、ダイキン工業の事業や商品への理解が深まりましたし、グローバル視点の経営のお話をたくさん聞くことができ、大変勉強になりました。(おかげさまで、分からないながら新聞の経済面を少しまじめに読むようになりました。)
少しいい気になってきた八合目。足取り軽く、頂上へ向かいます。


(受賞者にお渡しするクリスタルトロフィーが並ぶ様は圧巻です)

◆八合目から頂上 「心地よい疲れと充足感」
2018年度、ダイキン工業では434名の新入社員を採用し、4月からの1か月半、社会人として、ダイキン工業の一員として必要なスキルを身につけてもらうための導入教育が実施されます。企画段階から、どんなダイキン社員になってほしいかを考え、議論を重ねてプログラムを組みます。
ダイキン工業の導入教育は、いろんなプログラムが同時並行で進んでいくので、新入社員にとっては大変なものだと思います。ですが、社会人のスタートで、多少しんどいことを経験することは大切なことだと思います。というのも、「自分はあれを乗り越えたから、これくらいなら頑張れる」という、自分なりの「限界ライン」を持てるようになると思うからです。また、私は、習慣はしんどい中でこそ身についていくと思います。追い込まれた場面では、習慣に沿って過ごすことがとても助けになります。
そういう意味で、この導入教育は、本当によく考えられたプログラムだなと感じました。
毎日振り返りシートを書かせ、「P(Plan)D(Do)C(Check)A(Action)」をしっかりと回しています。導入教育から1年が経とうとしている今、434名の皆さんが今でも自分の業務を振り返り、目標を持って仕事を頑張ってくれていることを、導入教育担当者として心から願っています。
そして、私もこの業務で一旦頂上を踏むことができたと思います。まさに私の「限界ライン~ダイキン工業編」ができました。そう、つまりなかなかしんどかった。よく働きました。しかし、同時にとても楽しかった。私が勝手に決めた頂上ではありますが、一緒に頂上に立ってくれた導入教育担当の皆さんに、心から感謝しています。向こう10年くらい、この時の様々なエピソードを肴にみんなでお酒を飲めると思います。


(仕事に没頭中)


(導入教育でお世話になった課長と。勤続35年を迎えられました)

◆下山 「下山ほどケガが多い。最後まで気は抜くな!」
家に帰るまでが遠足。登山も同じ、下山までが登山です。
導入教育を終え、私たちも「PDCA」を回していきました。翌年に向け改善することを話し合い、実行していきました。実際、この時の振り返りが、来年度の導入教育に反映されていると思います。
この振り返り、ダイキン工業ではとにかくどの業務でもしっかりと行っています。そして、翌年の業務改善に活かしています。皆さんが、日頃から課題意識を持って業務に取り組み、柔軟に物事を変えていこうとしている会社だなと思いました。
また、2年目は「働きの質の改革」の一環として、人事本部内で勉強会が開催されました。この中で、自分の業務の目的を考える習慣や、生産性を上げるための職場環境づくり、テクノロジーの活用等、本当にいろんなことを学びました。
こうして「ダイキン工業山行記録」を書きながら、考えていること。
行政の仕事は、限られた資源の中で、市民の生活をより良くするための方策を考え実行していくことに他なりません。前例踏襲するのではなく、最適解を見つけて変えるべきものは変えていく姿勢や、そのために活用できる知識やスキルを身につけることが、地方自治体の公務員としての自分自身に、これから求められることだろうと感じています。「身の丈+1センチ」で頑張る心持ちでいれば、毎日1ミリでも成長できるような気がしています。

さて、最後になりますが、ダイキン工業のグループ経営理念のひとつを紹介させていただきます。それは「人を基軸におく経営」です。「人の持つ無限の可能性」を信じて、「従業員一人ひとりの成長の総和が企業の発展の基盤」という信念のもと、働く人の意欲と納得性を大切にする、というものです。
とても素敵な経営理念だなと思います。
自分で言うのも口幅ったい話ではありますが、この1年10か月は、自分の「無限の可能性」に少し期待できた時間でした。関心事の幅も確実に広がりました。また、おかげさまで、これからもずっと付き合っていけるような友人や上司、先輩、後輩達もできました。市役所で、どんな仕事をすることになっても、「何事も経験」と楽しみながら頑張れるような気がしています。

 
(ダイキン登山倶楽部(仮称)に加入させていただきました)


(那覇マラソンにも出場)

 
(お世話になった課長と)
自分自身の思いの丈を書き綴った出向備忘記録になってしまいましたが、つまり、「出向っていい!」ということ。経験は自分の財産です。
このような出向の機会を与えてくれた箕面市役所、さらに、従業員の一員として受け入れてくださったダイキン工業に深く感謝いたします。
この出向の経験を、必ずこれからの箕面市での仕事に活かしていきたいと思います。


(写真右から:ダイキンのマスコットキャラクター「ぴちょんくん」、片山、滝の道ゆずる)

 

<片山さんお疲れ様!この1年10か月で無事大きな山を登りきったね。この経験を箕面市役所で生かしてね!


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民間企業派遣職員からのメッセージ

2019年03月20日 | 民間から学ぶ

撮れたて箕面ブログをご覧の皆さま、こんにちは。
阪急電鉄株式会社 都市交通事業本部 交通プロジェクト推進部に出向中の吉良と申します。

出向前は、2年間介護認定に関する業務に携わり、その後の2年間はオレンジゆずるタクシーや政策調整などの業務に従事していました。
平成30年4月から1年間、ご縁があって阪急電鉄に出向となりました。
阪急電鉄で携わった仕事内容を中心にご紹介させていただきます。

◆仕事内容
「観光あるき」
「観光あるき」とは、「地域の魅力を再発見」することをテーマとし、沿線の自治体、地域のボランティアガイド団体、阪急電鉄などがまとまり沿線地域の魅力・価値を向上させ、まちの魅力ある「まちあるきコース」を紹介したものです。
観光あるきパンフレットのページへ:3線で展開中です)

〇ガイドツアーに参加
「観光あるき」は、駅などにあるパンフレットを見て自由に歩く「自由参加型」、ガイドさんなどが案内する「ツアー参加型」や「体験参加型」があります。
「観光あるき」の業務に携わりましたので、「沿線地域の魅力を感じたい!」との思いから、可能な限りツアー参加型や体験参加型などに参加しました。
私が初めて参加したのは、「体験参加型」のコースでした。
このコースは、約6kmを5.5時間ほどかけて歩くコースであり、お寺で座禅・茶がゆ精進料理などを体験することができました。コース内容そのものに非常に魅力があることはもちろんのこと、案内をするガイドさんは知識が豊富で、知らないことが多数あり自身の知識不足を痛感したと同時に非常に勉強になりました。
地域のボランティアガイドが、その地域の魅力を発信する形は、地域が活性化するための理想的な形ではないかと感じました。

〇観光あるきのPR
観光あるきのコース設定は、各自治体および各ボランティアガイド団体のかたがたが中心となり、実施します。阪急電鉄としては、阪急沿線を活用したPRを広く実施することです。
阪急電車内にある車内モニター、車内吊りチラシ、駅に貼付しているポスター、また梅田駅や西宮北口駅でのデジタルサイネージなどを活用し、多くのかたに見てもらえるようPRを行っています。さらに、阪急梅田駅でのイベントスペースを活用したPRフェアを開催し、毎年非常に多くのかたでたいへん賑わっています。


2018年10月から11月に放映した車内モニター


2018阪急京都線沿線観光あるきPRフェアの様子

〇阪急ええはがきコンテスト
「阪急ええはがきコンテスト」とは、阪急沿線のまちの魅力を切り取り写真または絵画にコメントを添えた作品を募集するコンテストです。今年度で、第9回目を迎え700点超の作品応募がありました。応募者の年代は幅広く、最高齢は88歳、最年少はなんと3歳でした。作品応募があるたびに、沿線の魅力を地域のかたがたと共有しているような気持ちになることが、担当者としてとても嬉しく思いました。
このええはがきの最大の魅力は、コメントが添えてあることです。素晴らしい作品はもちろんのこと、その作品にコメントが加わることによって、作品の思いや背景などがより一層鮮明になります。コンテストでは、審査員が1点1点丁寧に作品とコメントを確認し、それぞれの審査員が作品に対して議論を重ね、時には熱い議論を行う姿は非常に感動しました。入賞作品および応募作品はいずれも素晴らしい作品でした。また、入賞者のかたがたからお礼のお手紙をいただけたことは、非常に嬉しいものでした。


最優秀賞(写真部門)作品「うちの子泣いてるよー」


最優秀賞(絵画部門)作品「京都文化博物館」

第9回までの入賞作品のページへ


阪急梅田駅でのパネル展示の様子(2018年12月1日土曜日から16日土曜日まで開催)

〇その他経験したこと
以上が主要な業務ではありますが、その他も色々と経験させていただきました。いくつかご紹介します。
まずは、マナブンジャーショーです。マナブンジャーショーはヒーローショーであり、阪急電鉄が春と秋に実施している阪急レールウェイフェスティバルのイベントの1つです。終業後、何度か参加メンバーが集まり、セリフに合わせて動作を行ったり、アクションシーンを合わせたりなど何度も練習を重ねました。日常業務とは異なる貴重な経験ができましたが、何よりも他部署のかたと交流が行えたことは非常に貴重な経験であったと感じています。


秋開催のマナブンジャーショーの様子

そのほかに社内野球大会、フットサルなど、業務以外で交流の機会があったことは非常に良い刺激になったと感じています。
また、ゼネコン主催の泥土圧シールド実機見学会(明石工場)、他市との協議、ラジオ出演や列車添乗など市役所では経験がなかったことを経験でき、非常に充実した1年間を過ごすことができました。

〇最後に
1年間さまざま経験をさせていただきましたが、最後に阪急電鉄についてお話させていただきます。
阪急電鉄は、列車運行が基盤であるため特に事故などのトラブル発生時には、いち早く正確な情報を報告することが最重要となっています。たった1つのミスが鉄道事故につながり、多くのかたの人命が失われ、社会的影響は非常に大きなものとなります。それを起こさないためまたは軽減させるためにも、日常的にコミュニケーションを行い、信頼関係を育んでいると感じました。また、近年何かと話題になるコンプライアンスについては、チームミーティングなどで事例を取り上げ、意見を出し合い議論を行う姿勢は、チームとして、会社として意識の共有を行う環境がきちんと機能しておりとても感動しました。
1年間という短い期間でしたが、交通プロジェクト推進部のみなさまをはじめ、交流があった他部署のみなさま、本当にお世話になりました。
箕面市役所に帰庁後、阪急電鉄で得たことを無駄にしないよう日々の業務に努めていきたいと思います。
本当にありがとうございました。

<吉良さんありがとう!阪急電鉄での経験を箕面市役所で生かしてね!


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民間企業から派遣されていた職員のメッセージ

2018年06月29日 | 民間から学ぶ

箕面市では、現在、民間企業であるダイキン工業株式会社と相互に人事交流を実施しています。今回は、ダイキン工業株式会社から箕面市に派遣されている小林さんからのメッセージをご紹介します。それでは、小林さんどうぞ!

 

 

撮れたて箕面ブログをご覧の皆様こんにちは。

地域創造部箕面営業室の小林です。

 

まず初めに、このたびの大阪府北部で発生した地震でお亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。一日も早くもとの生活に戻ることができるよう願っております。

 

私は、平成28年の7月から2年間、ダイキン工業株式会社から箕面市役所に出向しており、この6月末で出向期間を終えるにあたって、箕面市役所で学び、感じたことなどを書き残したいと思います。

 

・自己紹介

まず、自己紹介です。名前は小林真一郎と申します。年齢は50歳。出身は生まれも育ちも大阪です。

 

 


ダイキン工業には、平成4年に入社し、最初は、大型空調機の生産ラインの設計に携わりました。その後、ものづくりの観点を活かした研究開発をということで、研究所で材料技術の研究開発を行っていました。平成23年からは、技術企画職になり、ダイキンが誇るグローバル研究開発拠点であるテクノロジー・イノベーションセンター(TIC)の設立に携わりました。TIC設立後、このまま技術企画職を続けるのかなと思っていたのですが、縁あって箕面市役所にお世話になることになりました。


○ダイキン工業 テクノロジー・イノベーションセンター(TIC)
 

 

・箕面市役所で経験したこと

この2年間で携わった仕事は、子育て世代をターゲットとした「箕面に住む?」リーフレットやHPhttps://www.city.minoh.lg.jp/brand/index.htmlを活用した移住定住促進、民間企業との連携、ゆるキャラ®グランプリ、箕面プレミアムゆずマーマレードの生産販売、箕面オリジナル手ぬぐいの作成に関する業務、大阪万博誘致など、ダイキン工業で技術者をしている時からは考えられないような業務ばかりでした。最初は戸惑いましたが、今はこんな沢山の仕事を経験させていただき大変良かったと思っています。

 

この写真は、ゆるキャラ®グランプリの決戦大会に参加した時の写真です。隣は2年間大変お世話になった、箕面営業室の栗生室長です。

 

 ○ゆるキャラ®グランプリ箕面ブースにて


 

箕面プレミアムゆずマーマーレードの生産販売では、世界的に有名な『デールメイン・マーマレード・アワード2017』で、銀賞を取ることが出来ました。

 

 ○箕面プレミアムゆずマーマレードと銀賞の賞状

 

 

こちらの写真は、箕面市役所から見た、雪化粧の箕面の山並みです。この景色には感動しました。

 

 ○美しい雪化粧


 

私がお世話になった箕面営業室営業観光グループのメンバーです。任期最後となる週間進捗会議での一コマです。

 

 ○営業観光グループのメンバー

 

 

・箕面市役所で学び感じたこと

市役所での業務を通じて、多くのことを学び、考えさせられました。大いに感銘を受けたのは、箕面市役所で働く方々は、公僕として常に市民の目にさらされている厳しいプレッシャーの中で、しっかりと市民の期待に応えようと必死になって働いている姿です。日々、市民からの様々な問い合わせに対して、ひとつひとつ内容を吟味し、相手の立場に立って、本当に丁寧に考えて答えを出したり、自分たちが働いている箕面市に本当に愛着を持ち、様々な場面で一生懸命に箕面市のPRを行ったりしている姿を見ていると、業務効率の観点を中心に仕事をしてきた自分にとって、考えさせられるものがありました。

 

また、公文書に関する徹底的なこだわりも大変勉強になりました。大小の案件に関わりなく、全ての決定事項に対して、どのようなプロセスで意思決定したのかを明確に説明できるよう全て公文書化して残すだけでなく、文書を体系的に整理し、必要であれば即座に閲覧できる形で保管するなど、今後、仕事を進めるにあたって大変勉強になりました。

 

 

・箕面市役所とダイキン工業

最後に、箕面市役所とダイキン工業、2つの職場を経験してきて感じたことを述べたいと思います。

 

私が勤めているダイキン工業の根本にあるものは「人」です。人は無限の可能性を秘めたかけがえのない存在であり、一人ひとりの成長があって初めて企業は発展するという信念です。「真に人を大切にするということは、人を育てて、成長させていくことである」と会社は考えています。特にリーダー、管理職(ダイキン工業では基幹職と呼びます)は、個々人が生き生きとやりがいを持って働き、持てる力を最大限に発揮して成長できる環境をつくることも大きなミッションとなっています。そのために重視しているのは「対話」です。様々な場面や節目で積極的に対話し、その対話の中のちょっとした言葉から、この人はいまどう思っているのだろう、楽しく仕事が出来ているのか、なにか困り事があるのか、どうすれば良くなるのか、などを常に考えています。時には激論になることもありますが、それぞれがその人のために本当に良いと思ってしていることなので、遠慮無く自分の思ったことを伝えています。

 

私が箕面市役所で働いて感じたのは、もう少し、市役所で働く皆さんが、市役所内で様々な人たちと積極的に対話し、自分が良かれと思うことをならば、部局関係なく、意見を言うように意識すれば良いのではないかということです。市役所で働く皆さんは、常日頃、市民の方々と積極的に対話し、一生懸命解決策を模索されていますが、少し視点を変えて、もっと箕面市役所で働く皆さんが成長するために、ひいては箕面市が成長するためにも、あの人はこうすれば良いのにな、この仕事はこうすればもっと良くなるのになと、積極的に口に出して、対話することが、重要ではないかと思います。箕面市役所で働く方々は、まだまだ自分でも信じられないポテンシャルを秘めていると思います。ぜひ、もっともっと成長し、どこの市にも負けないような箕面市を作っていただければと思います。

 

この2年間、民間企業からの出向者として期待された成果を残せたかどうか疑問は残りますが、本当に様々な経験をすることができ、自分自身が成長できたと思います。箕面市役所の皆さんには、助けられてばかりの2年間でした。本当にありがとうございました。


 



<小林さん、2年間ありがとうございました。これからもずっと箕面のファンでいてくださいね!

 





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民間企業派遣職員からのメッセージ

2018年03月30日 | 民間から学ぶ

箕面市では、顧客サービス意識や経営センスを市役所に導入することなどを目的に、民間企業への若手職員の派遣を実施しています。派遣先の民間企業で、派遣職員は何を学び、何を感じているのでしょうか。今回は、3月末まで阪急電鉄株式会社に派遣されている笹田さんからのメッセージをご紹介します。

撮れたて箕面ブログをご覧の皆様、こんにちは。
阪急電鉄株式会社で研修中の笹田 睦月と申します。


(阪急電鉄本社エントランスにて)

あれ!?
阪急電鉄?と疑問に思われた方、サイトが勝手に移動した訳ではないので、ご安心を。
実は、箕面市では職員研修の一環として、民間企業との人事交流を行っているのです。
その企業の一つが、阪急電鉄株式会社なのです。


(本社から見える3線同時走行の様子)

私は平成29年4月~平成30年3月の1年間、都市交通計画部へ出向しています。
私で何と8代目!長~いお付き合いですね。
今回のブログでは、出向期間中の仕事内容を中心にこの1年間のことを書き綴りたいと思います。

~仕事内容~
私が担当した事業は、沿線地域の魅力・価値を向上させ、沿線地域に足を運ぶ人を増やすことを目的にしたもので、その一つが沿線の自治体や地域のボランティアガイド団体などと協力し、まちの魅力を盛り込んだまちあるきコースを紹介する「観光あるき」です。


(観光あるきパンフレット:3線で展開中です→http://www.hankyu.co.jp/area_info/kankouaruki/)

~ガイドツアーに参加~
「観光あるき」は、駅などにあるパンフレットを見て、自由に歩いていただく以外に、ガイドさんの案内で歩くガイドツアーの日程を何日か設定しています。
せっかく阪急電鉄に来たのなら、今まで行ったことのない沿線の地域を知りたい!と私も色々なガイドツアーに参加しました。

ボランティアガイドの皆さんにまちの歴史を教えてもらい、京阪神地域の歴史の深さを肌で感じることができました。また地域の魅力を知ってもらいたいという熱い思いを持たれた皆さんだからこそ、参加者にもその地域への愛着心を感じてもらえるツアー内容となっているのだと実感しました。実際に自分の足で歩き、歩くスピードで景色を見ることで気付くとこはたくさんあり、まちづくりの楽しさを垣間見ることもできました。
ガイドの方々の知識の深さ、探究心そして何より体力には圧倒されっぱなしで、このような地域に存在している人材を活かして、その地域の魅力を発信していくことは、地域が活性化する理想的な取り組みであると思いました。


(ガイドツアーへの携帯品:共にたくさんの地域を歩きました)

また参加者の方々からは「阪急電車が一番好き」という声を聞くことがありました。阪急のブランド力の高さを実感すると同時に、ブランドイメージを維持していくための重圧の大きさも感じました。

~観光あるきをPR~
ガイドツアーの実施やコースの設定は、各自治体やボランティアガイド団体の方々が主体となり行います。阪急電鉄の役割は、鉄道会社の強みを生かして、広く事業をPRすること!
車内や駅でのポスターに加え、動画などを作成し、阪急電車の車内モニター(扉上部のモニター)や、阪急梅田駅などにあるデジタルサイネージで放映してもらいます。多くの人が行き交う中で流れると思うと、俄然力が入りますね!持てる技術を駆使して、ポチポチと作りこみます。


(阪急梅田駅サイネージでの放映)


(車内モニターでの放映:優しい上司の心遣いで、オリジナルキャラクターも登場させました!)

自分の作成したものが、阪急電車や駅などに映し出され、多くの人に見てもらえたことがとても嬉しかったです。


~阪急ええはがきコンテスト~
もう一つの担当業務は、阪急沿線の魅力を切り取った作品を募集する「阪急ええはがきコンテスト」。今年度で8回目を迎え、応募点数も1,000点近く。応募者の年齢層が幅広いことはさることながら、日本だけでなく海外の方が旅行中に応募して下さった作品もあり、阪急電鉄のファンが世界中にいることを実感するコンテストです。1番のポイントは作品に作者のコメントが付いていること。映像に作者の思いが加わることで、作品がより味わい深いものになります。審査員の先生方と一緒に、作品1点1点、コメントまで読み込みながら行う審査会は、気力と体力を要するものでしたが、審査員の先生方の熱い議論もあり、選ばれた作品はどれも思い入れのあるものとなりました。また入賞された方からお喜びの声を聞けたことも貴重な経験となりました。


(最優秀賞(写真部門)を受賞された小森ゆずさんの作品「嗚呼」:第8回までの入賞作品はこちら→http://www.hankyu.co.jp/eehagaki/)

~ラジオに出演~
「阪急ええはがきコンテスト」の作品募集や入賞作品の展示をラジオで告知しました。始まるまでは少し緊張しましたが、DJさんの軽妙なトークに乗せられて、楽しい収録となりました。


(ラジオ収録ブースにて)


その他、春に開催された阪急レールウェイフェスティバルでのヒーローショーや小学校への出張授業の見学など、ここでしかできないことをたくさん経験させていただきました。


(マナブンジャーショーの様子:子供たちの純粋な声援が印象的です)


そして何と言っても、出向の一番の目的は、人事交流。その名の通り、阪急電鉄の方々との交流です。
仕事で関わった方々はもちろんのこと、社内のスポーツ大会やプロ野球観戦など、仕事以外でも関わる機会を持ち、この1年間、本当に様々な刺激を受けました。


その中で気付いたことは、阪急電鉄がものすごく人間くさい会社だということです。
鉄道会社なので、特に事故が発生した際など、迅速かつ的確な情報共有は何よりも求められるものですが、そもそもの根底として、この人にだったら任せて大丈夫!という信頼関係をとても大切にされていると気付く場面が多くありました。厚い信頼関係を築くには、日頃からのやり取りで互いに人となりを理解したうえで受け入れる事が不可欠です。社員の皆さんは、真面目な話でも些細な日常の出来事でも、意見を言い合うことに非常に積極的で、「この話題でこんなに意見が出るのか!」と衝撃を受けたこともあります。また、昨今何かと話題になるコンプライアンスについても、具体的な事案を取り上げて、意見を言い合い、考える場が設けられているなど、企業として社員同士の意識の共有、信頼関係の醸成に時間をかけて行っているところに、阪急電鉄の本質を見た気がします。
組織の在り方について、飲み会の場でも熱く議論されている姿を見た時は驚きましたが、社員のみなさんの真摯に仕事に向き合う姿を直接見ることが出来て、これからも阪急電車にお世話になる身としては心強いばかりです。


また阪急電車にまつわるあれこれを教えてもらえたことも、すごく良い思い出です。(私の知識が足りずに奥深さを理解しきれなかったことも多々ありますが。)
せっかくなのでちょこっと紹介します。

その1 ~京都線は頭が高い?~
阪急梅田駅~十三駅間は神戸線、宝塚線、京都線の3線が並んで走行していますが、その中で淀川を渡る橋の高さに違いがあることをご存知でしょうか。神戸線、宝塚線に比べて、一番東側を走る京都線は、少し高いところを走っているのです。
これは、京都線に乗る方々が偉いから…というわけではなく、橋が作られた時期が異なることが関係しています。京都方面からの電車が梅田駅まで乗り入れるようになった昭和19年当時は、現在の宝塚線の線路を走って梅田駅まで来ていました。梅田駅までの京都線専用の線路ができたのが昭和34年。後から作られた分、淀川を渡る橋もより安全性を考慮して、他よりも高くなっているのです。並行して走る電車から見ると違いが良く分かるので、ご乗車の際は気に留めてみてください。

その2 ~マイホームへのマイ踏切がある?~
マイホームは聞きなじみがあっても、マイ踏切なんて聞いたことないですよね。どの路線かは伏せますが、阪急沿線の踏切の中で、一軒のお家専用の踏切があるのです。自分の家専用の踏切なんて珍しいですよね。その他にも、お墓に行くためだけの踏切もあったり。珍踏切を実際に見つけた時はテンションが上がること必至です。


その他、鉄道関係の仕事では当たり前のような事が、いちいち珍しく、まるで社会見学をしているかのように「へぇ~」とか「ほぉ~」とか思いながら楽しませていただきました。
こんな豆知識があるだけで、見える景色がグッと変わってくるのが不思議ですよね。


1年間という限られた期間の中で働くことで、時間の過ごし方をとても意識し、十分に出来ないもどかしさに苦しめられることもありました。そんな時、出向者という立場にもかかわらず、丁寧に接して下さったこと、気にかけて下さったこと、親身になって話を聞いて下さったこと、ひとつひとつの皆さんの優しさに救われたことが数多くありました。
また全く異なる空間に放り込まれたことで、周りとの違いを意識し、自分自身を再認識する機会にもなりました。自分の癖や弱さ、強みを知ることができ、どのようにすれば良いバランスで仕事ができるかを考え、実践する機会になりました。

1度しか経験できないのだということを強く意識した1年間でしたが、それは出向期間だから特別ということではなく、何についても、どこにいても同じことなのだと思います。


(勝ダルマ)

年度初めに箕面市勝尾寺の勝ダルマに託した抱負は、「一期一会を大切に仕事に取り組む」。
阪急ライフが終わるころに、自信を持って左目を描き入れたいと思います。そして市役所に戻ってからも、また同じ気持ちで仕事に取り組んでいきたいと思います。1年間、本当にありがとうございました。

(交通まちづくりチームの皆さんと)

 

<笹田さんありがとう!阪急電鉄で経験したことを箕面市役所で生かしてね!


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