4月19日(木曜日)、とどろみの森学園(箕面市森町中1-23-14)2年生が、特産物 原木シイタケづくりを体験しました。
原木シイタケは、豊かな自然が広がる止々呂美の特産物です。
学校から歩いて15分、原木シイタケを生産される中上忠彦さんの農園で、シイタケ栽培を通じて地域のことを学びました。
本日の体験は、植菌。
ナラやクヌギなどの原木に椎茸菌を植えつけていきます。昔ながらの農法です。
中上忠彦さんは、毎年2千~3千本を植菌されている生産農家さんです。
「みなさん、菌って分かりますか?
椎茸の種です。野菜を作るのに種まきをしますよね。
原木が”畑”で、菌が”種”です。分かりますか?」と質問されると、
子どもたちは「は~い」と大きな声で返事していました。
先ずは、ナラ・クヌギの原木に、菌を植え込む穴をドリルで開けます。
「1本の原木に、50~60個の穴を開けますよ。」
初めて見学する作業風景に、みんな興味津々です。
いよいよ、植菌です。
木を細かく削ったおが屑(くず)で固めらたブロック状の”菌”を、ドリルで開けられた穴に指で押し込んでいきます。
「樹木の表面が、凸凹(でこぼこ)にならないように、しっかり埋め込んでくださいよ」
「は~い」
どの子どもも、シイタケを食料品売り場で見たり、食べたりしたことはあります。でも、スーパーに並ぶまでの生産工程を間近に見て、実際に体験することははじめてのようです。
「こういう感じでいいんかなあ?」と質問しながら、丁寧に仕上げていきます。
「うまくできてますよ!」と中上さんから褒められる子どもたちばかりです。
シイタケは、菌を植えつけてから、1年間以上はお世話しないと、収穫できないそうです。
「半年から1年間、風通しのよい日陰においてゆっくりを菌を樹木の中になじませていきます。雨がなければ散水もします。菌が十分に蔓延してきたら、水槽に入れて浸水させて十分に水を吸わせてあげます。この時の刺激が加わることで、シイタケが発生します。
たくさんのお世話をして、大切に育ててあげないと美味しいシイタケは食べれないのですよ。」
1年後にようやく収穫されるシイタケ。1本の原木から6~7回ほど収穫できるそうです。
次に、原木の置かれた栽培ハウスの見学です。
木の表皮を力強く破って育つシイタケの姿も初めてみます。
「椎茸なってる、なってる。」「ここも、ここも。」
何年間か収穫を繰り返した後の弱った原木は、冬場のハウスを温める暖房用の燃料にするそうです。
「どの農家さんも、里山の大切な樹木を資源として無駄にしない。
最大限に活用するんですよ。」
箕面止々呂美 特産物 原木シイタケづくり。
食卓に届くまでの、見えていないところで生産農家さんのご苦労やお世話が学べました。
<中上忠彦さん、ありがとうございました~!